今回のアップデートの3本柱はこちらです。
- ライフサイクル管理のシンプル化
- ネイティブファイルサービス
- クラウドネイティブストレージの強化
もう半年も経っていて、そろそろ秋。
U1の足音も聞こえてきそうですよね。
そんな中でもまだ紹介していなかったアップデートを書き続けます。
今回ご紹介するのはストレッチクラスタ、2ノードクラスタにおけるアップデートです。
- 新しい監視の展開後すぐに修復。vSAN が監視の置き換えを実行するときに、監視の追加後すぐに修復オブジェクト操作を開始します。
新しい監視って何?ってなりますよね。
ストレッチクラスタ 、2ノードクラスタの場合、監視ホスト(ウィットネス仮想アプライアンス)を使用して、仮想マシンのウィットネスコンポーネントを保管します。
例えば最小3ノード構成の場合(FTT=1、RAID1ミラーリングをポリシーで指定)
仮想マシンの仮想ディスクのオブジェクトはデータ、データ、ウィットネスから構成され、3つのホストに配置されます。
ストレッチクラスタ、2ノードクラスタの場合
データは各ホストに配置され、ウィットネスコンポーネントは仮想アプライアンスに保管されます。
今回のアップデートはこの監視ホスト(ウィットネス仮想アプライアンス)に関してのものになります。
監視ホストは実データを保管していないため、障害が発生しても失われるのはこのウィットネスコンポーネントです。
1台のホストの障害があっても仮想マシンがデータにアクセスできるポリシーで可用性を担保しているため仮想マシンの稼働は継続しますが、監視ホストの障害時には一時的にウィットネスコンポーネントがなくなります。
障害対応の流れは下記となります。
監視ホストの障害(ウィットネスコンポーネントにアクセスできない状態)
↓
監視ホストの再構築(仮想アプライアンスの再デプロイ)
↓
監視ホストの交換
↓
ウィットネスコンポーネントの自動修復 ←NEW!!!
6.xのバージョンでは交換後、一定時間経たないと、もしくは即座に修復するというボタンを健全性からクリックしないと修復が開始されませんでした。
7.0からは交換後、すぐに修復が開始されますので、サイトレベルの保護や2ノードの保護の中断を最小化することが可能です。
vSAN 7!シリーズ
vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)
vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ
vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス
vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成
vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ
vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート
vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑦ 運用管理やUIのアップデート
vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく