"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑦ 運用管理やUIのアップデート

まだまだ続きます!

そのほかのアップデートを紹介していきます。

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VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

 

 

他のエンハンスメントについても見ていきましょう。 

運用管理、UIのアップデートです。

HTML 5 Client になってからvCenter から確認できる、操作できる項目が多くなりました。

その中でもより正確な、そして充実した情報を提供できるようアップデートが今回も行われています。

 

  • vSphere/vSAN の健全性との Skyline の統合
    Skyline ブランドへの参加に伴い、vSphere および vSAN 向けの Skyline Health が vSphere Client で利用できるようになり、プロアクティブで一貫した分析によるネイティブな製品内体験を可能にします。

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以前からvSAN 健全性の項目がありましたが、Skyline 健全性に置き換わりました。

既存のお客様にとって何か変わったというわけではなく、vCenter から確認していたクラスタ>監視>vSAN の健全性=vSAN Skyline 健全性となり、今までと同様にお使いいただけます。

VMware Skyline を利用することでお客様環境の把握やサポートの連携が強化できます。

VMware Skyline の詳細な説明はこちら。

VMware Skyline | JP

VMware Skyline は、トラブルを未然に防ぎ、サポート リクエストの回答時間を短縮するプロアクティブなサポート製品です。わずか数クリックで、お客様の生産性と VMware 環境の総合的な信頼性の向上を図ることができます。現在、VMware Skyline はプレミア サポートおよびプロダクション サポートをご利用のお客様にご提供しています。VMware が提供する安心のサポートで、お客様の環境を適切に管理いただけます。

 

 

 

  • パフォーマンス サービスのメトリックとして vSAN メモリをサポート
    vSphere Client と API で、vSAN のメモリの使用状況が取得可能になりました。

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メモリの消費量が時間ベースで確認できるようになりました。

時間で追えるようになったことにより、構成変更があった場合の消費量の変化を確認することができます。

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ちょっと小さいのですが、クラスタ> vSAN >サポート>サポートのパフォーマンス>vSAN メモリ から確認することができます。

今まではvSAN Observer でみていた情報がvCenter から確認できるようになってきていますね。

 

 

 

  • vSAN 容量ビューでの vSphere Replication オブジェクトの可視化
    vSAN 容量ビューに、vSphere Replication オブジェクトが表示されます。オブジェクトは vSphere レプリカ タイプとして認識され、レプリケーションのカテゴリで容量使用率が考慮されます。

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 vSphere Replication をお使いいただいている方にとって、vSAN 環境の容量がよりわかりやすくなりました。

どんなものでストレージを消費しているのか、実際にプロビジョニングされた容量、起動時のメモリ容量(Swap)などが詳細に分けられ、vSAN データストアの容量監視の項目にもオブジェクトとして追加されています。

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

 

連日の投稿となりますが、まだまだvSAN 7.0 情報、続けていきます!

 

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VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

 

 

では、他のエンハンスメントについても見ていきましょう。 

ハードウェア周りのアップデートです。

 

  • NVMe ホット プラグのネイティブ サポート
    この機能強化により、NVMe デバイスに一貫した方法でサービスが提供され、特定の OEM ドライブの運用効率が向上します。

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NVMe デバイスの場合、HDDやSSDのようにホットプラグに対応しているものであれば、vSphere でも一部製品ついてサポートしています。

再起動を伴わないことにより、メンテナンス時間を短縮することが可能です。

 

 

  • 大容量のドライブのサポート
    今回の機能強化により、32 TB の物理容量ドライブがサポートされるようになりました。重複排除と圧縮が有効になっている場合、論理容量を 1 PB に拡張できます。 

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ストレージデバイスの容量が増えれば格納できるデータの量はもちろん増加します。

vSAN の場合、CPUあたりのライセンスとなりますので、ハードウェアの進化とともに搭載ストレージデバイスが大容量になれば同じコストでたくさんのデータを格納できます。

今回のアップデートでは32TB(!)のストレージデバイスをサポートするとともに、内部的なアーキテクチャの改善により重複排除/圧縮が有効化されたクラスタの容量効率性を改善しました。

 

 

  • vSAN VCG 通知サービス
    vSAN ReadyNode、I/O コントローラ、ドライブ(NVMe、SSD、HDD)などの vSAN HCL コンポーネントにサブスクライブし、変更に関する通知メールを受信できるようになりました。ファームウェア、ドライバ、ドライバ タイプ(非同期/インボックス)などの変更が通知されます。新しい vSAN リリースに伴う変更を追跡できます。

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vSAN 環境ではハードウェア互換性を確認するために、VMware Compatibility Guide - vsanを用います。

vSAN だけでなく、VMware 製品と関連するハードウェアやソフトウェアとの互換性を確認するためのサイトでもあります。 

vSAN VCG Notification Service

今回のアップデートではReadyNode、IOコントローラ、SSD、HDD の互換性について過去にさかのぼって確認可能で、さらに登録することで変更を通知してくれるサービスが追加されました。

これはまた別の記事で使い方をご紹介しようと考えています。

 

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

家電って壊れるときタイミングが重なりますよね...

寝室のエアコンのリモコンが壊れました。

寝る前にタイマーでかけようと思ったら、温度の変更ボタン、下げることはできるけれど、上げられない。

ちょっと焦りましたが、隣の部屋にも同じリモコンがあったのでことなきを得ました。

次は何が壊れるのか、怯えています。 

 

 

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

 

今回は3つ目のクラウドネイティブ ストレージの強化について見ていきましょう。 

 

  • vSphere with Kubernetes の統合CNS は、vSphere with Kubernetes のデフォルトのストレージ プラットフォームです。この統合により、vSAN、VMFS、NFS データストア上の vSphere with Kubernetes スーパーバイザーとゲスト クラスタに、コンテナ化された複数のステートフル ワークロードを展開できます。
  • ファイルベースのパーシステント ボリュームKubernetes 開発者は、アプリケーションに共有 (Read/Write/Many) のパーシステント ボリュームを動的に作成できます。複数のポッドでデータを共有できます。vSAN ネイティブ ファイル サービスは、この機能を実現するための基盤となります。

 

vSphere with Kubernetes の統合 

 

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vSphere with Kubernetesについて

vSphere 7.0 での機能の目玉、旧Project Pacificです。

ESXi ホストでKubernetes のワークロードを直接実行することができます。

vSAN ならではの機能ではなく、vSphere 、SDDCとして実装されたという方が良いかもしれません。

ベースとなるインフラ部分にはvSAN が存在します。(VCF環境ではその他のストレージも選択可能です)

仮想マシンKubernetes のワークロードを1つの環境で動かすことができます。

VMware だからできることですね。

クラウドネイティブでは様々なオープンソースの機能を組み合わせて使うことが多いですが、従来のVMware のネットワーク仮想化、ストレージ仮想化も組み合わせることで統合管理を行うことが可能です。

 

 

ファイルベースのパーシステント ボリューム

 

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コンテナ環境に欠かせないストレージリソースであるパーシステントボリューム(PersistentVolume=PV)。

vSAN 6.7U3からCSI(コンテナストレージインターフェース)を介したブロックベースのPVを提供していますが、今回のアップデートはvSAN ファイルサービスと組み合わせて使うファイルベースのPVが作成できるようになりました!

StorageClassでNFSを宣言することでPVを作成可能です。

 

 

今回はvSAN でのできることを中心にご紹介しましたが、そもそもクラウドネイティブ って?という内容については私も絶賛勉強中です!

これらもまとめて投稿しようと考えています。

ゼロから始めるアプリケーション時代のストレージシリーズ、はじめます!

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

うちの子、アップデート(vSAN 関係ないです)

最近vSAN のことばかり書いていたので、ちょっと休憩です。

プライベート話の1つでも。

 

うちの子(人間)、2歳になりました...!

 

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1歳後半から3歳児に間違えられるくらいの大きさ

よくしゃべる

起きてすぐ歌い始める

常にお腹をすかせているのか、食に貪欲

「おかあさん、いらなーい」とよく言われる

 

人間ってすごいですね。

最初の1年はずっと転がっていて、その後たった1年で走り出して喋りまくるようになるとは。

これからも楽しみです。

自宅保育の期間にはお願いだから昼寝をしてくれ、とイライラするときももありましたが、家にいる時間がしっかりと取れていっぱい遊べた良い機会だったとポジティブに考えられるようになりました!

これからは今までとは違った形で生活していかなければならない日々が続いていきますが、新しいこと見つけて過ごしていきたいです。

 

でも、おいしいマグロ丼が食べたい。 

VMware Kubenative Day 開催!

Cloud Native Dayからもう一段階踏み込んだ、KubeNative Dayが開催されます!

 

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7/28(火) VMware KubeNative Day

Kubernetesで変わるビジネスとVMwareKubernetesへの取り組み〜 

14:00-16:30の2.5時間ですが、4つのアジェンダがあります。

全部、もしくは気になるところだけでも参加いただくのはいかがでしょうか。

 

www.event-vmware.net

ご登録はこちらから!↑

 

 

Kubenetes 関連の記事も鋭意作成中ですので、vSAN 目線のお話はまたHCIはじめましたでチェックしてください!

vSAN 7 アップデート!ー うちの子、最新 ー ③

物理のデモ環境の機器のコントローラの認証がようやく通りました!(6月中旬ごろ)

このご時世で、物理機器を目の前に行われる認証試験にも影響が出ていたようです。

それでは物理環境のアップグレードもみていきましょう!

  

アップデート手順はこちら。すでにvCenter のアップグレードは完了しているので、続いて、ESXiホストをアップグレードします。  

  1. vCenter サーバのアップデート 6.7 U3 → 7
  2. ESXi ホストのアップデート 6.7U3 → 7
  3. ディスクフォーマットのアップデート 10 → 11(メタデータの更新)

 Nested で行った手順と同じですが、Update Managerを使ってESXi ホストをアップグレード、そしてディスクフォーマットのアップデートを行っていきます。

 

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vSAN Cluster 'Cluster' というベースラインが自動的に作成されています。

ただ、前回DellEMC Custom Imange、OEMのISOを用いてアップグレードしたため、今回もベースラインを新たにカスタムISOで作成します。

ドライバーなども入っていますからね、ハードウェアにあったISOイメージを使います。

 

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 ISOを読み込ませて、OEM ISOイメージからベースラインを作成します。

 

 

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修正をクリックします。

 

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使用許諾契約書に同意をして。

 

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自動的に行われた事前チェックもオールグリーンです!

いよいよアップグレード、修正を開始します。

 

 

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進捗はタスクで確認します。

 

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修正が完了しました! 

開始時刻と完了時刻をみてみると、1時間くらいで終わっていますね。

 

 

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前回のNested 環境ではキャプチャが取れなかった、ここ。

オンディスクフォーマットのバージョンを上げていきましょう。

健全性にもディスクフォーマットのバージョンが古い、ということが警告されています。 

 

 

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右上一番端っこ、アップグレードの事前チェックもしておきましょう。 

 

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事前チェックが正常に完了したので、アップグレードをクリックします。

今回のディスクフォーマットのアップグレードではメタデータの更新となっていたため、ディスクグループの再作成は行われません。
 

 

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より短い時間でアップグレードを完了させるには、冗長性の低下を許可します。

このチェックボックスを外すと、メンテナンスモード全データの移行と同じようにデータを退避しつつ、アップグレードが行われます。

メンテナンスモードと異なるのはホストの全てのデータを退避するのではなく、ディスクグループごとに行われます。

 

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フォーマットが進んでいきます。

 

 

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ものの1,2分で完了しました。

 

 

これで、アップグレードは完了です!

メジャーアップグレードってもっと失敗したりするものかと思いきや、そんなこともなく。

アップグレード作業として一番時間がかかったのはvCenterでした。

これにてうちの子、最新、vSAN 7編は完結となります。

 

vSAN 7 アップデート!ー うちの子、最新 ー ①

vSAN 7 アップデート!ー うちの子、最新 ー ② 

 

 

あとはVxRailさんをあげるだけですね。

もう少々お待ちください。

 

続きを読む

vSAN 環境におけるバックアップ

なんでもネイティブ、ネイティブということで。

良い意味でですよ!

