雨がやまないですねぇ。
暑かったり寒かったりするので体調にはお気をつけください!
すでに読んでいらっしゃる方も多いかと思いますが、少しづつ掘り下げていければと考えています。
今回のアップデートの3本柱はこちらです。
- ライフサイクル管理のシンプル化
- ネイティブファイルサービス
- クラウドネイティブストレージの強化
vSAN だけの機能でないところと、vSANならではのところとありますので、リリースノートを参照しながら見ていきましょう。
ネイティブファイルサービス
統合されたファイル サービス。vSAN ネイティブのファイル サービスでは、vSAN クラスタを使用して NFS v4.1/v3 ファイル共有を作成し、提示することができます。vSAN ファイル サービスは、vSAN の能力(可用性、セキュリティ、ストレージ効率、運用管理など)をファイルに拡張しました。
機能としては文字の通り、vSAN クラスタでファイルサービス=NFS共有ができるようになりました。
ついに!ファイルサービスの実装!vSAN 環境ファイルサーバになる!
と思った方、少々お待ちください。
みなさまがご存知の一般的なファイルサーバにはどのようなものでしょうか。
ファイルサーバというと、共有フォルダ、Windowsのアカウント名ごとに並んでいる自分のフォルダとチームのフォルダのようなものを思い浮かべる方が多いのではないかなぁと思います。
もしくはいろいろなプロトコルが話せるストレージでNFS/CIFSを使っていたり。
今回vSAN に実装されたのはファイルサービスです。
vSAN データストアを切り出しファイル共有を提供します。
vSAN のファイルサービスを構成すると、内部管理用として単一の VDFS、分散ファイル システムを作成され、ESXi ホスト上にファイルサービスのための仮想アプライアンス(コンテナ)が自動的に展開されます。
この仮想アプライアンスがプロトコルサービス、NFSのファイルサーバとなりファイル共有を提供します。
仮想マシンのオブジェクトの考え方と同様に、ファイル共有も共有オブジェクトとしてvSAN データストア内に作成されます。
仮想マシンのストレージポリシーを適用し、ファイル共有オブジェクトの可用性を担保します。
データストアを丸ごと!NFSで外部にエクスポートするものではありません!
よくある質問をいくつかまとめると。
仮想マシンをvSAN ファイルサービスのNFS共有で動かすことはできますか?
ESXiホストにNFSデータストアとしてマウントして仮想マシンを配置することはサポートされていません。
vSAN ファイルサービスを構成する最小構成は?
vSAN クラスタの最小構成である3ノードが必要です。
vSAN ファイルサービスはストレッチクラスタや2ノード構成でサポートされますか?
vSAN 7.0時点ではサポートされていません。
ファイルサービスを提供する仮想アプライアンス(コンテナ)のスペックは?
メモリ4GB、vCPU 4つ必要です。
次回は実際にセットアップしてみようと思います!
vSAN 7!シリーズ
vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)
vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