"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSphere / vSAN 7.0 Update 2 GA !!!

vSphere / vSAN 7.0 Update 2、GAされました...!

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ダウンロード/公式情報はこちらから

vSphere / vSAN 7.0 Update 2 ダウンロード

VMware vSAN 7.0 Update 2 リリース ノート

What’s New with vSAN 7 Update 2(公式ブログ英語)

 

 

 

GA初日から日本語のリリースノートが出ているという、最近のローカライズははやいですね。

私の仕事がだいぶなくなりました。笑

 

新機能らしい新機能はないかな?と思ってしまいますが、個人的に注目しているところが3点あります。

 

HCI Mesh

vSAN クラスタを複数持っている環境向けのvSAN データストアを異なるクラスタにマウントできる機能でした。(vSAN 7.0U1までは)

vSAN が有効になっていないvSphere の通常のクラスタからもリモートvSAN データストアとしてマウントできるようになりました。

さらに嬉しいことにですね、これ、リモートvSAN データストアをマウントするクラスタのホストはvSAN のライセンスが不要なんです。

 

暗号化

保存データの暗号化に必要なKMS。

vSphere Native KMSが実装され、vSAN クラスタがあれば暗号化が使えるようになりました。

 

vSAN ネイティブファイルサービス

NFS、そしてSMBのプロトコルでvSAN データストアから領域を切り出してファイル共有を提供する機能です。

Update 1 では2ノード構成、ストレッチクラスタ でもサポートされるようになりました。

またAPI 経由でバックアップソフトウェアと連携して、このファイル共有されている領域のスナップショットが取得できるようになりました。

作成できる共有の数も32→100と増えています。

 

 

 

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妥協のない拡張性

  • HCI メッシュ。HCI メッシュにより、vSAN クラスタでコンピューティング専用クラスタまたは非 HCI ベース クラスタとキャパシティを共有できます。互換性のあるデータストアを見つけるために、推奨のデータ配置にストレージ ルールを指定することもできます。スケーラビリティが強化され、1 つのリモート vSAN データストアに 128 台までのホストを構成できるようになりました。
  • vSAN ファイル サービスの機能強化。vSAN ファイル サービスで、ストレッチ クラスタの展開と 2 ノード構成のクラスタがサポートされるようになりました。スケーラビリティが強化され、クラスタあたり 64 台のホストと 100 個の共有を構成できるようになりました。
  • ストレッチ クラスタの機能強化。1 つのストレッチ クラスタに 20 台までのホストを構成できるようになりました。ストレッチ クラスタの DRS 認識により、フェイルバック時のパフォーマンスの安定性が向上しました。
  • vSAN over RDMA。vSAN over RDMA を使用すると、パフォーマンスが向上し、仮想マシンの統合率を向上させることができます。 

 

 

インフラストラクチャとデータのセキュリティ強化

  • vSphere Native KMS。vSAN は、組み込みの暗号化 KMS で vSphere Native Key Provider をサポートします。
  • vSAN ファイル サービスでの転送中データの暗号化。セキュリティが強化され、ファイル サービスの転送中データの暗号化を vSAN による転送中データの暗号化と併用できるようになりました。
  • 共有監視での転送中データの暗号化。セキュリティが強化され、ファイル サービスの転送中データの暗号化を vSAN による転送中データの暗号化と併用できるようになりました。
  • FIPS 検証。vSAN による転送中データの暗号化の暗号化モジュールが、FIPS 140-2 検証を取得しました。 

オペレーションの簡素化

  • vLCM の機能強化。vLCM は、一部の Dell EMC、HPE、Lenovo サーバの既存のサポートに加え、一部の Hitachi UCP HC サーバのファームウェア アップデートをサポートするようになりました。vLCM は、NSX-T ネットワークが構成された vSphere with Tanzu クラスタを更新できます。また、スケーラビリティが強化され、単一の vCenter Server 内の vLCM で 400 台までのホストを管理できるようになりました。 
  • vSAN による管理と監視の機能強化。環境の分析に使用できるツールが増えました。問題の根本原因や修正方法を迅速に特定できます。プロアクティブなキャパシティ管理、ネットワーク診断、パフォーマンスに最も影響を及ぼす要因の分析、健全性チェックの履歴表示などの機能強化が行われています。
  • 計画外の障害への対応。vSAN 7.0 Update 2 では、ホスト、ディスク、またはネットワークで発生した計画外の障害を許容できるように、障害発生時に生成される持続性コンポーネントを増やし、データの持続性を強化しています。
  • ファイル サービスのスナップショット。vSAN 7.0 Update 2 では、スナップショット サポートと API により、ファイル共有のバックアップが簡単になりました。この API により、バックアップとリカバリ ソフトウェア ベンダーと vSAN ファイル サービスの連携が可能になります。
  • vSphere Proactive HA サポート。vSAN でプロアクティブ HA がサポートされるようになりました。これにより、ハードウェアの問題を検出し、パフォーマンスが低下したハードウェアでデータが失われないように、適切な処理を行うことができます。 

 

 

うちの子は寿命がきてしまったようなので、別の子を育てようと今準備しているところです。