キャンパック様の事例で出てきたこのストレッチクラスタ。
どのような機能なのか、詳しくご紹介していきます。
まずストレッチクラスタとは。
ストレッチ クラスタを使用すると、vSAN クラスタが 1 つのサイトから 2 つのサイトに拡張され、より高度な可用性とサイト間のロード バランシングが実現できます。
2つのサイトを1つのvSANクラスタに!
データはサイト間で完全同期によりRPO 0分、クラスタだからその中でHAできるので仮想マシン起動までは5分以内、RTO もできるだけ短縮。
メトロクラスタと呼ばれる、クラスタのフェールオーバの範囲をサイト間に広げ、アクティブ-アクティブなデータセンターを実現する機能です。
重要となるのはやはり仮想マシンが格納されているストレージとなり、vSAN のストレッチクラスタが担当するとお考えください。
続きを書いていきたいのですが、先にvSAN のアーキテクチャについて復習を下記リンクから。
vSAN の場合、コンポーネントを異なるホストに分散させることにより可用性や性能をストレージとして実現しています。
ここでキーワードとなるのは異なるホストです。
一番大きな障害、ホスト障害が発生しても仮想マシンを継続稼働させるために異なるホストにコンポーネントが分散配置されています。
では、ラック障害、サイト障害などより大きな範囲の障害にはどのように対応しているのでしょうか。
フォルトドメインという機能です。
機能というと仰々しいですが、ホストをグルーピングしてドメインという考え方を作り、コンポーネントを異なるドメインに分散配置します。
シャーシ障害やラック障害に対応可能です。
2U4ノードのタイプですと、電源は4ホストで共有となるため、フォルトドメインを使っている方も多くいらっしゃいます。
さらにその延長にあるのがストレッチクラスタです。
隣のラックではなく、異なるサイトにあるホスト群をグルーピングします。
コンポーネントを異なるサイトに分散配置します。
クラスタはひとつ、サイト障害時には自動的にフェールオーバを行うことができるアクティブ-アクティブなデータセンターを実現できます。
vSAN の機能をそのまま生かすことで、x86サーバだけでメトロクラスタを構成できることが強みと言えます。
要件や中身についてはまた次回!
vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち