"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSphere / vSAN 7.0 Update 2 GA !!!

vSphere / vSAN 7.0 Update 2、GAされました...!

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ダウンロード/公式情報はこちらから

vSphere / vSAN 7.0 Update 2 ダウンロード

VMware vSAN 7.0 Update 2 リリース ノート

What’s New with vSAN 7 Update 2(公式ブログ英語)

 

 

 

GA初日から日本語のリリースノートが出ているという、最近のローカライズははやいですね。

私の仕事がだいぶなくなりました。笑

 

新機能らしい新機能はないかな?と思ってしまいますが、個人的に注目しているところが3点あります。

 

HCI Mesh

vSAN クラスタを複数持っている環境向けのvSAN データストアを異なるクラスタにマウントできる機能でした。(vSAN 7.0U1までは)

vSAN が有効になっていないvSphere の通常のクラスタからもリモートvSAN データストアとしてマウントできるようになりました。

さらに嬉しいことにですね、これ、リモートvSAN データストアをマウントするクラスタのホストはvSAN のライセンスが不要なんです。

 

暗号化

保存データの暗号化に必要なKMS。

vSphere Native KMSが実装され、vSAN クラスタがあれば暗号化が使えるようになりました。

 

vSAN ネイティブファイルサービス

NFS、そしてSMBのプロトコルでvSAN データストアから領域を切り出してファイル共有を提供する機能です。

Update 1 では2ノード構成、ストレッチクラスタ でもサポートされるようになりました。

またAPI 経由でバックアップソフトウェアと連携して、このファイル共有されている領域のスナップショットが取得できるようになりました。

作成できる共有の数も32→100と増えています。

 

 

 

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妥協のない拡張性

  • HCI メッシュ。HCI メッシュにより、vSAN クラスタでコンピューティング専用クラスタまたは非 HCI ベース クラスタとキャパシティを共有できます。互換性のあるデータストアを見つけるために、推奨のデータ配置にストレージ ルールを指定することもできます。スケーラビリティが強化され、1 つのリモート vSAN データストアに 128 台までのホストを構成できるようになりました。
  • vSAN ファイル サービスの機能強化。vSAN ファイル サービスで、ストレッチ クラスタの展開と 2 ノード構成のクラスタがサポートされるようになりました。スケーラビリティが強化され、クラスタあたり 64 台のホストと 100 個の共有を構成できるようになりました。
  • ストレッチ クラスタの機能強化。1 つのストレッチ クラスタに 20 台までのホストを構成できるようになりました。ストレッチ クラスタの DRS 認識により、フェイルバック時のパフォーマンスの安定性が向上しました。
  • vSAN over RDMA。vSAN over RDMA を使用すると、パフォーマンスが向上し、仮想マシンの統合率を向上させることができます。 

 

 

インフラストラクチャとデータのセキュリティ強化

  • vSphere Native KMS。vSAN は、組み込みの暗号化 KMS で vSphere Native Key Provider をサポートします。
  • vSAN ファイル サービスでの転送中データの暗号化。セキュリティが強化され、ファイル サービスの転送中データの暗号化を vSAN による転送中データの暗号化と併用できるようになりました。
  • 共有監視での転送中データの暗号化。セキュリティが強化され、ファイル サービスの転送中データの暗号化を vSAN による転送中データの暗号化と併用できるようになりました。
  • FIPS 検証。vSAN による転送中データの暗号化の暗号化モジュールが、FIPS 140-2 検証を取得しました。 

オペレーションの簡素化

  • vLCM の機能強化。vLCM は、一部の Dell EMC、HPE、Lenovo サーバの既存のサポートに加え、一部の Hitachi UCP HC サーバのファームウェア アップデートをサポートするようになりました。vLCM は、NSX-T ネットワークが構成された vSphere with Tanzu クラスタを更新できます。また、スケーラビリティが強化され、単一の vCenter Server 内の vLCM で 400 台までのホストを管理できるようになりました。 
  • vSAN による管理と監視の機能強化。環境の分析に使用できるツールが増えました。問題の根本原因や修正方法を迅速に特定できます。プロアクティブなキャパシティ管理、ネットワーク診断、パフォーマンスに最も影響を及ぼす要因の分析、健全性チェックの履歴表示などの機能強化が行われています。
  • 計画外の障害への対応。vSAN 7.0 Update 2 では、ホスト、ディスク、またはネットワークで発生した計画外の障害を許容できるように、障害発生時に生成される持続性コンポーネントを増やし、データの持続性を強化しています。
  • ファイル サービスのスナップショット。vSAN 7.0 Update 2 では、スナップショット サポートと API により、ファイル共有のバックアップが簡単になりました。この API により、バックアップとリカバリ ソフトウェア ベンダーと vSAN ファイル サービスの連携が可能になります。
  • vSphere Proactive HA サポート。vSAN でプロアクティブ HA がサポートされるようになりました。これにより、ハードウェアの問題を検出し、パフォーマンスが低下したハードウェアでデータが失われないように、適切な処理を行うことができます。 

 

 

うちの子は寿命がきてしまったようなので、別の子を育てようと今準備しているところです。

 

VMware HCI の進化系ってなに? ② VMware Cloud Foundation とは

HCI が進化したその先にはVMware Cloud Foundation という選択肢もあるんじゃないかな?と書かせていただきました。

HCI 目線で。

VMware HCI の進化系ってなに?①

 

現在では様々な製品を取り扱っており、仮想化の会社だよね!と言われることが少なくなってきたように思います。

VMware の掲げているビジョン、Any Cloud Any Application Any Deviceは10年近く変わっていません。 

VMware に注目いただいている方にとってSDDCというと ちょっと古い言葉に感じられるかもしれませんが、サーバ仮想化から始まった仮想化の領域をデータセンタまで広げていくこのコンセプトがあるからこそ、オンプレミスからパブリッククラウドまで一貫性のあるインフラを提供できると日々感じています。

 

もっとVCFを知りたい!という方にご紹介したい記事がこちら。 

オンプレをクラウドの使い勝手に近づける VMware Cloud Foundation とは?仮想化から SDDC 、そして Any Cloud へ

 

SDDCとは、から始まり、VCFに組み込まれているコンポーネント、SDDC Manager の役割、ライフサイクル管理に注目して紹介しています。

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VCF を活用してオンプレをパブリッククラウドのように使っていきましょう!

ユースケースも紹介されていますので是非ご一読いただけると、VCFにもっと詳しくなれると思います!

 

続きを読む

2020年12月発表のHCI 市場レポート(IDC) vSAN トップを走り続けてます

毎度お馴染み、四半期ごとのIDCさんからの調査結果が出ました〜!!!

世界におけるHCIのソフトウェアの売り上げで、VMware vSAN は

シェアトップの40.2%(2019年第3四半期)

 

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2020/12/IDCQ3Graph.png

 

そしてこの調査では12期3年連続でトップを獲得し続けています。

当たり前に使ってもらえる、これからのインフラを支えていくVMware HCI が選ばれる理由は

  • サーバベンダさんの様々なハードウェアを選べる柔軟性かつしっかりとした連携
  • 新しくクラウドネイティブ領域における機能拡張
  • VMware ベースのハイブリッドクラウドのコアとなる基盤

 

信頼性があって、コスパがよくて、性能があって...という要件はありますが、ストレージはデータを格納する目的は何十年も変わりません。

ハードウェアの進化とともにVMware vSAN も進化し続けていきます!

 

 

IDCさんの原文はこちら 

Worldwide Converged Systems Market Grew 0.3% Year Over Year During the Third Quarter of 2020, According to IDC

 

 

VMware 公式ブログはこちら

vSAN HCI Leads the Market in Q3 According to IDC

 

 

 

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VMware HCI の進化系ってなに?①

VMware HCIをお使いいただいているみなさま、ありがとうございます。

初期の頃に使ってみたけどどうなっているの?という方にも最新の情報をお届けしています!

これから使ってみようかな?と思っている方、こんにちは。

是非ここで情報収集していっていただけると嬉しいです。

 

 

ハイパーコンバージドインフラ、HCIという言葉はもう一般的となり、早数年。

IDCさんのマーケットシェア調査が2017年頃、GartnerさんのMagic Quadrant が2018年から、ハイパーコンバージドインフラ単体となり独立しました。

それまではソフトウェアデファインドストレージ(SDS)やコンバージドインフラの一部のでしたが、流行り出して当たり前となった時期が3、4年前ですね。

 

今回ブログタイトルに進化系って?と書いてありますが、まずハイパーコンバージドインフラとは!を確認していきましょう。

 

ハイパーコンヴァージド・インフラストラクチャ(HCI、英: Hyper-Converged Infrastructure)は、

コンピュータシステムにおける計算機能、ネットワーク機能、ストレージ機能といった基盤機能を、仮想化機能と標準的なハードウェアだけを用いて実装し、水平スケールを容易にしたシステムアーキテクチャ、あるいはこのアーキテクチャを採用したアプライアンス製品群の名称。

ハイパーコンヴァージド・インフラストラクチャ - Wikipedia

コンージドではなくコンヴァージドですね。笑

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いつもこんな感じのHCIの図を使っていますが、HCIの定義は大きく2つあります。

  • サーバだけx86サーバだけで構成できるものであること
  • コンピュート、ネットワーク、ストレージ機能が仮想化機能(ソフトウェア)で実装されていること

 

HCIを活用して嬉しいことと言えば!以前からですがこの3つがあげられます。

  • 統合管理インターフェスが用意されていることが多く、今までよりもシンプルな管理を行うことができる。
  • サーバだけで構成することができるのでコスト効果が高い。
  • 初期導入時だけでなく追加購入、増設などのタイミングでも柔軟性と拡張性が大幅にアップ!

 

最近の声ってどこかにまとまっていないかなぁと探したら、IDCさんからレポートとして出されていました。

様々な項目に関して細かく書かれているのでしょうが、公開されている一部がこちら。

国内ハイパーコンバージドインフラストラクチャ利用動向調査結果を発表

迅速な導入ができること、パフォーマンスや拡張性の向上が半分以上の人が導入して得られた効果だったということです。

今も数年前も変わらず、現在当たり前の選択肢として使われているHCI。

 

 

ではその進化系ってなんでしょうか。

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これが今まで説明してきたHCIのVMware ベースだとこうなります。

vSphere (に組み込まれたvSAN)を活用したHCI。

アプラインスもあり、ReadyNodeもあり、様々なベンダーさんの提供する汎用サーバを用いることができるHCIです。

 

 

 

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次の段階、これが進化系です。

コアとなるサーバ仮想化、ストレージ仮想化だけでなく、いろいろなものが追加されていますね。

フルスタックHCI、VMware Cloud Foundation (VCF)です。

並べると違いがよくわかります。

今までもVMware のHCI を導入されたお客様の中にはSDDCを実現するためにネットワークのNSX、運用管理/自動化のvRealizeを合わせてご活用いただいている方もいらっしゃいます。

 

普通のHCIと進化したHCI、何が違うの?というと、ライフサイクル管理を司るSDDC Manager の登場です。

SDDC Manager は、システム全体のライフサイクル(構成およびプロビジョニングからアップグレードおよびパッチ適用まで)を自動化し、日々の管理と運用を簡素化します。

アプライアンス型のHCIのワンクリックアップグレードを想像していただくとわかりやすいと思います。

指定されたソフトウェアの互換性、ハードウェアとソフトウェアの互換性の確認が自動的で行われるという事前準備、アップグレード実施時はどのソフトウェアから上げていくのかの考慮、仮想マシンは無停止でホストはローリングアップグレードの自動で行われる、長いですがワンクリックの中にはこのような内容が込められていると思っています。

 

ソフトウェア、ハードウェア問わず、アップグレードしても動くことがきちんと確認されている互換性が取れた状態で、1つボタンを押せばデータセンタが

HCIだったので、ライフサイクル=アップグレードに注目しました。

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VCFではシステム全体のライフサイクル管理の自動化=デプロイ、設定、パッチ適用やアップグレードを行うことにより、管理と運用がシンプルになります!

 

HCIの進化系と書いたのはこのライフサイクル管理がさらに広い領域へと進化している!からでした。

VCFについてもっと知りたい!と思っていただけたら嬉しいです。

 

続く

 

 

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2021、新年のご挨拶

みなさま、あけましておめでとうございます、2021!

本年もVMwareVMware HCI、VMware vSAN をよろしくお願いします!

 

急に寒くなりましたね。

雪がたくさん降っている地域の方は怪我のないようにお気をつけください。

 

ひきこもり生活にも長くなり、順調に育っております。大きく、大きく。

運動不足に加えて、年末年始休暇で飲み放題食べ放題。

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年末年始は5kg超えの丸々1本の鰤と過ごし、鰤三昧の日々でした。

ぶりしゃぶ美味しすぎて、3回も食べた。

2ヶ月続けて全く効果の出なかったリングフィットを再開する時がきたようです。

 

 

新年早々に、びっくりなニュースも飛び込んできました。

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ありがとう、パット!

さようなら、パット!

thrillを動詞で使うことを覚えたのはパットのおかげです。笑

新しいCEOも楽しみに、引き続きVMware をよろしくお願いします。

よく読まれている記事ランキング 2020年後半

12月ですね。

あっという間に、冬。もう、冬。寒すぎる朝。

クリスマスプレゼントは決まりましたか?

在宅勤務も長くなってきたのでコーヒー豆を粉にするグラインダーにしました!

これでお土産でもらったジャコウネコをようやく飲めます。

 

 

 

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2020年後半、よく読まれている記事ランキングです!

第1位! 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

みんな大好き!

ストレッチクラスタ

 

 

第2位! 

vSphere HA とvSAN、ハートビート

vSphere だけ、サーバ仮想化のみのクラスタと、vSAN クラスタで異なるハートビート。

vSAN 使ってみよう、何が変わるの?のポイント!

 

 

第3位!  

