ライフサイクル管理のシンプル化
についてはこちらの記事でご紹介しました。
vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)
タイトルにセットアップと書きましたが、セットアップというよりは事前準備と行った方が近いかもしれません。
vLCM 自体はvCenter に組み込まれていますので、ハードウェア周りの情報をどうやってvCenter に教えてあげるかがセットアップになります。
vSphere Lifecycle Manager
vSphere Lifecycle Manager は、ESXi ホストのライフサイクルを一貫した簡単な方法で管理します。理想的な状態をモデルとしてハイパーバイザーのライフサイクルを管理し、ドライバとファームウェアの完全なスタックを提供します。vSphere Lifecycle Manager により、個々のコンポーネントのコンプライアンスを簡単に監視し、クラスタ全体で一貫した状態を維持することができます。vSAN 7.0 では、Dell と HPE ReadyNode でこの機能がサポートされています。
ESXi ホストのvSphere 7.xだけでなく、ハードウェアのファームウェアやドライバーをクラスタに関連づけて一括でアップデートできることはわかった。
ではどうやって設定していくの?というのが次にご紹介したい内容です。
VMware だけでは実現できないので、間にハードウェアベンダーさんから出されているハードウェア管理のプラグイン(OVF)をデプロイします。
あとは認証情報、どこからファームウェアやドライバーをダウンロード するのかを事前に登録します。
そして、vCenter のいつものUpdate Manager と同じタブからvLCM を使う(単一イメージで管理)を選び、ファームウェア・ドライバアドオンを選択します。
これでESXiとファームウェア・ドライバを同時にクラスタで一括でアップデートする準備ができました。
vSAN vLCM set-up | VMware vSAN Demonstrations | VMware
このあたりってNested の検証環境だと試してみるにも難しいところがありますよね。
どのような画面なのか、動画だけでなく実際に触ってみたい!という方にはオフラインデモがおすすめです。
StorageHubのvSAN Demonstrations にいくつかのデモがあり、vLCM もあります!
手順を一度おいかけて、きたる7.0をアップデートするときの予習になりますね。
それぞれベンダーごとの手順が異なるので、お使いのハードウェアの手順を知りたい!という方には。
現時点で対象となっているDellさんとHPEさんの設定からアップデートまでのデモ動画がYoutubeにアップロードされています。
vSphere Lifecycle Manager (vLCM) on Dell
vSphere Lifecycle Manager (vLCM) on HPE
7.0からの機能になるので、まず6.xから7.0へのアップグレード。
Update ManagerもvSphereの世界のアップグレードについては劇的に簡単になりましたが、どのホストからアップデートされるのかはその場で決定されて、自動でメンテナンスモードに入り再起動されあがってくるので、その間にファームウェアの適用は...
できないですよね。
7.0環境のアップデートを行う際にはvLCMをご活用ください。
クラスタ一括でローリングアップグレード、ESXiだけでなくファームウェアとドライバーまでできるのでメンテナンス時間が削減できます。
これからみなさまのライフサイクル管理がどんどん便利になっていきますように!