4月にリリースされたvSAN 8.0U1 ですが、投稿するのをサボってしまってました。
vSAN 8.0 U1における4つの柱のアップデート、それぞれ取り上げていきたいと思います。
ESA / OSA 両方のアーキテクチャで、HCI Mesh のアップデートです!
まずお伝えしたいのは、vSAN 7.0U1 で実装されたHCI Mesh の名前が変わりました。
HCI Mesh = 分離 (VMware vSAN 8.0 Update 1 リリース ノート)
です。
分離と書かれるとデータストアを分割できるようになったように思えてしまうので、ここではカタカナのストレージディスアグリゲーションと書かせていただきます。
HCI Mesh = ストレージディスアグリゲーションとは?
vSAN データストアを他のクラスタに共有できる機能です。
HCI Mesh = ストレージディスアグリゲーションを設定すると、従来HA クラスタに対して単一のデータストアを提供するvSAN でしたが、他のクラスタへストレージ領域(vSAN データストア)を提供することができます。
詳細はこちらで復習をしてみてください。
vSAN HCI Mesh ① HCI Mesh ってなに?
ストレージディスアグリゲーションではサーバとクライアント、というキーワードがよく出てきます。
- サーバ:提供する側
- クライアント:使用する側
これはおさえていただきたいポイントです。
ESA / OSA の両環境のアップデートがあるので、それぞれ説明していきます。
ESA 環境のアップデート
ESA が選べるようになったvSAN 8 。
ただ使用できる機能はOSA と同等、というわけではありませんでした。
そして今回、vSAN 8.0 U1 ではストレージディスアグリゲーションが使用可能になりました。
ESA のvSAN データストアをコンピュートクラスタや他のESA のクラスタへ共有できます。
注意点としてはESA のデータストアをOSA のクラスタへ共有することはできません。
OSA に見せることができたら移行が簡単にできそうと思いますが非サポートとなるので、移行の際はvMotion やストレージvMotion を使用する必要があります。
OSA 環境のアップデート
OSA の方も見ていきましょう。
2つあります。
ストレッチクラスタでストレージディスアグリゲーションが使用できるようになりました。
ストレッチクラスタ自体の詳しい内容はこちらから
ストレッチクラスタ同士でお互いのvSAN データストアを持ち合うこともできますし、ストレッチクラスタではないvSAN クラスタからもストレッチクラスタのvSAN データストアをマウントできます。
注意点はストレッチクラスタからvSAN 標準クラスタのvSAN データストアをマウントすることはできません。
ストレッチクラスタで使用可能な相関関係をまとめると以下となります。
vSAN 8.0 までは同一vCenter 配下のクラスタでのストレージディスアグリゲーションという制限がありました。
vSAN 8.0 U1 からは複数vCenter環境でもストレージディスアグリゲーション使えます!
vSAN クラスタを大規模に展開している、VxRail 環境などで活用しやすくなりました。
クラスタだけでなく、vCenter サーバもサーバとクライアントという関係性の登録を行うことでリモートデータストアとして使用可能になります。
HCI Mesh 改めストレージディスアグリゲーションは余剰リソース活用だけでなくより高い可用性を求めて使用することもできるようになりました。
ぜひご活用ください!
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