"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN 7 Update 1 、アップデート!詳細編 - 再起動、速くなった?vSAN 7.0b とvSAN 7 U1 の再起動時間の比較 -

vSAN クラスタならではの現象についてアップデートです!

 

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再起動速度の比較対象はESXiのみのホストで、比べて遅い、ということがvSAN の仕組み上仕方がない。。というKBが昔からありました。

Initializing vSAN during boot takes a longer time (2149115)

This is expected behavior when rebooting a vSAN host. At this stage of the reboot, the ESXi host (vSAN) processes all log entries to generate all required metadata tables.

The time taken to complete this task will depend on the load and the number of log blocks in the write buffer before the host was rebooted.

vSAN ホストとESXiのみホストの大きな違いは、vSAN データストアを持っていること、ローカルストレージデバイスをvSAN のファイルシステムでフォーマットしていることです。

キャッシュデバイスへとメタデータを書き込むために時間がかかっていました。

今回の7.0U1の改善により、再起動前にデータを静止させてディスクにコミットし、再起動後、データを読み込みメタデータのテーブルを再構築することで、このメタデータのコピーの時間を短縮することができるようになりました。

 

 

それでは実測!

Before / Afterをみていきましょう。

 

vSAN 7.0b環境の再起動(Before)

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バージョンの確認です。

7.0.0, 16324942、7.0bです。

 

 

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15:31 再起動開始

 

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15:35 メタデータのコピーが開始  

Initializing vsan...じゃ無くなっていたんですね。

15:38 150秒で完了

15:39 再起動完了

 

のべで考えると10分弱かかっていますね。

 

 

 

 

vSAN 7.0U1環境の再起動(After)

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バージョンは7.0.1,16850804、7.0U1です。

 

 

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10:27 再起動開始

 

 

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10:31 メタデータのコピー開始、そしてすぐ完了(15秒くらい)

10:32 再起動完了

 

すごい。早くなってる。

再起動を実行してから5分で起動完了しています。

ただ、メタデータの部分に表示されているコンポーネントの数が半分くらいになっていたので、それを考えるとこのメタデータの事前準備/リストアの効果は7割〜半減くらいでしょうか。

それでも早い!

 

環境によって異なりますが、実測として速くなっていたことを実感できました!

 

 

この高速化した再起動はPSODなどの計画外のシャットダウンでは有効となりません。

アップグレードや計画的なメンテナンス時の再起動が速くなったとお考えください。

 

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

vSAN 7 Update 1 GA!!! 

vSAN 7U1 アップデート!ー うちの子、最新 ー

vSAN 7U1 アップデート!ー うちの子、最新 ー

さてさてさて。

試したい機能が盛り沢山のvSAN 7 U1。

うちの子を最新バージョンにしてしまいましょう。

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アップデート手順はこちら

  1. vCenter サーバのアップデート 7.0 → 7.0U1
  2. ESXi ホストのアップデート 7.0 → 7.0U1
  3. ディスクフォーマットのアップデート 11 → 13

いつも通りの手順ですね。

手順はいつも通りですが、ディスクフォーマット、11から一気に13へ。

 

 

vCenter サーバについてはいつも通り、のアップデートなので今回は省略します。

 

事前に確認しておきます。

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ライセンスが切れそうになるとオレンジ色になっていたこの1番上の部分。

vCenter 新しいのが出ていますよ、と青でお知らせしてくれました。

 

 

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管理UIのアップデートでは、現在のvCenterのバージョンとターゲットはU1のバージョンが確認できました。

 

 

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ホストのバージョンは7.0 bです。

 

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ディスクフォーマットは全てバージョン11.0であることも確認します。

 

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なんと!vCenter のアップデートの事前チェックしたら173分かかると...

15:45 vCenter アップデートスタート!

 

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17:10 完了しました。

 

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なんかできてる。

これがDRSやHAを管理する仮想アプライアンス(自動生成)ですか。

 

このまま続けていきます。

次はホストのアップデートです。

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クイックスタートを使用して作成していないクラスタについては上記のような情報が出てきます。

そのままだと健全性チェックがアラームとして上がってこないので、今回はスキップしてしまいます。

 

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健全性のところにも新しいベースラインが作成された、という表示があります。

 

 

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7.0.1へ

 

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うっかり先に修正をぽちぽち押してしまいました。

アップデートが始まりました。

vLCMではなく、急Upgrade Manager相当のそのままESXiアップグレードです。

 

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完了しました。

 

 

次にオンディスクフォーマットのアップデートを行います。

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ESXiは7.0U1になりましたが、まだオンディスクフォーマットは11です。

 

 

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アップグレードの事前チェックをクリックし、アップグレードできるか確認します。

 

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対象のクラスタは3台構成のため、冗長性の低下を許可にチェックします。

 

 

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開始されました。

 

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完了しました。

はっや!

 

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ちゃんと13に上がっています。

 

以上でvSAN 7から7U1へのアップグレードはおしまいです!

 

 

この後は新しくなった色々をみていきます。

障害発生から替えのSDDがなく3台構成なんですけどね。。。

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

vSAN 7 Update 1 GA!!! 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち 

前回は新機能にフォーカスして記事を書きましたが、続きです。

 

 

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オプションを有効にすることでちょっとわかりやすくなった使用可能容量

物理ストレージから切り出したLUNはすでにRAIDが適用されているので

データストアの容量=使用可能容量

何十年もこれがスタンダードでした。

vSAN は物理容量をそのままリソースプールとして使うため、管理者には物理容量が見えています。

システムで使用される容量、重複排除圧縮のマッピング用の領域、障害があった場合の退避先としての容量などはユーザが使用できる容量ではありません。

さらに、そこからストレージポリシーのFTTを考慮して仮想ディスクとしてどれくらい使用できるのかを計算すると仮想マシンとしての使用可能容量がわかります。

これは初期リリースの頃の話です。

徐々に改善されてきましたが、今回は仮想マシンが使用可能な容量をそのまま容量ビューに表示することができるようになりました!

 

 

 

ホストの再起動がはやくなりました!

再起動速度の比較対象はESXiのみのホストで、比べて遅い、ということがvSAN の仕組み上仕方がない。。というKBが昔からありました。

Initializing vSAN during boot takes a longer time (2149115)

This is expected behavior when rebooting a vSAN host. At this stage of the reboot, the ESXi host (vSAN) processes all log entries to generate all required metadata tables.

The time taken to complete this task will depend on the load and the number of log blocks in the write buffer before the host was rebooted.

vSAN ホストとESXiのみホストの大きな違いは、vSAN データストアを持っていること、ローカルストレージデバイスをvSAN のファイルシステムでフォーマットしていることです。

キャッシュデバイスへとメタデータを書き込むために時間がかかっていました。

どれくらい早くなったのか、アップグレード前後の実機で確認してみたいと思います。

 

 

 

データ移行の事前チェックがホスト単位だけでなくディスク単位で

メンテナンスモードは3種類のオプションがあり、アクセシビリティの確保と全データの移行で移行する容量が異なります。

ストレージポリシーによってはメンテナンスモードに移行した場合のオブジェクトとしての健全性も異なります。

そのために事前チェックという機能が実装されたのは6.7U3です。

今回のアップデートでは、ディスクを取り外す、vSAN で使用しなくなる場合にもデータ移行の事前チェックができるようになりました。

 

 

 

容量効率化の重複排除/圧縮から圧縮のみオプションの登場

vSAN では容量効率性の向上のために、重複排除/圧縮のオプションがあります。

重複排除を有効にすると圧縮も同時に有効になり、どちらかを選択することはできませんでした。(vSAN 7まで)

今回のアップデートでは重複排除/圧縮もしくは圧縮という選択が可能になりました。

 

従来この機能を有効化する時に考慮する点は、容量効率性をとるか、パフォーマンスをとるか。

メリット:
容量の削減ができる

デメリット:
キャッシュデバイスでの処理となるため、有効化していない環境と比較してパフォーマンスが低下する

さらにデータの種類によっては重複排除する重なっている部分が少ない場合もあります。

そんなパフォーマンスを優先しつつも容量効率性を向上させたい!という要望のために圧縮のみオプションの実装となりました。

圧縮はキャッシュデバイスからキャパシティデバイスへのデステージ時の処理となり、仮想マシンのパフォーマンスには影響が少ないです。

 

 

その他のアップデートはその3へ!

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 GA!!! 