vSphere 7.0 ではvSAN ネイティブファイルサービス、そしてKubernetes with vSphere が組み込まれています。

データプロテクションもネイティブなものがあれば、よりHCIで完結しますよね。

そんな夢が語られていた時期もありました。

静止点をきちんと確保し、戻せる、使えるバックアップデータを作るためにはバックアップソフトウェアの存在が欠かせません。

物理サーバの時代から仮想化の時代へと変わっていきましたが、バックアップソフトウェアはバックアップ対象を変えたり増やしたり、新しい企業もどんどん出てきています。

 

vSAN 環境でもバックアップソフトウェアと組み合わせてデータを守るエコシステムがあります。

どんなバックアップソフトウェアが使えるの?ということがまとまっているのがこちらです。 

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Data Protection Partner Assets | Data Protection for VMware vSAN | VMware

Dell EMC、Datrium、Veeam、Rubrik、Hitachi、IBM、Commvault、Cohesity、Druva、Veritas、Actifio、NetAppと勢ぞろいです。

それぞれの製品の紹介やホワイトペーパーなどが一覧となっています。

 

 

VMware Knowledge Base

現時点では6.xのままですが、KBとしてもvSAN 環境で使用されるバックアップソフトウェアが一覧になっています。

 

 

ハイパーコンバージドインフラ環境のバックアップ

2017年!に書いた記事ですが、仮想マシンのバックアップについては変わりませんので参考にしていただければ。

 

vSAN 環境のバックアップは3rdパーティのバックアップソフトウェアベンダーさんと一緒に実施していきましょう!

VMware の HCI、2020年も市場を牽引!

7.0のアップデートを書き溜めつつ。

少し前に嬉しいニュースがありましたね!

 

VMware の HCI、2020年も市場を牽引!

vSAN Powered HCI Systems Lead the Market in Q1 2020

 

IDCさんのまとめによりますと、vSAN ベースのVMware のHCIが前年の同時期と比較するとシェアは1%ほど、売り上げベースでは10%以上の成長となりました。

市場のシェアもNo.1です!

http://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2020/06/vSAN-Powered-HCI-Systems.png

 

2014年から約6年、仮想ストレージからハイパーコンバージドシステムへ、そしてこれからはアプリケーションの時代にも対応していくHCI として、vSAN をこれからもよろしくお願いします!

 

 

IDCさんのソース元はこちらです。

記事のタイトルだと、コンバージドシステムが拡大したとありますが、中身はハイパーコンバージドも、コンバージドも色々書かれています。

Worldwide Converged Systems Market Grows 4.5% Year Over Year During the First Quarter of 2020, According to IDC

 

 

最近ブログタイトルを変えた方がいいかな?と思うときもありますが。

「はじめました」は終わりがありそうですよね。

これからもvSAN についてどんどん投稿していきまーす!

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 環境のネイティブファイルサービス。

前回の記事でお伝えした通り、vSAN データストアから領域を切り出し、NFS共有を行うことができるようになりました!

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス

 

では続きまして、ファイルサービスを使うためには?

セットアップをしていきたいと思います。

 

Nested での注意点

  • Nested ホストのCPUは4つ以上!

ファイルサーバの仮想アプライアンスのvCPU数が4つなので、ESXi ホストも4つ以上にします。

 

 

では設定を行っていきます! 

vSAN に関連する設定はクラスタ単位で行います。

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クラスタの設定として有効化/無効化できるサービスは下記となります。

  • 重複排除および圧縮
  • 暗号化
  • パフォーマンスサービス
  • iSCSI ターゲットサービス
  • ファイルサービス
  • 詳細オプション(オブジェクト修復タイマー、自動リバランス等)

 

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ファイルサービスも追加されていますね!

右の有効化をクリックして構成ウィザードを開始します。

 

 

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このチェックリストに書かれている内容は事前に設定をお忘れなく!

 

 

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ファイルサービスエージェント をデプロイします。

ファイルサービスを提供するコンテナが各ホストにデプロイされます。

OVFファイルは直接ダウンロードして実行、もしくは手動でアップロードすることができます。

 

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ファイルサービスドメイン

DNS サーバ

DNS サフィックス

これらの項目を入力します。

 

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仮想アプライアンスが足を出すネットワークとして既存の標準仮想スイッチ、分散仮想スイッチから選択します。

サプネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力します。

 

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IPアドレスDNS名を入力します。

1番最初のIPアドレス入力後、名前解決ができていれば自動的にDNS名を埋めてくれます。

 

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入力が必要な項目は以上です。

OVFがダウンロードされ、デプロイが開始されます。

 

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進捗はタスクから確認します。

 

 

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それぞれのホストごとにファイルサービスの有効化のタスクがありますので、全て完了していることを確認します。

 

 

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ファイルサービスの構成は以上となります。

設定の項目に、ファイルサービスの共有が追加されていますね。


では次回はファイル共有のセットアップと クライアントからのマウントを見ていきたいと思います。

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!ー うちの子、最新 ー ②

投稿したと思っていたらできていなかったのを見つけました。

リリースから3ヶ月近くたってしまいましたが、最新です!

 

さて、次はESXiホストのアップグレードです。

物理でやりたかったのですが、うちの子ストレージコントローラの認証がなかったので、Nestedでのアップグレードです。

物理のも確認出来次第、アップグレードする予定です。

 

 

アップデート手順を見ていきましょう。  

  1. vCenter サーバのアップデート 6.7 U3 → 7
  2. ESXi ホストのアップデート 6.7U3 → 7
  3. ディスクフォーマットのアップデート 10 → 11(メタデータの更新)

 

 

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前回、物理サーバのクラスタでした時は、明確にホストに搭載されているストレージコントローラの互換性が7.0ではない!と記載され、6.7のパッチのベースラインしかありませんでした。

今回、Nestedの環境を見てみると。

元々ホストにハードウェア互換性がないからか、7.0のベースラインが出来上がっていました。

 

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修正の事前チェックはこちら。

ストレージコントローラが認定済みではないこと、承知しております。

このまま進めていきましょう。

 

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修正をクリックして、アップグレード開始!

進捗はタスクで確認します。

 

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コアダンプのターゲットが設定されていませんエラーが出ていますが、アップグレードが完了しました。

vSphere / vSAN 7.0です!

 

ディスクのところはうっかりと撮り忘れてしまいました。。

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無事に11へアップグレードが完了しています。


以上でvSAN 7.0 へのアップグレードが完了しました!
 

 

 

vSAN 7.0 アップデート詳細についてはこちらも合わせてご確認ください。 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

 

 

続きを読む

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス

雨がやまないですねぇ。

暑かったり寒かったりするので体調にはお気をつけください!

 

 

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

すでに読んでいらっしゃる方も多いかと思いますが、少しづつ掘り下げていければと考えています。

 

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

vSAN だけの機能でないところと、vSANならではのところとありますので、リリースノートを参照しながら見ていきましょう。

 

 

ネイティブファイルサービス

統合されたファイル サービス。vSAN ネイティブのファイル サービスでは、vSAN クラスタを使用して NFS v4.1/v3 ファイル共有を作成し、提示することができます。vSAN ファイル サービスは、vSAN の能力(可用性、セキュリティ、ストレージ効率、運用管理など)をファイルに拡張しました。

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機能としては文字の通り、vSAN クラスタでファイルサービス=NFS共有ができるようになりました。

ついに!ファイルサービスの実装!vSAN 環境ファイルサーバになる!

と思った方、少々お待ちください。

 

みなさまがご存知の一般的なファイルサーバにはどのようなものでしょうか。

ファイルサーバというと、共有フォルダ、Windowsのアカウント名ごとに並んでいる自分のフォルダとチームのフォルダのようなものを思い浮かべる方が多いのではないかなぁと思います。

もしくはいろいろなプロトコルが話せるストレージでNFS/CIFSを使っていたり。

 

今回vSAN に実装されたのはファイルサービスです。

vSAN データストアを切り出しファイル共有を提供します。

  • NFS v4.1とv3に対応
  • ファイル共有のクォータ設定
  • クラウドネイティブアプリケーション、既存のワークロードで活用
  • vSAN / vSphere のサービスと併用可能

 

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vSAN のファイルサービスを構成すると、内部管理用として単一の VDFS、分散ファイル システムを作成され、ESXi ホスト上にファイルサービスのための仮想アプライアンス(コンテナ)が自動的に展開されます。

この仮想アプライアンスプロトコルサービス、NFSのファイルサーバとなりファイル共有を提供します。

 

 

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仮想マシンのオブジェクトの考え方と同様に、ファイル共有も共有オブジェクトとしてvSAN データストア内に作成されます。

仮想マシンのストレージポリシーを適用し、ファイル共有オブジェクトの可用性を担保します。

 

データストアを丸ごと!NFSで外部にエクスポートするものではありません! 