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)  

vSAN 7.0 情報も

ハードウェアベンダーさんとの合わせ技でよりシンプルなライフサイクル管理が可能なvLCM。

7.0 Update 1ではDellさん、HPEさんに続きLenovoさんでも使えるようになりました。

 

 

 

 

その他、意外に人気があったものとしては。

 

目で見てわかりやすい、vSAN のアーキテクチャ!

動くから楽しいですよね。

アーキテクチャの解説、ホワイトボードセッションなのでYoutubeもおすすめ。

Data Placement, Availability, and Movement Of Components| vSAN - YouTube

 

 

vSAN クラスタ再起動時の問題のKB

などなど。

再起動時のKBは6.7U3以降とそれ以前では叩くコマンドが異なるので計画停止の際はご注意ください。

 

 

 

 U2に向けてワクワクした情報もゲットした今日この頃です。

まだU1の情報をお伝えし切れていないところもあるので、引き続き書いていきます。

 

(Nested で試していてネットワーク遅延問題浮上で止まってしまっているHCI Meshとか...

設定は簡単なのに、最終の事前チェックではじかれた)

vSAN VCG 通知サービス その後

こちらの記事で登録したうちの子のコントローラ。

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく

 

11/26にメールが届きました。(2回目

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なんのメールかな、と思ったら。

Show Change をクリックしてみます。

 

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10/6にもきていたのですが、これはvSAN 7.0 Update1に対応しましたというお知らせ。

そして今回の11/26の内容はハイブリッド構成にも対応した!ということでした。

 

ハードウェア互換性は性能面で重要となってきますので、このようにお知らせがもらえるのでアップグレードのタイミングもわかりやすいですね。


 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑤ クラウドネイティブストレージ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑥ ハードウェア周りのアップデート

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑦ 運用管理やUIのアップデート 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ⑧ vSAN VCG 通知サービス もう少し詳しく

VMworld 2020 Japan オンデマンド配信中!

VMworld 2020 Japan、あっという間に終わってしまいました。

開放感がいつもより少ないのは、ブースで2日間の立ち仕事がなかったからでしょうか。

 

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まだ登録していない方はこちらから。

VMworld 2020 Japan | ライブ配信 11月10日(火) - 12日(木) | VMware

 

 

見逃しちゃった!仕事が入っていてライブ配信見られなかった、という方々へ。

ライブ配信がオンデマンドになりました!

もちろんそれ以外にもともとオンデマンド配信されているものもありますので、ここにコメント付きでまとめてみます。

全てのセッションは1月いっぱいの配信となりますので、少しずつ見始めないと見終わらないかもしれません、結構色々ありますので。

 

 

 

vSAN

進化が止まらない!VMware のハイパーコンバージドインフラを支える vSAN

手前味噌ですが、最新vSAN 7 Update1を解説しています!

vSAN がどのようなものかご存知の方へ、最新情報をおさえたい方におすすめ。

 

 

いよいよ vSAN は次のステージへ!vSAN 7.0u1 のファイルサービスとストレッチクラスタの活用

ファイルサービスの設定方法はこのブログでも紹介しましたが、軽快なトークが面白いです。

ストレッチクラスタにフォーカスした解説も初ではないか?と思いますので、ファイルサービスで何ができるの?ストレッチクラスタって?という方におすすめ。 

 

 

IT インフラ の悩みを解決する VMware Cloud Foundation・VMware vSAN HCI ベストプラクティス

ITインフラによくある課題を解決するためには!ということでこういう課題にはこういう解決策がという一問一答形式に近い形でVMware HCI で実現できることを解説。

VMware のHCI がどのように課題解決できるか知りたい方におすすめ。

 

 

詳細解説 アセスメントアプローチ Deep Dive - IT インフラの最適化とモダナイズへの第一歩 

上に挙げているものとはちょっと毛色が違います。

ITインフラはいつか絶対更改のタイミングがきます。5年で技術はどんどん進化していきます。

当時最適!と考えて導入した環境って本当に『今』最適なのか。

環境を改めて知りたいがどうやって?と、お悩みの方におすすめ。

 

 

VCF / VxRail

解説!失敗しないための VMware Cloud Foundation 設計ポイント

前半のVCFとは、からどんどんDeep Diveしていきます。

ハードウェアの選択肢が豊富なVCF、そこで共通して押さえておくべきポイントがわかりやすい!

VCFをより詳しく知りたい方におすすめ。特にパートナーさん。

 

VMware Tanzu と Software Defined Data Center による VMware Future Ready プラットフォーム 最新事情

前半は歴史とアプリケーション基盤としてのVMwareの立ち位置をわかりやすく解説、後半はVCFでその環境を作るためには?を構成を例にあげて紹介しています。

VCFとTanzuどっちも一度にみたい!という方におすすめ。

 

 

VMware Cloud Foundation + Dell EMC VxRail トラブルシューティングのご紹介 

毎年のvForumでも大人気のサポート部隊のセッション。

今年はVCFとVxRailのトラブルシューティングを解説。

トラブルは起こらない方が良いですが、起こった時どうするのか、どうしているのか。

安心安全にお使いいただけることを実感できると思います。

 

 

最適なプライベートクラウド基盤 VMware Cloud Foundation on VxRail

VxRailってHCIでしょ?→そうです。ただそれだけではありません!