Web Client は2020年大晦日まで!

以前も紹介した気がしますがKBにもなっていて、自分がすっかり忘れていたので、もう一度!

バージョンごとのvSAN の機能 

こんな便利な表、記憶の底に仕舞い込んでいましたよ...

 

 

vSAN Feature List with vSphere Versions (79387)

大変にぎやかになってまいりました、vSAN の機能たち。

vSAN 6.5 以降の主な新機能やエンハンスメントが一覧になっています。

 

 

というのも。

vSAN をお使いいただいている方にFlash 版 vSphere Web Clientの廃止について質問をいただきました。

改めてWeb Clientなぜ使えなくなるの?を確認してみましょう。

Adobe Flash Playerサポート終了

2020年12月31日をもってアドビによるFlash Playerの配布と更新を終了します。

Flashベースのコンテンツは、サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がブロックされます。

実行までブロックされる=Web Client 使えなくなる

ということになります。

 

自分の記憶の中や作成した資料から探し出し、HTML5 Clientが使えるようになったのはいつからだったのかを確認したのですが、あれ?いつからだっけ?と慌ててしまったんです。

そんな時に役に立つのがこちら!

vSAN Feature List with vSphere Versions (79387)

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HTML5 vSphere Clientを確認すると、vSphere 6.5から徐々にHTML5 Clientによる管理が可能になりましたが、完全にvSAN も含め対応したのはvSphere 6.7 からです。

さらにハードウェア周りのアップデート含めvSphere Update Managerとの連携が可能になるのは6.7U3からとなります。

 

vSphere Web (Flash) Client Supportability and End of Life (78589)

このKBにもある通り、現在6.5、6.7をお使いの方は、vCenter を6.7U3へのアップグレードが推奨となります。

 

 

VxRail に関する影響はコミュニティに質疑応答がありました。

Adobe Flash Playerのサポート終了にあたっての影響について - Dell Community

VxRail の場合はvCenter単体でのアップグレードではなく、全体のアップグレードとなります。

 

追記(2020/10/20)

Flashのサポート終了後、実際にどうなるのか試している参考になる記事はこちら!

クローズド NW だから塩漬け Flash で vSphere Web Client を使おうと思ったらそうはいかない - vHoge

 

 

まとめ

vSphere 6.5 / 6.7環境において2023/11/15のテクニカルガイダンスのサポート終了まで継続してお使いいただくためには、2020年12月末までにHTML5 Clientを使う6.7U3へのアップグレードを行ってください。

さくさく動くHTML5 Client で快適なvSphere ライフを!

vSAN の情報を探すなら、ここ!- VMware Cloud Platform Tech Zone -

VMware Cloud Platform Tech Zone!

VMware HCI、vSAN に関する資料を探す場所がこちらです。

https://core.vmware.com/vSAN

 VMware Cloud Foundation 、vSphere 、vSAN の様々なドキュメント、動画が集約されています。

 

https://core.vmware.com/vSAN

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オススメはTechnology Overview。

vSAN 7 Update 1の情報も網羅された辞書的に使えるドキュメントです。

vSAN Technology Overview | VMware

全部掲載されているの、英語じゃないか!という方。

Chrome ブラウザを使って右クリック日本語に翻訳使うと日本語で意味がわかる程度に読むことができます。

便利になりました。

 

是非ご活用ください!

 

続きを読む

2020年9月発表のHCI 市場レポート(IDC)

ちょうどvSAN 7 Update1 の告知とかぶっていて、記事にするのをすっかり忘れておりました...

 

IDCさんから4半期に1度アップデートされている、世界のHCI 市場のレポートの中身をみていきましょう。

 

Top 3 Companies, Worldwide Hyperconverged Systems Revenue Attributed to Owner of HCI Software, Q2 2020 (revenue in $M)

Company

2Q20 Revenue

2Q20 Market Share

2Q19 Revenue

2Q19 Market Share

2Q20/2Q19 Revenue Growth

1. VMware

$722.9

38.9%

$702.2

38.2%

3.0%

2. Nutanix

$554.1

29.8%

$521.9

28.4%

6.2%

T3. Hewlett Packard Enterprise*

$83.3

4.5%

$87.6

4.8%

-4.9%

T3. Cisco*

$76.7

4.1%

$114.0

6.2%

-32.8%

Rest of Market

$422.1

22.7%

$412.3

22.4%

2.4%

Total

$1,859.1

100.0%

$1,838.0

100.0%

1.1%

Source: IDC Worldwide Quarterly Converged Systems Tracker, September 17, 2020

VMware のHCI 、世界のHCI 市場において11期連続でシェア第1位です!