 

よくある質問をいくつかまとめると。

仮想マシンをvSAN ファイルサービスのNFS共有で動かすことはできますか?

ESXiホストにNFSデータストアとしてマウントして仮想マシンを配置することはサポートされていません。

 

vSAN ファイルサービスを構成する最小構成は?

vSAN クラスタの最小構成である3ノードが必要です。

 

vSAN ファイルサービスはストレッチクラスタや2ノード構成でサポートされますか?

vSAN 7.0時点ではサポートされていません。

 

ファイルサービスを提供する仮想アプライアンス(コンテナ)のスペックは?

メモリ4GB、vCPU 4つ必要です。

 

 

次回は実際にセットアップしてみようと思います!

 

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

 

 

vSphere 6.7、2022年10月15日までサポート期限延長

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

もうすぐ梅雨ですね。

私は重い腰を上げて衣替えをしました。

家から出ないとイベントのTシャツとか何年着ているんだという服でも、まぁ良いかという毎日でして...

生活インフラを支えてくださるみなさまのおかげで、私は自宅で仕事をすることにも慣れてきた今日この頃です。

 

Announcing Extension of vSphere 6.7 General Support Period - VMware vSphere Blog

vSphere 6.7のジェネラルサポートが2021年11月15日から2022年10月15日まで11ヶ月間延長されました。

世界的にビジネスへの大きな影響を与えたCOVID-19、年初までに行っていた計画が中断してしまったというケースも多いのではないでしょうか。

vSphere 7 への移行をこれから計画していく中でも安心安全な状態で行えるよう、移行期間の確保ができます。

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この延長を受けて、6.7の既存ユーザの方はアップグレード計画を2023年10月を目指して考えることができますし、6.0から6.7にして7.0に備えようという新規の方も増えるのではないかな?と考えたので、6.7関連の記事をまとめてみました!

 

vSAN の基本が復習できます。

基本的な動きは5.5時代から変わっていないので6.7U1で復習!

vSAN 6.7U1 復習シリーズ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

 

6.7の最新であるU3のアップデート情報をまとめています。 

vSAN 6.7U3

vSAN 6.7 U3 リリース!

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編①

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編②

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編③

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編④

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編④-続き

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編⑤

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編⑥

 

6.5から6.7へのアップグレードしてみた記録です。

vSAN 6.7にアップグレードしてみた

vSAN 6.7 アップグレード そのいち

vSAN 6.7 アップグレード そのに

 

6.7U2からU3へのアップグレードしてみた記録です。

vSAN 6.7U3 にアップグレードしてみた

vSAN 6.7 U3 アップデート!ー うちの子、最新 ー 

VxRAIL のアップデートしてみました

 

 

6.5、6.7はつい最近出たもの、と思っていてももう3年以上経過しています。

これからのモダンアプリケーションの時代と既存の仮想マシンの統合が可能なvSphere 7.0に向けて準備していきましょう!

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

ライフサイクル管理のシンプル化 

についてはこちらの記事でご紹介しました。

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

タイトルにセットアップと書きましたが、セットアップというよりは事前準備と行った方が近いかもしれません。

vLCM 自体はvCenter に組み込まれていますので、ハードウェア周りの情報をどうやってvCenter に教えてあげるかがセットアップになります。

 

 

vSphere Lifecycle Manager

vSphere Lifecycle Manager は、ESXi ホストのライフサイクルを一貫した簡単な方法で管理します。理想的な状態をモデルとしてハイパーバイザーのライフサイクルを管理し、ドライバとファームウェアの完全なスタックを提供します。vSphere Lifecycle Manager により、個々のコンポーネントコンプライアンスを簡単に監視し、クラスタ全体で一貫した状態を維持することができます。vSAN 7.0 では、Dell と HPE ReadyNode でこの機能がサポートされています。

 

ESXi ホストのvSphere 7.xだけでなく、ハードウェアのファームウェアやドライバーをクラスタに関連づけて一括でアップデートできることはわかった。

ではどうやって設定していくの?というのが次にご紹介したい内容です。 

 

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VMware だけでは実現できないので、間にハードウェアベンダーさんから出されているハードウェア管理のプラグイン(OVF)をデプロイします。