VCFは大きなHCIであること、モダンアプリケーション基盤としても活躍できることがVxRailと一緒に解説されることでよりわかりやすくなっています。 

 

 

 

ポイントをためて応募すると、景品が当たります!

12月からはなんと3倍付になっているので、この機会に是非セッションをオンデマンドでご覧ください。

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vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 その3

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

続きです。

 

 

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暗号化

vSAN の暗号化はデータストアに格納するデータを暗号化するもので、vSAN 6.6(vSphere 6.5-EP02)から実装されています。

必要なエディションはvSAN Enterprise となります。

今回のアップデートでは、ホスト間データ転送の暗号化が追加され、従来準備が必要だった外部KMSが不要となりました。

ホスト間で転送されるすべてのデータとメタデータトラフィックを暗号化します。

vSAN のサービスで暗号化を有効化するため、クラスタ単位で使用するか決めることができます。

転送中のデータの暗号化、保存データの暗号化の両方を使用する、もしくは保存データの暗号化のみを使用する、このようにどこまで暗号化するかを選択し、設定することができます。

 

 

ビュー関連のアップデート

ワークロード I/O 分析
vCenter Server に直接統合された監視/トラブルシューティング ツールの IOInsight を使用して、仮想マシンの I/O メトリックを分析します。パフォーマンス、I/O のサイズとタイプ、読み取り/書き込みの比率、その他の重要なデータ メトリックなど、仮想マシンの I/O 特性の詳細を確認できます。IOInsight の操作は、仮想マシン、ホスト、またはクラスタ全体に対して実行できます。

 統合 I/O パフォーマンス ビュー
複数の仮想マシンを選択して、IOPS、スループット、遅延などのストレージ パフォーマンス指標をまとめて表示できます。複数の仮想マシン間でストレージのパフォーマンス特性を比較できます。

 IOPS 制限のある仮想マシンの遅延の監視
パフォーマンス監視機能が改善され、IOPS 制限の適用が原因で発生した遅延期間を識別しやすくなりました。このビューは、仮想マシン ストレージ ポリシーで IOPS 制限を設定している場合に役立ちます。 

リリースノートから抜粋してきました。

IOブロックサイズがみられるようになったり、仮想マシンのパフォーマンスを比較したりできるようになっています。

このあたりは実機でどのようになったのか後ほどご紹介します!

 

 

ルーティングされたvSAN 環境のデフォルトゲートウェイの設定/設定変更が簡単に!

 デフォルト ゲートウェイのオーバーライド。vSAN ネットワークには、VMkernel アダプタのデフォルト ゲートウェイをオーバーライドして異なるゲートウェイを指定することができます。この機能により、ストレッチ クラスタ、2 ノード クラスタ、フォルト ドメイン環境のルーティング構成が簡素化されます。以前は、スタティック ルートの構成を手動で行う必要がありましたが、スタティック ルートは必要ありません。

 一度決めれば変更することはあまりないものだと思いますが、ストレッチクラスタ や2ノードvSAN をお使いいただく際には簡単に変更できるようになった嬉しいポイントです。

 

 

メンテナンスモード時のデータの耐久性の向上

メンテナンスモードに移行しホストを再起動したりすることは必ずあると思います。

アクセシビリティの確保、仮想マシンを止めることなくメンテナンスモードに移行するオプションですが、FTT=1 ミラーリングの場合を例に挙げてお話していきたいと思います。

 

FTT=1の場合、オブジェクトはデータ、データ、ウィットネスの3つがセットとなり、異なるホストに配置されています。

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メンテナンスモード「アクセシビリティの確保」オプションでメンテナンスモードに移行すると、このデータが格納されているホストへのアクセスができなくなります。

残りのデータとウィットネスが残っているので、オブジェクトの健全性は低下していますが、アクティブな状態=仮想マシンにアクセスできる状態です。

この間に発生した書き込みはもちろんアクティブなオブジェクトのホストと、最初にオブジェクトが配置されていたホストとは異なる4つ目のホストに書き込まれます。(←NEW!!!)