いつもありがとうございます。

昨年同時期と比べるとシェアとしては同じくらいではありますが、年の成長率としては上がっています。

もうすぐ3年連続でNo.1 と言えるようになるのを楽しみにしています。

 

以前の記事はこちら

VMware の HCI、2020年も市場を牽引!

vSAN の!HCIが!いちばん!

 

1番古いものだと、2017年の記事でした。

この頃は追いつき追い越せの時代でしたねぇ。

vSAN 、2017上半期のWW市場を埋め尽くす?

 

 

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IDCさんのソース記事はこちら

Worldwide Converged Systems Market Declines 4.5% Year Over Year During the Second Quarter of 2020, According to IDC
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS46868220

 

 

vSAN 7 Update 1もGAとなり、さらに機能も充実、パフォーマンスもよくなったVMware のHCI をこれからもよろしくお願いします!

 

vSAN 7 Update 1 GA!!!

発表から機能に関する記事の更新をしていませんでしたが。

GAされました。

7.0 がリリースされてからあっという間だっというな気がしますが、もう半年。

Update 1 です!

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先日のサマリのアップデート情報にも書きましたが、メジャーリリースかな?というくらい機能追加が盛り込まれています。 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

実際の操作感についてはまた後日まとめさせていただきます。 

 

 

リリースノートはこちらから

いつものDocsのページからだとリンクが見つけられなかった不思議現象が起きました。

VMware vSAN 7.0 Update 1 Release Notes

VMware ESXi 7.0 Update 1 Release Notes

VMware vCenter Server 7.0 Update 1 Release Notes

 

 

ダウンロードはこちらから

ダウンロード VMware vSphere

 

vForum あらため、VMworld 2020 Japan 登録開始しました!

毎年のお祭り、vForum の登録が開始されました!

今更?って言わないで...うっかりポチッと公開するボタンを忘れていただけなんです...

 

 

いつもと違うところは

オンライン開催です。

3日間あります。

1番違うところは...vForum ではありません!

VMworld 2020 Japan です!

 

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VMworld 2020 Japan | ライブ配信 11月10日(火) - 12日(木) | VMware

 

これからブレイクアウトセッションの詳細が出てくる予定ですので、まずはご登録を!

日本中から参加いただける機会となりますので、ぜひご参加ください!

 

 

 

HCI としてのセッションもいくつか予定しております。

今年は小佐野もしゃべります。2年ぶりです。

色々と機能が盛り沢山になったvSAN をご紹介させていただく予定なので、よろしくお願いします!

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

例年だったら夏のお祭りVMworld、秋のお祭りvForumと季節感を感じつつ、イベントを基準に生きてきたのですが。

ついこの間、vSAN 7.0 が出ましたよー!って言っていた気がするのですが、もう秋です。

Update 1 の季節です。

 

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vSphere 7.0 = vSAN 7.0 というメジャーアップデートがあり、そのUpdate 1 となりますが、よくある修正だけでなく、新機能盛り沢山です。

まずは概要をご紹介したいと思います!

 

What’s New in vSAN 7 Update 1 - Virtual Blocks

 

 

http://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2020/09/2020-08-17_17-06-29_official.png

大きく分けて4つのアップデートのポイントがあります。

 

開発者向けのインフラを提供

開発者と管理者のニーズに対応したインフラを提供し、コストとパフォーマンスの最適化、Persistent Volumeの管理をより簡素化に向け、3つの重要なステップを実現します。

vSAN Data Persisitence Platform
モダンアプリケーションをVMware のインフラへの統合を進めるためのパートナー向けの新しいフレームワークです。

最新のデータベースやステートフルなサービスをAPIを介してフレームワークプラグインすることができ、分散アプリケーションやデータを効率的に永続性を維持することができます。

 

