"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

家電って壊れるときタイミングが重なりますよね...

寝室のエアコンのリモコンが壊れました。

寝る前にタイマーでかけようと思ったら、温度の変更ボタン、下げることはできるけれど、上げられない。

ちょっと焦りましたが、隣の部屋にも同じリモコンがあったのでことなきを得ました。

次は何が壊れるのか、怯えています。 

 

 

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

 

今回は3つ目のクラウドネイティブ ストレージの強化について見ていきましょう。 

 

  • vSphere with Kubernetes の統合CNS は、vSphere with Kubernetes のデフォルトのストレージ プラットフォームです。この統合により、vSAN、VMFS、NFS データストア上の vSphere with Kubernetes スーパーバイザーとゲスト クラスタに、コンテナ化された複数のステートフル ワークロードを展開できます。
  • ファイルベースのパーシステント ボリュームKubernetes 開発者は、アプリケーションに共有 (Read/Write/Many) のパーシステント ボリュームを動的に作成できます。複数のポッドでデータを共有できます。vSAN ネイティブ ファイル サービスは、この機能を実現するための基盤となります。

 

vSphere with Kubernetes の統合 

 

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vSphere with Kubernetesについて

vSphere 7.0 での機能の目玉、旧Project Pacificです。

ESXi ホストでKubernetes のワークロードを直接実行することができます。

vSAN ならではの機能ではなく、vSphere 、SDDCとして実装されたという方が良いかもしれません。

ベースとなるインフラ部分にはvSAN が存在します。(VCF環境ではその他のストレージも選択可能です)

仮想マシンKubernetes のワークロードを1つの環境で動かすことができます。

VMware だからできることですね。

クラウドネイティブでは様々なオープンソースの機能を組み合わせて使うことが多いですが、従来のVMware のネットワーク仮想化、ストレージ仮想化も組み合わせることで統合管理を行うことが可能です。

 

 

ファイルベースのパーシステント ボリューム

 

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コンテナ環境に欠かせないストレージリソースであるパーシステントボリューム(PersistentVolume=PV)。

vSAN 6.7U3からCSI(コンテナストレージインターフェース)を介したブロックベースのPVを提供していますが、今回のアップデートはvSAN ファイルサービスと組み合わせて使うファイルベースのPVが作成できるようになりました!

StorageClassでNFSを宣言することでPVを作成可能です。

 

 

今回はvSAN でのできることを中心にご紹介しましたが、そもそもクラウドネイティブ って?という内容については私も絶賛勉強中です!

これらもまとめて投稿しようと考えています。

ゼロから始めるアプリケーション時代のストレージシリーズ、はじめます!

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成