あとは認証情報、どこからファームウェアやドライバーをダウンロード するのかを事前に登録します。

そして、vCenter のいつものUpdate Manager と同じタブからvLCM を使う(単一イメージで管理)を選び、ファームウェア・ドライバアドオンを選択します。

これでESXiとファームウェア・ドライバを同時にクラスタで一括でアップデートする準備ができました。

 

 

vSAN vLCM set-up | VMware vSAN Demonstrations | VMware

このあたりってNested の検証環境だと試してみるにも難しいところがありますよね。

どのような画面なのか、動画だけでなく実際に触ってみたい!という方にはオフラインデモがおすすめです。

StorageHubのvSAN Demonstrations にいくつかのデモがあり、vLCM もあります!

手順を一度おいかけて、きたる7.0をアップデートするときの予習になりますね。

 

それぞれベンダーごとの手順が異なるので、お使いのハードウェアの手順を知りたい!という方には。

現時点で対象となっているDellさんとHPEさんの設定からアップデートまでのデモ動画がYoutubeにアップロードされています。

 

vSphere Lifecycle Manager (vLCM) on Dell 

www.youtube.com 

 

vSphere Lifecycle Manager (vLCM) on HPE

www.youtube.com

 

 

7.0からの機能になるので、まず6.xから7.0へのアップグレード。

Update ManagerもvSphereの世界のアップグレードについては劇的に簡単になりましたが、どのホストからアップデートされるのかはその場で決定されて、自動でメンテナンスモードに入り再起動されあがってくるので、その間にファームウェアの適用は...

できないですよね。

7.0環境のアップデートを行う際にはvLCMをご活用ください。

クラスタ一括でローリングアップグレード、ESXiだけでなくファームウェアとドライバーまでできるのでメンテナンス時間が削減できます。

 

これからみなさまのライフサイクル管理がどんどん便利になっていきますように!

 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

実機を見ながらvSAN 7.0 の最新情報を見ていきましょうシリーズ始まります。

アップグレード編はもう少々お待ちくださいませ。

 

 

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

すでに読んでいらっしゃる方も多いかと思いますが、少しづつ掘り下げていければと考えています。

 

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

vSAN だけの機能でないところと、vSANならではのところとありますので、リリースノートを参照しながら見ていきましょう。

 

 

ライフサイクル管理のシンプル化

ソフトウェアとハードウェアのライフサイクル。

サーバのBIOSNICのドライバー、ストレージコントローラのファームウェアもソフトウェアですが、これはハードウェア管轄のソフトウェアです。

ハードウェアベンダーごとに異なり、リリースサイクルも違います。

vCenter、ESXi、ESXi に組み込まれているvSAN のソフトウェアと、ハードウェア関連の大きく分けて2つのライフサイクル管理を行なっていく必要があります。

 

仮想環境においては、仮想マシンのOS、その上のアプリのライフサイクルも管理していく中で、インフラの1番下にも相当するファームウェアやソフトウェアのライフサイクル管理、これがもっと簡単に、なんなら自動でできると嬉しいですよね。

このようなベース部分のライフサイクル管理をサービスとして提供しているのはIaaSになりますが、オンプレ環境でももっと!楽になれば良いのに!は誰もが考えることだと思います。

 

 

vSphere Lifecycle Manager

vSphere Lifecycle Manager は、ESXi ホストのライフサイクルを一貫した簡単な方法で管理します。理想的な状態をモデルとしてハイパーバイザーのライフサイクルを管理し、ドライバとファームウェアの完全なスタックを提供します。vSphere Lifecycle Manager により、個々のコンポーネントコンプライアンスを簡単に監視し、クラスタ全体で一貫した状態を維持することができます。vSAN 7.0 では、Dell と HPE ReadyNode でこの機能がサポートされています。

 

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ESXiのアップデート+ドライバ、ファームウェアをvCenter からクラスタ単位で管理することができます。

vSphere のアップデートを行う際に、ベースラインというものがありました。

これはESXi をどのバージョンにアップグレードするか、事前に決めておくものです。

またはサードパーティ製のソフトウェアのインストールも対応していました。

 

VSphere 7.0 では上記に加え vSphere Lifecycle Managerイメージを使用してクラスタ内のホストをまとめて管理し、次のタスクを実行できます。