*コメント
vSphere の世界は仮想マシンのvMotionやHAによって仮想マシンを動かし続けることを担保しています。
一方モダンアプリケーションはどうかというと。
乱暴な言い方をすればアプリケーションのことはアプリケーションでやってください、Kubernetesクラスタ作ってください。となってしまいます。
この部分をもう少し歩み寄るようなフレームワークの導入が行われ、よりアプリケーションの世界を広げることができるよ!というData Persistence Platform(DPp)となります。

 

vSAN Direct Configuration

最新のステートフル サービスに代替オプションを提供し、I/O とストレージの効率を最適化するために、ダイレクトアタッチされたストレージ直接を提供します。

 

*コメント
邪魔するものがいない、ローカルが1番早い。

知ってる。知ってるけど...
様々なワークロードが利用できること、リソースを効率的に使用できること、共有データストアの良さももちろんありますよね。
ただ、ストレージ保護しなくていい、ストレージ領域をそのまま使った方がいい、というアプリケーションのためのDirect Configurationとなります。

 

vSAN 7 Update 1 with vSphere

TKG ゲストクラスタのボリュームの拡張が可能になったvSphere with Tanzu、TKGのスーパーバイザークラスタ、ゲストクラスタのTanzuのボリュームの健全性の機能強化が行われました。

 

 

 

妥協のない拡張

このキーワードの直訳は中を読めば納得!できるのですが、今までとは違った拡張性のアップデートがあります。

VMware HCI Mesh

コンピュートとストレージのリソースの分散化を可能にします。

単一のvCenter 配下にある複数のvSAN クラスタのデータストアをマウントさせたり、させあったりすることが可能です。

vSAN のストレージリソースの拡張と言えばストレージデバイスの追加、ホストの追加、別クラスタの新規構築(移行というより新規)がありましたが、既存の余っているvSAN クラスタのリソースを活用することができます。

 

2ノードクラスタ環境の共有ウィットネスホスト

2ノードクラスタは数十から数百のクラスタを展開されている方も多いかと思います。

1クラスタ、2ノードにつき1つのウィットネスホストを仮想アプライアンスとしてデプロイする必要がありました。

今回のUpdate 1では複数のクラスタ(最大64クラスタ)でウィットネスホストを共有することができるようになりました。

 

 

 

運用のシンプル化

ソフトウェアのアップデートとハードウェアのアップデートを一括で管理可能なvSphere Lifecycle Manager 。

もちろんVUMの後継としてvSphere ソフトウェア単独でもお使いいただけるのは変わりません。

今回のUpdate 1 ではNSX-T のアップデートも組み込まれました!

ハードウェアとの連携ではDell,HPEに続き、Lenovo Think Agile VXシリーズもサポートされます。

 

 

 

ファイルサービス機能追加

vSAN ファイルサービスは vSAN 7.0 でNFS v3とv4.1 に対応しました。

そして!さらに!

SMB v2.1 / v3 がサポートされます。

AD連携、Kerberosもサポートされることから、ファイルサービス機能が充実してきております。

NFS/CIFSの両方が使えるようになると、1つのクラスタで様々なワークロードを稼働させる時にも便利ですね。

 

 

 

 

GAはまだですが、使うのが楽しみになってくる新しい機能もたくさんありますね!

詳細、他のアップデート情報についてはまたシリーズ化してポストしていきます!

 

 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑩ ストレッチクラスタ のエンハンスメント

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

 

 

ストレッチクラスタ も進化しています!

 

  • ストレッチ クラスタの容量不均衡に基づく I/O リダイレクト。vSAN は、容量制限のあるサイトから他のサイトに仮想マシンの I/O をすべてリダイレクトします。この処理は容量が解放されるまで行われます。この機能により、仮想マシンのアップタイムが向上します。

 その前に!