ここでメンテナンスモードからホストが戻ってくれば最新の情報をマージして完了、となります。

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ここで障害が発生しまったどうなるか、みていきます。

データを保持しいていたホストに障害が発生!ダウンしてしまいました。

4ホスト構成のクラスタの内、2ホストがダウンしている状況です。

ストレージポリシーFFT=1ミラーリングの場合、1ホストの障害を許容するので、2ホストの障害は許容外となり、仮想マシンへアクセスできなくなります。

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メンテナンスモードを終了したホストがクラスタに復帰したら、メンテナンスモード中ホスト1が落ちるまでに書き込まれたデータ(4つ目のホストに保管されていたもの)をマージし、ウィットネスコンポーネントがアクティブとなり、ホスト1の障害発生時の状態で仮想マシンにアクセスすることができます。

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このように、メンテナンスモード時の書き込みをミラーリングして書き込むことにより、予期せぬホスト障害が発生しても、直前の状態までデータを復旧させることができるようになりました。

 

 

以上で概要編は終了となります!

これから詳細編もどんどん書いていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

vSAN 7 Update 1シリーズ

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

vSAN 7 Update 1 GA!!! 

vSAN 7U1 アップデート!ー うちの子、最新 ー

vSAN 7 Update 1 、アップデート!詳細編 - 再起動、速くなった?vSAN 7.0b とvSAN 7 U1 の再起動時間の比較 -

ご登録はお済みですか? VMworld 2020 Japan!

VMworld 2020 Japan 、もう明日開催です!

あっという間に11月も始まり、東京も黄色い落ち葉が増えてきました。

 

 

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VMworld 2020 Japan | ライブ配信 11月10日(火) - 12日(木) | VMware

ご登録がお済みでない方はお急ぎください。

明日、11/10から始まります!

 

 

 

HCI関連、vSAN、VCF、VxRailのセッションリンクは下記となります。

ライブ配信ではチャットQA時間も設けてありますので是非ご登録、ご参加ください!

 

ライブ配信

11/12(木)11:30~12:20

 

解説!失敗しないための VMware Cloud Foundation 設計ポイント

11/12(木)12:30~13:20

進化が止まらない!VMware のハイパーコンバージドインフラを支える vSAN

11/12(木)16:40~17:30

いよいよ vSAN は次のステージへ!vSAN 7.0u1 のファイルサービスとストレッチクラスタの活用

 

オンデマンド配信

IT インフラ の悩みを解決する VMware Cloud Foundation・VMware vSAN HCI ベストプラクティス

VMware Cloud Foundation + Dell EMC VxRail トラブルシューティングのご紹介

最適なプライベートクラウド基盤 VMware Cloud Foundation on VxRail

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!詳細編 - 再起動、速くなった?vSAN 7.0b とvSAN 7 U1 の再起動時間の比較 -

vSAN クラスタならではの現象についてアップデートです!

 

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再起動速度の比較対象はESXiのみのホストで、比べて遅い、ということがvSAN の仕組み上仕方がない。。というKBが昔からありました。

Initializing vSAN during boot takes a longer time (2149115)

This is expected behavior when rebooting a vSAN host. At this stage of the reboot, the ESXi host (vSAN) processes all log entries to generate all required metadata tables.

The time taken to complete this task will depend on the load and the number of log blocks in the write buffer before the host was rebooted.

vSAN ホストとESXiのみホストの大きな違いは、vSAN データストアを持っていること、ローカルストレージデバイスをvSAN のファイルシステムでフォーマットしていることです。

キャッシュデバイスへとメタデータを書き込むために時間がかかっていました。

今回の7.0U1の改善により、再起動前にデータを静止させてディスクにコミットし、再起動後、データを読み込みメタデータのテーブルを再構築することで、このメタデータのコピーの時間を短縮することができるようになりました。

 

 

それでは実測!

Before / Afterをみていきましょう。

 

vSAN 7.0b環境の再起動(Before)

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バージョンの確認です。

7.0.0, 16324942、7.0bです。

 

 

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15:31 再起動開始

 

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15:35 メタデータのコピーが開始  

Initializing vsan...じゃ無くなっていたんですね。

15:38 150秒で完了

15:39 再起動完了

 

のべで考えると10分弱かかっていますね。

 

 

 

 

vSAN 7.0U1環境の再起動(After)

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バージョンは7.0.1,16850804、7.0U1です。

 

 

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10:27 再起動開始

 

 

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10:31 メタデータのコピー開始、そしてすぐ完了(15秒くらい)

10:32 再起動完了

 

すごい。早くなってる。

再起動を実行してから5分で起動完了しています。

ただ、メタデータの部分に表示されているコンポーネントの数が半分くらいになっていたので、それを考えるとこのメタデータの事前準備/リストアの効果は7割〜半減くらいでしょうか。

それでも早い!

 

環境によって異なりますが、実測として速くなっていたことを実感できました!

 

 

この高速化した再起動はPSODなどの計画外のシャットダウンでは有効となりません。

アップグレードや計画的なメンテナンス時の再起動が速くなったとお考えください。

 

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

vSAN 7 Update 1 GA!!! 

vSAN 7U1 アップデート!ー うちの子、最新 ー

vSAN 7U1 アップデート!ー うちの子、最新 ー

さてさてさて。

試したい機能が盛り沢山のvSAN 7 U1。

うちの子を最新バージョンにしてしまいましょう。

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アップデート手順はこちら

  1. vCenter サーバのアップデート 7.0 → 7.0U1
  2. ESXi ホストのアップデート 7.0 → 7.0U1
  3. ディスクフォーマットのアップデート 11 → 13

いつも通りの手順ですね。

手順はいつも通りですが、ディスクフォーマット、11から一気に13へ。

 

 

vCenter サーバについてはいつも通り、のアップデートなので今回は省略します。

 

事前に確認しておきます。

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ライセンスが切れそうになるとオレンジ色になっていたこの1番上の部分。

vCenter 新しいのが出ていますよ、と青でお知らせしてくれました。

 

 

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管理UIのアップデートでは、現在のvCenterのバージョンとターゲットはU1のバージョンが確認できました。

 

 

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ホストのバージョンは7.0 bです。

 

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ディスクフォーマットは全てバージョン11.0であることも確認します。

 

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なんと!vCenter のアップデートの事前チェックしたら173分かかると...

15:45 vCenter アップデートスタート!

 

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17:10 完了しました。

 

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なんかできてる。

これがDRSやHAを管理する仮想アプライアンス(自動生成)ですか。

 

このまま続けていきます。

次はホストのアップデートです。

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クイックスタートを使用して作成していないクラスタについては上記のような情報が出てきます。

そのままだと健全性チェックがアラームとして上がってこないので、今回はスキップしてしまいます。

 

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健全性のところにも新しいベースラインが作成された、という表示があります。

 

 

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7.0.1へ

 

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うっかり先に修正をぽちぽち押してしまいました。

アップデートが始まりました。

vLCMではなく、急Upgrade Manager相当のそのままESXiアップグレードです。

 

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完了しました。

 

 

次にオンディスクフォーマットのアップデートを行います。

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ESXiは7.0U1になりましたが、まだオンディスクフォーマットは11です。

 

 

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アップグレードの事前チェックをクリックし、アップグレードできるか確認します。

 

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対象のクラスタは3台構成のため、冗長性の低下を許可にチェックします。

 

 

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開始されました。

 

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完了しました。

はっや!

 

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ちゃんと13に上がっています。

 

以上でvSAN 7から7U1へのアップグレードはおしまいです!

 

 

この後は新しくなった色々をみていきます。

障害発生から替えのSDDがなく3台構成なんですけどね。。。

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

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vSAN 7 Update 1 GA!!! 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのに

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち 

前回は新機能にフォーカスして記事を書きましたが、続きです。

 

 

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オプションを有効にすることでちょっとわかりやすくなった使用可能容量

物理ストレージから切り出したLUNはすでにRAIDが適用されているので

データストアの容量=使用可能容量

何十年もこれがスタンダードでした。

vSAN は物理容量をそのままリソースプールとして使うため、管理者には物理容量が見えています。

システムで使用される容量、重複排除圧縮のマッピング用の領域、障害があった場合の退避先としての容量などはユーザが使用できる容量ではありません。

さらに、そこからストレージポリシーのFTTを考慮して仮想ディスクとしてどれくらい使用できるのかを計算すると仮想マシンとしての使用可能容量がわかります。

これは初期リリースの頃の話です。

徐々に改善されてきましたが、今回は仮想マシンが使用可能な容量をそのまま容量ビューに表示することができるようになりました!

 

 

 

ホストの再起動がはやくなりました!

再起動速度の比較対象はESXiのみのホストで、比べて遅い、ということがvSAN の仕組み上仕方がない。。というKBが昔からありました。

Initializing vSAN during boot takes a longer time (2149115)

This is expected behavior when rebooting a vSAN host. At this stage of the reboot, the ESXi host (vSAN) processes all log entries to generate all required metadata tables.

The time taken to complete this task will depend on the load and the number of log blocks in the write buffer before the host was rebooted.

vSAN ホストとESXiのみホストの大きな違いは、vSAN データストアを持っていること、ローカルストレージデバイスをvSAN のファイルシステムでフォーマットしていることです。

キャッシュデバイスへとメタデータを書き込むために時間がかかっていました。

どれくらい早くなったのか、アップグレード前後の実機で確認してみたいと思います。

 

 

 

データ移行の事前チェックがホスト単位だけでなくディスク単位で

メンテナンスモードは3種類のオプションがあり、アクセシビリティの確保と全データの移行で移行する容量が異なります。

ストレージポリシーによってはメンテナンスモードに移行した場合のオブジェクトとしての健全性も異なります。

そのために事前チェックという機能が実装されたのは6.7U3です。

今回のアップデートでは、ディスクを取り外す、vSAN で使用しなくなる場合にもデータ移行の事前チェックができるようになりました。

 

 

 

容量効率化の重複排除/圧縮から圧縮のみオプションの登場

vSAN では容量効率性の向上のために、重複排除/圧縮のオプションがあります。

重複排除を有効にすると圧縮も同時に有効になり、どちらかを選択することはできませんでした。(vSAN 7まで)

今回のアップデートでは重複排除/圧縮もしくは圧縮という選択が可能になりました。

 

従来この機能を有効化する時に考慮する点は、容量効率性をとるか、パフォーマンスをとるか。

メリット:
容量の削減ができる

デメリット:
キャッシュデバイスでの処理となるため、有効化していない環境と比較してパフォーマンスが低下する

さらにデータの種類によっては重複排除する重なっている部分が少ない場合もあります。

そんなパフォーマンスを優先しつつも容量効率性を向上させたい!という要望のために圧縮のみオプションの実装となりました。

圧縮はキャッシュデバイスからキャパシティデバイスへのデステージ時の処理となり、仮想マシンのパフォーマンスには影響が少ないです。

 

 

その他のアップデートはその3へ!

 

 

vSAN 7 Update 1 、アップデート!概要編 そのいち

vSAN 7 Update 1 GA!!! 

Web Client は2020年大晦日まで!

以前も紹介した気がしますがKBにもなっていて、自分がすっかり忘れていたので、もう一度!

バージョンごとのvSAN の機能 

こんな便利な表、記憶の底に仕舞い込んでいましたよ...

 

 

vSAN Feature List with vSphere Versions (79387)

大変にぎやかになってまいりました、vSAN の機能たち。

vSAN 6.5 以降の主な新機能やエンハンスメントが一覧になっています。

 

 

というのも。

vSAN をお使いいただいている方にFlash 版 vSphere Web Clientの廃止について質問をいただきました。

改めてWeb Clientなぜ使えなくなるの?を確認してみましょう。

Adobe Flash Playerサポート終了

2020年12月31日をもってアドビによるFlash Playerの配布と更新を終了します。

Flashベースのコンテンツは、サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がブロックされます。

実行までブロックされる=Web Client 使えなくなる

ということになります。

 

自分の記憶の中や作成した資料から探し出し、HTML5 Clientが使えるようになったのはいつからだったのかを確認したのですが、あれ?いつからだっけ?と慌ててしまったんです。

そんな時に役に立つのがこちら!

vSAN Feature List with vSphere Versions (79387)

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HTML5 vSphere Clientを確認すると、vSphere 6.5から徐々にHTML5 Clientによる管理が可能になりましたが、完全にvSAN も含め対応したのはvSphere 6.7 からです。

さらにハードウェア周りのアップデート含めvSphere Update Managerとの連携が可能になるのは6.7U3からとなります。

 

vSphere Web (Flash) Client Supportability and End of Life (78589)

このKBにもある通り、現在6.5、6.7をお使いの方は、vCenter を6.7U3へのアップグレードが推奨となります。

 

 

VxRail に関する影響はコミュニティに質疑応答がありました。

Adobe Flash Playerのサポート終了にあたっての影響について - Dell Community

VxRail の場合はvCenter単体でのアップグレードではなく、全体のアップグレードとなります。

 

追記(2020/10/20)

Flashのサポート終了後、実際にどうなるのか試している参考になる記事はこちら!

クローズド NW だから塩漬け Flash で vSphere Web Client を使おうと思ったらそうはいかない - vHoge

 

 

まとめ

vSphere 6.5 / 6.7環境において2023/11/15のテクニカルガイダンスのサポート終了まで継続してお使いいただくためには、2020年12月末までにHTML5 Clientを使う6.7U3へのアップグレードを行ってください。

さくさく動くHTML5 Client で快適なvSphere ライフを!

vSAN の情報を探すなら、ここ!- VMware Cloud Platform Tech Zone -

VMware Cloud Platform Tech Zone!

VMware HCI、vSAN に関する資料を探す場所がこちらです。

https://core.vmware.com/vSAN

 VMware Cloud Foundation 、vSphere 、vSAN の様々なドキュメント、動画が集約されています。

 

https://core.vmware.com/vSAN

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オススメはTechnology Overview。

vSAN 7 Update 1の情報も網羅された辞書的に使えるドキュメントです。

vSAN Technology Overview | VMware

全部掲載されているの、英語じゃないか!という方。

Chrome ブラウザを使って右クリック日本語に翻訳使うと日本語で意味がわかる程度に読むことができます。

便利になりました。

 

是非ご活用ください!

 

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