  • クラスタ内のすべてのホストに、必要な ESXiバージョンをインストール
  • クラスタ内のすべての ESXiホストにサードパーティ製ソフトウェアをインストールして更新
  • クラスタ内のすべての ESXiホストのファームウェアの更新
  • クラスタ内のすべての ESXiホストをまとめて更新およびアップグレード
  • VMware 互換性ガイド (VCG)、ホストおよび vSANハードウェア互換性リスト (vSAN HCL) などのハードウェア互換性リストと比較して、ホストのハードウェアの互換性を確認

望ましい状態へのアップグレード、推奨バージョンを組み合わせた形でアップグレードすることができます。

あるべき姿という点では、初期vSAN 5.5 時代にはコントローラの互換性がないものを使っていたり、ファームウェアが正しくなかったりと問題が発生していました。

vSAN で嬉しいところは、やはりハードウェア互換性リストに基づきファームウェアの互換性などが確認された上で自動的に選定され、ESXi本体、コントローラファームウェアのアップグレードが統合されたことですね!

 

考慮事項としては全てのファームウェア/ドライバを統合できるのではなく、現時点ではベンダーのファームウェアプラグイン(ハードウェアサポートマネジャー)に対応しているのはDellさんとHPEさんのみとなります。

 

ファームウェアプラグインを使用するためにはハードウェアのライセンスが必要です。

Dell
OMIVV(OpenManage Integration for VMware vCenter)

HPE
HPE INTEGRATED LIGHTS OUT (iLO) Advanced

 

 

VMware Docsにも手順を含め詳細なガイドが追加されています。

vSphere Lifecycle Managerについて

 

 

実際にうちの子のアップグレードが完了したら、このまとめてライフサイクル管理について実機をみていきたいと思います。

 

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現時点ではまだ何もない状態です。

 

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この単一イメージでクラスタを管理すると、というインフォメーションがvSphere Lifecycle Managerに切り替えを行ってクラスタ単位で推奨構成を一貫して管理することができるようです。

 

 

何かあったら、見る、けれど。

ちょっと切り分け中なので、アップグレードの続きを書く前に。

Nested 起因の何かにハマっております。

 

 

読まないよね、そうだよね、というものに。

取扱説明書があると思います。

最近購入した4wayキックボードがあるのですが、1番最初に組み立てる時にはもちろん見ながら作り上げました。

ネジとナットの隙間に塗料が入っていてそれを削るのに時間がかかったのは別のお話で。

パーツも少ない、ネジを5箇所くらい止めるだけなので簡単にできました!

4wayの最終形態まで行くのに、後3年はかかる予定です。

それまでこの説明書どうしよう...?

物は変わらない、会社も潰れない、きっとダウンロードできるだろう、捨ててしまいました。

読みたければ読める世の中になってありがたいなぁ、と。

 

 

本題です。

新しくメジャーバージョンとしてvSphere 7.0がGAとなり丸2ヶ月が経ちます。

新機能はどんなものがあるんだろう、とリリースノートの上の方は結構読む方多いのではと思います。

その下にインストール、アップグレード、既知の問題と続きます。

リリースされた時に全部読みますか?

私自身もその時点で自分が知りたいと思った情報だけ読みました。

特にvSphere 7.0 は関連する製品も多いので結構長いです。

VMware vSphere 7.0 リリース ノート

 

 

私がアップグレードでうっかりしていたのはこちらです。

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コアダンプのターゲットが設定されていません。という問題。

リリースノートを見てみると、書かれていました。

ホスト プロファイルでのコア パーティション プロファイルの廃止

vSphere 7.0 では、ホスト プロファイルのコアダンプ パーティションのサポートが廃止されました。コアダンプ パーティションの代わりに、コアダンプ ファイルに移行する必要があります。

 

設定手順はこちらから 

ESXi のコアダンプをパーティションではなくファイルに構成する (2077516)

 

本番環境ではなくNested のようなラボの場合、アラートを無視する手順も掲載

Quick Tip – Suppress new core dump warning in ESXi 7.0

 

調べればすぐ出てくるのですが、まだまだ新しいので過去の記事が引っかかったりとなかなか見つけにくい問題もあるかもしれません。

 

リリースノート、アップグレードする前に読もう!