ストレッチクラスタの基本を復習したい方はこちらから(9個の記事りますので、導入部分です) 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

 

 

図を使って説明していきますね。

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ストレッチクラスタ は優先サイト、セカンダリサイト、ウィットネスホストを配置する3つ目のサイトから構成されています。

優先サイト、セカンダリサイトの間のネットワークがvSAN ネットワークで接続され、 仮想マシンが稼働しています。

ストレッチクラスタの場合、サイト保護を行う、ローカル保護を行う、これら両方を行う、3つからポリシーを選択可能です。

例えばサイト保護しない仮想マシンは、優先サイトまたはセカンダリサイトのローカル保護のみを適用すると、通常のvSAN クラスタと同様にクラスタ内のホストが1台障害にあっても仮想マシンを継続稼働させるといったFTT=1、ミラーリングorRAID5を設定することになります。

データはもちろんローカルサイト内で保護されます。

サイトアフィニティと組み合わせて利用し、優先サイトのみでこの仮想マシンを稼働させる、セカンダリサイトのみで稼働させることにより、必要な仮想マシンだけサイト保護を行い、ローカル保護とも併用することができます。

 

この図では容量に関連する部分として、優先サイトとセカンダリサイトが表されています。

優先サイトで稼働している仮想マシンはサイト保護されており、優先サイト、セカンダリサイトの両方に同じデータが配置されています。

サイト保護されている仮想マシンは2つのサイトのそれぞれのホストに同時に書き込みを行い、ローカルから読み取りを行います。

 

 

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vSAN データストアに限らず、一般的にストレージは容量を使い切ってしまうとIOができなくなってしまいますよね。

セカンダリサイトの容量が限界に近づいてきた場合、どうなるのでしょうか。

サイトを定義することでこの仮想マシンのデータはサイトにまたがって配置されるますが、ストレッチクラスタは通常のvSAN クラスタと同様にデータストアはひとつです。

そもそもサイトのみで稼働する仮想マシンが一気に増えたり、サイトの中の障害が発生により再同期が行われたりすると、容量が逼迫する可能性があります。

もしくは当初はあとで増やせば良いと考え、セカンダリサイトのホスト数やストレージデバイスを少なく導入している場合もあるかもしれません。

それに気づかず使っていったらプライマリサイトの容量にはまだ余裕があって、セカンダリサイトの容量はいっぱいになってしまっている、という不均衡も発生します。

長々と書きましたが、ストレッチクラスタのサイト間の容量不均衡は様々な要因で起こりうる、ということがわかりました。

 

今回のエンハンスメントでは容量が逼迫したサイトに配置されているコンポーネントAbsent/不完全とし、容量に空きがあるサイトへIOをリダイレクトします。

これによりアクティブなIOすべてが空き容量のあるサイトにリダイレクトされます。

下記状況下でこのリダイレクトが行われます。

  • コンポーネントが廃止されているサイトの容量が99%以上
  • 仮想マシンのポリシーがサイト保護有効(サイト間ミラーリング)
  • オブジェクトの一方のレプリカが正常であること(片方は不完全となっているのでもう1つがちゃんと生きていること!)

 

このような状況になったとしても!

ストレッチクラスタにおいてサイト容量の不均衡が発生しても、できるだけ動いている仮想マシンを止めない仕組みが今回のアップデートとなります。

安心してお使いいただけます。

  

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑦ 運用管理やUIのアップデート 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑨ ウィットネスホストのコンポーネント自動修復 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑩ ストレッチクラスタ のエンハンスメント ←今ココ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑨ ウィットネスホストのコンポーネント自動修復

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

 

もう半年も経っていて、そろそろ秋。

U1の足音も聞こえてきそうですよね。

そんな中でもまだ紹介していなかったアップデートを書き続けます。

 

 

今回ご紹介するのはストレッチクラスタ、2ノードクラスタにおけるアップデートです。

 

  • 新しい監視の展開後すぐに修復。vSAN が監視の置き換えを実行するときに、監視の追加後すぐに修復オブジェクト操作を開始します。

新しい監視って何?ってなりますよね。

ストレッチクラスタ 、2ノードクラスタの場合、監視ホスト(ウィットネス仮想アプライアンス)を使用して、仮想マシンのウィットネスコンポーネントを保管します。

例えば最小3ノード構成の場合(FTT=1、RAID1ミラーリングをポリシーで指定)

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仮想マシンの仮想ディスクのオブジェクトはデータ、データ、ウィットネスから構成され、3つのホストに配置されます。
ストレッチクラスタ、2ノードクラスタの場合

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データは各ホストに配置され、ウィットネスコンポーネントは仮想アプライアンスに保管されます。

今回のアップデートはこの監視ホスト(ウィットネス仮想アプライアンス)に関してのものになります。

監視ホストは実データを保管していないため、障害が発生しても失われるのはこのウィットネスコンポーネントです。

1台のホストの障害があっても仮想マシンがデータにアクセスできるポリシーで可用性を担保しているため仮想マシンの稼働は継続しますが、監視ホストの障害時には一時的にウィットネスコンポーネントがなくなります。

 

障害対応の流れは下記となります。

監視ホストの障害(ウィットネスコンポーネントにアクセスできない状態)

監視ホストの再構築(仮想アプライアンスの再デプロイ)

監視ホストの交換

ウィットネスコンポーネント自動修復 ←NEW!!!

 

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6.xのバージョンでは交換後、一定時間経たないと、もしくは即座に修復するというボタンを健全性からクリックしないと修復が開始されませんでした。

7.0からは交換後、すぐに修復が開始されますので、サイトレベルの保護や2ノードの保護の中断を最小化することが可能です。

 

 

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑦ 運用管理やUIのアップデート 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑨ ウィットネスホストのコンポーネント自動修復  ←今ココ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑩ ストレッチクラスタ のエンハンスメント 

vSphere / vSAN オンラインセミナー がいつでも見られる!

夏!と思っていたらもう来週は9月なんですねぇ。

あっという間に真夏が終わろうとしています。

 

 

昨年からシリーズものとなっているvSphere / vSAN オンラインセミナーの録画版&資料ダウンロードができるようになりました! 

  

vm-event.jp

 

 

 

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VMware EVOLVE ONLINEにアクセスし、登録します。

過去にイベントに参加いただいてご登録済みの方はログインします。

 

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ウェビナーを視聴する、からvSphere / vSAN オンラインセミナーを選択します。

そのほかにも過去に開催されたイベントがたくさんあります!

 

 

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私もいくつかお話しています。

うっかり噛んだり、時報が入ったりとオンラインならではもありますが、Youtube感覚で是非見ていただけると嬉しいです。

 

 

 

続きを読む

VMworld 2020 開催! 9月29日−10月1日

毎年8月末、そろそろ始まる時期だったVMworld。

今年はオンライン開催となりました。

VMworld 2020

オンライン開催 (事前登録制)
2020年9月30日(水) - 2020年10月1日(木)

 

登録のご案内です!

こちらは公式サイトで英語のみとなっております。

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VMworld 2020 | September 29 - October 1 | VMware

英語だとどこに何を入れればいいんだろう…という方向けに!

日本語での登録手順を紹介、さらに日本語でのセッションについてまとめられている下記をご確認ください。

 

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VMworld 2020 - オンライン開催 (事前登録制) 2020年9月30日(水) - 2020年10月1日(木) | IT価値創造塾

 

 

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あとはカタログから、聞きたいセッションを選択します。

現時点ではお気に入りに登録することだけができます。

セッションのスケジュールは9月1日から出されていく予定となります。
  

 

 

vFORUM 2020 開催決定! - オンライン開催 - 2020年11月10日(火)〜12日(木)

まだ登録が開始されておりませんが、着々とvForumの準備も始まっていますので、こちらは日本に特化した形でお届けできればと考えております。

よく読まれている記事ランキング 2020年前半

前回ランキングをまとめたのが3月だったので、上半期最終日ということでまとめてみました。

このブログも3年以上継続し、前回の投稿で333記事(!)、ゾロ目でした。

何かお祝いしたりケーキをみんなで食べたりしたいところですがこのご時世なので。

ひとりでニヤッとして終わりました。

 

それでは、最近の注目記事ランキングをお送りします。

2020年3月から2020年7月までの集計結果です。

 

 

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第1位!
HCI 
どうやってたどり着いているんだろう。検索の文字列が気になります。
"VMware HCI"で検索したら2ページ目に!いました!

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昔は何ページ送っても出てこなかったのに...
ぜひお気に入りに入れて日々チェックしてくださいね。

Twitterのアカウントにも更新情報つぶやいています。

 
 
第2位!
シリーズ長編が完結したのが2020年の1月。
"vSAN ストレッチクラスタ"で検索したら、何ということでしょう。
VMware Docs の公式情報よりも上、1番上にいました...!

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7.0 でのアップデート情報でまだ書いてない内容もあるのでシリーズ番外編、もう少々お待ちください。
 
 
第3位!

vSAN 7 、ついに!

やはり、新しいメジャーバージョンには注目が集まります。

vSAN 7.0 人気が上位に。

続きをこの記事に追記していなかったので、迷子にならないように追加しておきました。

 

第4位!

本当に根強い。
vSAN がストレージとして従来のVMFSとNFSとは異なることはまず理解した後に。
vSphere での設定で1番何が変わるところ?というとハートビートだと思います。
ストレージネットワークが切断されるとデータにはアクセスできなくなるので、まずネットワークの冗長性の確保、そして挙動を確認しましょう!
  
 
第5位!

vSAN クラスタ再起動時の問題のKB 

メンテナンスモードでクラスタを再起動する場合に注意すべきこととして現象、対処方法を記載しています。

6.7U3環境で実際にやってみた、もまとめています! 

 

 

続きを読む

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

もう読み/聞き飽きましたかね。

メジャーだから、メジャーバージョンが変わったから!もう少しお付き合いいただけると嬉しいです。

 

こちらでも紹介したVCG 通知サービスの詳細を紹介していこうと思います。

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート 

 

  • vSAN VCG 通知サービス
    vSAN ReadyNode、I/O コントローラ、ドライブ(NVMe、SSD、HDD)などの vSAN HCL コンポーネントにサブスクライブし、変更に関する通知メールを受信できるようになりました。ファームウェア、ドライバ、ドライバ タイプ(非同期/インボックス)などの変更が通知されます。新しい vSAN リリースに伴う変更を追跡できます。

 

早速みていきましょう!

 

まずアクセスするのはこちら

vSAN VCG Notification Service

 

 

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互換性の確認を行っているいつものところからも飛べるようになっています。

VMware Compatibility Guide - vsan

 

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トップページにはIO コントローラのページが表示されています。

 

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全てのIO コントローラの情報を確認することができるので、プルダウンを開いてみました。

黄色、Modifed が表示されています。

 

この色の意味はというと。

f:id:vmwarekkHCI:20200730174349p:plain

  • Baseline
    このVCG 通知サービスに初めて追加された場合
  • Newly Added
    新しく認証を通って追加された場合
  • Modified
    変更があった場合
  • Removed
    削除された、対応しなくなった場合

気になるのはRemoved。

そんなに頻繁にIO コントローラ削除されてしまうものなの?

→そういうわけではございません

IO コントローラに対して適用するドライバーやファームウェアが変更された場合もこの削除の項目に入ります。

IO コントローラはドライバー、ファームウェアの3つがそろって互換性あり!となります。

そのためESXi のバージョンごとに、更新が必要なドライバーやファームウェア出た際には既存のものがRemovedされ、Newly Addedになる場合もあります。

 

 

 

f:id:vmwarekkHCI:20200730173201p:plain

Notification Type を選択することで、下記から確認したい情報を指定できます。

  • ReadyNode
  • IO コントローラ
  • SSD
  • HDD

これは互換性ガイドと同じ項目ですね。

それぞれに対して検索することができます。

 

 

では、実際にうちの子の環境をベースに調べて、今後のために登録してみましょう!

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Dell R630 / H730P です。

調べる期間はvSphere 7.0 だ出た頃から今までに指定しました。(2020/04-07)

何か出ていますね。

開いてみましょう。

 

f:id:vmwarekkHCI:20200730180447p:plain

(想定通り)ESXi 7.0に新しく追加されたことがわかります。

 

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もっと中身をみてみると、ESXi 7.0に対応しているドライバー、ファームウェアが記載されています。
このように所有している、もしくは指定したハードウェアの情報を確認することができます。

 

f:id:vmwarekkHCI:20200730180842p:plain

右上のRelease Comparison Chart から履歴も確認することができます。

 

 

続いて、今後のために登録しておきましょう。

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メールアドレスを登録します。

 

f:id:vmwarekkHCI:20200730182554p:plain

 

メールでワンタイムパスワードが送られてくるので入力します。

送信元 VMware vSAN HCL Audit <noreply@vmware.com>

 

f:id:vmwarekkHCI:20200730182852p:plain

登録が完了しました!

 

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登録完了したよメールも届きます。

指定したIO コントローラに変更があった場合は通知がくるということですね。

 

みなさまも是非ご活用ください。

 

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑦ 運用管理やUIのアップデート 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく