"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編④-続き

 

vsantopコマンドでesxtopのようなリアルタイムでのパフォーマンス統計情報の取得が可能になりました、というのは一つ前のポストですが。

リリースノートにはのっていないパフォーマンスモニタのご紹介です。

 

 

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クラスタ>監視> vSAN >サポート

サポートのパフォーマンスから詳細なパフォーマンスモニタを確認することができます。

 

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この項目を見てピンとくる方は、vSAN Observerユーザですね。

vsantopと同じ項目が取得されています。

 

 

 

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何か異常があれば、黄色や赤色でハイライトされます。

どこに問題があるのか一目でわかります。

エクスポートはできませんが、指定時間から最小1時間、最大24時間分のデータをvCenter から確認することができます。

うちの子の環境だと約3ヶ月分まで戻ることができました。

vCenter に保存されているパフォーマンスモニタのデータベースなので、お尻から消されていきます。

vSAN の内部コンポーネントの詳細なパフォーマンスをリアルタイム、短期間を振り返るならこちらをご活用ください。

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編④

 

vSAN 6.7U3のアップデート内容をリリースノートからピックアップ!

docs.vmware.com

 

続きまして。

各ホストで実行、vSAN のパフォーマンス情報を確認可能な vsantop コマンドが追加されました。

  • 新しいパフォーマンス メトリックおよびトラブルシューティング ユーティリティ 
    このリリースにはパフォーマンス サービスを通して vSAN の CPU メトリックが導入されていて、vSphere の esxtop と同様な、vSAN のリアルタイムパフォーマンス統計情報を表示するための新しいコマンドライン ユーティリティ (vsantop) を使用できす。

 

例えば

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キャパシティディスクの情報を見てみましょう。

Eでエンティティの変更、キャパシティディスクを選択します。

各デバイスでのRead IOPSやスループット、遅延をリアルタイムで確認できます。

 

 

vsantop コマンドを実行するとデフォルトは 18:host-domclient が選択されています。

E

選択したエンティティ タイプを変更

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f/F

フィールドを追加または削除 

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VMware Docs はこちら、helpの内容が確認できます。

docs.vmware.com

 

より詳細なパフォーマンス情報の取得が可能になりました!

リアルタイムでの取得になるのでこのデータを元にグラフ化する必要はありますが、障害時やベンチマークの時にどのような数値になるのか確認するのに役立ちます。 

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vSAN のストレッチクラスタセミナーは続き物になりまして、第2回目は技術よりで再来週の開催となります。

 

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vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編③

 

vSAN 6.7U3のアップデート内容をリリースノートからピックアップ!

docs.vmware.com

 

 続きまして。

自動リバランス が追加されました!  

  • プロアクティブなリバランスの強化クラスタ全体の構成およびしきい値設定を使用して、すべてのリバランス アクティビティを自動化できます。これより前のリリースでは、vSAN 健全性チェックによってアラートが通知された後に、プロアクティブなリバランスを手動で開始していました。

 

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設定はクラスタ>設定>vSAN 詳細オプション から。

または、クラスタ>監視>健全性>クラスタ>ディスクのバランス からも同じところに飛べます。

 

クラスタの負荷が分散されていないと、自動リバランスの有効後、リバランスを自動的に開始します。リバランスは開始までに30分間待機し、リバランスの前にリソースを使用するEMMや修復などの優先度の高いタスクのために時間を確保します。

 

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メンテナンスや障害によってデバイスの使用率に差が出ると、健全性の確認においてvSAN ディスクバランスが偏っていますよーという警告が表示されます。

新しく作成されるオブジェクトは空き容量が多いデバイスに配置されていきますが、障害が発生すればオブジェクトの再同期が行われ偏る場合もあります。

そこでデバイスの使用率を合わせるためリバランスが行われます。

従来のバージョンではディスクの使用率をトリガーに自動リバランスは行われませんでした。

この図の中にある最大ディスク使用率と最小ディスク使用率の差、最大負荷の分散をしきい値として自動的に行われます。

注意点としては自動リバランスを有効化にするとしきい値を超えたらリバランスが走るため、仮想マシンのI/Oパフォーマンスに影響する場合があります。

ピークパフォーマンスがわかっている場合は事前に手動でオフしてください。 

 

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こんな感じで目的のところにもリバランス、と表示されています。  

 

パラレル再同期のおかげか、キャプチャを撮るのに苦労しました。

すぐ終わっちゃう。すぐ消えちゃう。

個人的な感想にはなりますが、はやくなってます...!

複数コンポーネントの同時再同期は今までと同様ですが。

1つのコンポーネントを再同期する際にパラレルなデータストリームで行うため、ひとつひとつのコンポーネントの再同期がはやく完了しています。(あくまで体感)

 

再同期が発生する場合は全てパラレルで行われます。

下記状況においても使われています。

  • メンテナンスモードのデータ移行
  • 差分の再同期
  • ポリシー変更時

メンテナンスモードにしたとき全データの移行がはやく終わったような気がしていたのもこのおかげですね。

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編②

 

vSAN 6.7U3のアップデート内容をリリースノートからピックアップ!

docs.vmware.com

 

続きまして。

ホスト、メンテナンスモードにしたらどうなる?事前確認しよう!です。 

  • メンテナンス モードで操作している場合のデータ移行の事前チェック。vSAN の今回のリリースには、ホスト メンテナンス モードで操作しているときに詳細な分析を行うための専用ダッシュボードが導入されています。この改善の利点としては、データ移行アクティビティの事前チェックがわかりやすくなるなどが挙げられます。このレポートを使用して、ホストをメンテナンス モードにする前に、オブジェクトのコンプライアンスクラスタの容量、予測される健全性について詳細に調べることができます。

 

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 クラスタ>監視> vSAN >データ移行の事前チェック

メンテナンスモードに移行する際、オプションが3つあります。

それぞれクラスタの状況によって移行するデータ量が異なります。 

メンテナンスモードに移行するホストを選択し、事前チェックをクリック!

クラスタキャパシティのタブで退避前(上)、退避後(下)のクラスタの各ホストの容量が表示されます。

データ移行なしの場合はコンポーネントの移動がありませんが、他2つのオプションでは、vSAN データストアの容量がいっぱいになってしまわないか?移動は均等に行われるのか?U3より前のバージョンでは確認できませんでした。

あくまで、移動する容量=メンテナンスモード移行対象ホストの保有する容量、としか出てきません。

またオブジェクトのコンプライアンスおよびアクセシビリティではオブジェクトのステータスを、予測される健全性では健全性チェックでもテストされている関連のあるものが表示されています。

 

ちょっとしたことですが、事前に確認ができるのは嬉しいアップデートですね! 

テキサスの思い出

千葉の停電だけでなく、生活がもとに戻るよう早く復旧してほしいですね。。

それだけ台風が強大だったということですね。。

 

そんな中になるのですが、年1回のHCI ブートキャンプに参加してきました!

台風直後の出発となり、出国まで紆余曲折、成田にたどり着けたりつけなかったり。

無事に全員揃って参加できました。

グローバルのHCI 担当の営業とSEが集められ、ビジョン、戦略、技術をインプットされる総決起集会的です。 

 

 

旅行記です。初めてのダラス。

残暑の涼しい日本から、一気に37度の世界へ。

ダラスらしいこと(観光)は時間に余裕がなく全くできず。。

本当は街の中とかうろうろしてみたかったのですが、全部台風のせいで予定台無し。

 

唯一最終日のチームディナーとしてテキサスBBQを食べてきました! 

テキサスBBQとは?

ゆっくりじっくりスモークした肉たち、だそうです。

Barbecue in Texas - Wikipedia

  

よくある甘いBBQソースに漬け込みながら焼きましたバックリブではなく。

塩胡椒で味付けされたスモーク肉!おいしい!大好き!

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こんな感じで、オーダーすると保温されていただろう箱から出してくれます。

スモークしているのはおそらく別の場所。

 

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チープな感じにファストフードのトレイにクッキングペーパーが敷かれてどどーんとお肉。

ソーセージ(最上部)とサーロイン(手前)がお気に入りでした。

ブリスケットというほろほろ肉が有名らしいのですが、それより上2つ、肉でした。

私ひとりで500g以上食べたんじゃないかな...

 

 

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手前はローストポークで営業もっちーのお気に入り。

とうもろこしは知久さんリクエスト。 

 

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これはリブアイ。

BBQではなく、普通のステーキとして焼いてくれるものでした。

サイドがピーマンだと思ったらハラペーニョで火を吹いている人たちもいました。

 

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SEチームで!記念撮影!

仲間が増えました。誰でしょう。

 

 

マグロも好きなのですが、お肉大好きなんです。ひたすら肉食べ続けます。

シュラスコもこの歳になってもひたすらピッカーニャ、ピッカーニャ言って、最後まで食べ続けます。

一番好きなのはハラミ(bavette、skirt)のステーキです。

おいしいハラミの食べられる焼肉やさん教えてください。


 

 

1週間ぶりにBootcamp終わって自宅に帰ったら、娘に塩対応されました。

久しぶりで嬉しいー!とか全くなく、にこりともせず無視されました。

ちょっと怒っていたようです。

お土産に買ったクッションには罪がなかったようで大喜びで顔を押し付けてたのに...

 

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vFORUM 2019 登録開始しました!

今年もお祭りの時期がやってきました!

登録サイトがオープンしましたー!

 

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2019年11月12日(火) - 13日(水) @ ザ・プリンスパークタワー東京

ご登録はこちらから!

vforum.jp

 

小佐野はブースとかその辺をうろうろしている予定です。

 

HCI/vSANのブレイクアウトセッションはこちら

11/12(火)

vSAN 6.7 Update 3 で進化した vSAN 性能徹底比較

HCI 最前線!vSAN 最新情報とフル活用のポイント

vSAN 障害事例の紹介とそのトラブルシューティング 2019

 

11/13(水)

HCI 検討中の方必見! VMware vSAN 採用事例から学ぶシステムインフラを強くするポイント!

HCI 最前線!vSAN 最新情報とフル活用のポイント

 

パートナーさんセッション

VMware vSANのデータを確実に保護するクラウド活用の3か条とは

 

もうひと枠あるはずなので、追加されたらご紹介します!

オンラインセミナーのご案内 vSphere/vSAN セミナー2019#8

数回に渡ってvSphere / vSAN のオンラインセミナーがこの秋も!開催されます。

 

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vSphere / vSAN オンラインセミナー 2019#8
データ保護への最初の一歩!! VMware vSAN を用いた仮想マシン暗号化

2019.9.18(水)18:00~19:00(受付開始17:50) 

 

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セキュリティ対策としてデータの暗号化を行いたいと考えている方も多いと思います。

仮想マシンを使うユーザには意識させない、ストレージレベルでの暗号化機能もvSAN でも実現可能ですので、ご興味ある方はぜひ。

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編①

みなさま、関東は台風直撃でしたが大丈夫でしょうか...?

成田に行くまで9時間かかったり、羽田に振り替えたり、と台風の影響を受けつつも、実はvSAN チーム、そろってUSにきております。年1回のBootcampです!

旅日記はまた別記事で。

 

 

うちの子、最新、になりましたので、リリースノートにある項目をいくつかピックアップして新機能/改善点を見ていきましょう。

docs.vmware.com

 

 

 

  • 容量監視の強化。容量監視ダッシュボードが再設計されて、全体的な使用率、詳細な内訳、および簡素化された容量アラートの表示が改善されました。容量関連の健全性チェックが見やすくなって、一貫性が保たれるようになりました。詳細な容量使用率は、サイト、フォルト ドメイン、およびホスト/ディスク グループ単位で取得できます。

容量のダッシュボードが少しだけ変わりました。

実際の画面はこちらです。

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クラスタ>監視> vSAN >容量

容量の概要

クラスタ全体のキャパシティデバイスの容量に対してどれだけ使用されているかを確認できます。

 

 

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使用可能容量の分析

複数の仮想マシンのストレージポリシーを作成し運用している場合、ポリシーのルールによって使用する容量が異なります。

例えばFTT1で100GBのVMDKを1つ作成した場合、ミラーリングでは100GBx2の200GB、RAID5では133GBとなります。

ポリシーごとに論理容量(VMDKで設定する容量)を計算し、残り容量を表示します。

 

 

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 以前はオブジェクトごとの使用率を見ることができましたが、vSAN 固有のオブジェクトの種類が並んでおり、何にどれくらい使われているのかぱっと見るだけではわかりにくかったかもしれません。

今回U3のダッシュボードでは仮想マシンにこれだけ使っている!システム(vSANとして)のためにはこれだけ使っている!という内容がわかりやすくなりました。

 

 

 

  • 再同期監視の強化。[オブジェクトの再同期] ダッシュボードには、再同期完了回数の精度を高めて、リバランスやポリシー コンプライアンスといった、さまざまなタイプの再同期アクティビティを詳細に表示するための新しいロジックが導入されています。

 

f:id:vmwarekkHCI:20190903143842p:plain再同期のダッシュボードもアクティブなオブジェクト、キューに格納されているオブジェクト、サスペンドされているオブジェクトといったオブジェクトごとの進捗が確認できるようになりました!

 

 

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インテントの項目では何をトリガーにしてオブジェクトの再同期が行われているのか目的ごとにフィルタリングできます。

この目的の解説がされているの、初めて気づきました...

廃止:
コンポーネントが作成され、ディスク グループまたはホストの退避後に再同期することでアクセシビリティおよび全データの退避を確保します。

コンプライアンス:
コンポーネントが作成され、vSAN オブジェクトのサイズが変更された後、またはそのポリシーが変更された後に再同期することで、問題のあるコンポーネントを修復します。

ディスクの退避:
ディスクに障害が発生するため、コンポーネントを移動しています。
リバランス: コンポーネントが作成され、クラスタのリバランスのために再同期されます。

失効:
レプリカと同期していないコンポーネントを修復します。

連結マージ:
マージすることによって、連結をクリーンアップします。オブジェクトが拡張された場合、拡大されたサイズ要件をサポートするために連結を追加できます。また、ディスク容量が十分でない場合は、リバランスの一環として、CLOM によってオブジェクトが concats に分割されます。
 

 

どちらのアップデートも情報がギュッとまとまってわかりやすいビューになりました!

 

個人的にはH5 Clientの色々なところに散りばめられているℹ︎マーク、大変有用です。

どういう意味だろう?と思ったときにはぜひ押してみてください。

vSAN クラスタ再起動時の問題のKB

vSAN 6.7U3 にて、vSAN クラスタ再起動時の問題が解決されました!

 

vSAN クラスタで全てのホストを同時に再起動する際に単一障害により利用不可のデータが発生する (60424)

A simultaneous reboot of all hosts in the vSAN cluster may result in data unavailability after a single failure (60424)

 

現象
vSANクラスタの計画停止を行う際、再起動時に故障により起動できないノードがあった場合に一部のデータにアクセスできなくなることがあります。

 

正直、私はこのKBに該当する状況に出会ったことがありません。

ビルの停電関連で何回も何回も計画停止、シャットダウン手順の確認やデモで何度も何度も計画停止を行なっていますが。

停電対応や障害対応でのクラスタシャットダウンにデータの移行なしのメンテナンスモードは必須です。

ワークアラウンドももちろん出ていますが、各ホストにスクリプトを配置し実行する必要がありました。

 

 

vSAN 6.7U3にて完全解決とまでは行かないのですが、クラスタシャットダウン時にいずれか1ノードで1つのコマンドを実行するだけでよくなりました!  

KBはこちら

Using a built-in tool to perform simultaneous reboot of all hosts in the vSAN cluster (70650)

 

 

手順を日本語化すると。

計画停止前のコマンド実行

  1. vSAN クラスタの再起動をする前にひとつのホストにログインして、下記コマンドを実行します。
    python /usr/lib/vmware/vsan/bin/reboot_helper.py prepare
  2. 'Cluster preparation is done' と表示されることを確認します。
  3. クラスタ内の全てのホストをデータの移行なしオプションのメンテナンスモードにします。
  4. 再起動またはシャットダウンを実行します。

 

起動後の確認

  1. 起動後、ホストのメンテナンスモードを解除します。
  2. ひとつのホストにログインして、下記コマンドを実行します。
    python /usr/lib/vmware/vsan/bin/reboot_helper.py recover
  3. 'Cluster reboot/power-on is completed successfully!'と表示されることを確認します。

 

U3へのアップデートとこちらのKBを参考にvSAN クラスタの再起動を行なってください。

 

続きを読む

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

導入しよう、その前に。

現行の環境のワークロードをアセスメント。

そして最適なハードウェア構成での機器を揃えたいですよね。

 

vSAN 環境を作るためのアセスメントとして、vSAN Assessment Tool がありました。

仮想アプライアンスクラスタ内に立てて、ホストにVIBをインストールし情報収集し分析を行い、ワークロードに適したvSAN ハードウェアをサイジングすることができました。

ただ、既存環境への影響(初期バージョンではホスト再起動とか)があり、あまり国内では受け入れられていませんでした。。

 

 

 

VMware HCI アセスメント Live Optics 

Dellさんの旧DPACK(Dell Performance Analysis Collection Kit)が元となっています。

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vSphere だけでなく、Microsoft Hyper-Vの仮想環境、WindowsLinuxなどの単体サーバ、ファイルサーバの利用状況を収集し、Webポータル上で収集したパフォーマンス情報・管理し、現在の基盤の利用状況・課題を可視化する事ができます。

専用端末やアプライアンスは不要で、作業PCや踏み台サーバでインストール不要のexeを実行するだけでアセスメント対象からデータ収集可能です!

 

 

アセスメントのご依頼はこちらから。

www.vmware.com

 

 

もっと知りたい!という方は明後日9/6(金)にオンラインセミナーもあります。 

vSphere / vSAN オンラインセミナー 2019#7 Live Optics を使った仮想環境アセスメント【オンライン開催】

vSAN 6.7 U3 アップデート!ー うちの子、最新 ー

うちの子、アップデートしました!

U3のアップデートはパッチの適用になるので、今まで通りUpdate Managerを使用してあげていきます。

  

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ではアップデート手順を見ていきましょう。  

  1. vCenter サーバのアップデート 6.7U1 → U3
  2. ESXi ホストのアップデート 6.7U1 → U3
  3. ディスクフォーマットのアップデート 7 → 10

 

U3のリリースノート内に下記があり、確認しようかなと思ったのですが揃っていないと気持ちが悪いので、通常の手順通りアップデートしました。

  • vCenter Server と ESXi の上位互換性。vCenter Server と管理対象ホストの両方に同じメジャー バージョンの vSphere がインストールされている限り、vSAN クラスタ内に新しいバージョンの ESXi ホストがあっても、vCenter Server はこのホストを管理できます。重要な ESXi パッチを適用する際に、vCenter Server を同じバージョンに更新する必要はありません。

 

 VCSAの管理UIから更新!

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 アップデートが完了しました。

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Update Manager のベースラインを見てみると。

自動的に最新パッチでのベースラインが作成されています!

うちの子はインターネット接続されているため、パッチ情報がダウンロードされています。

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 クラスタからアップデートをみてみましょう。

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修正事前チェックを実行します。 

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 問題なくアップデート(修正)できそうですね。

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まずパッチをステージしましょう。 

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ステージングをするホスト4台が選択されています。ステージをポチッと! 

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ステージングが開始しました。 

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ESXi ホストにパッチのイメージがステージされました。

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 念のため、健全性チェックを見てみましょう。黄色い三角がいくつかいますね。

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ん?!時刻がズレている...合わせましょう。

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 時刻の同期が4ホストともできていることが確認できます。

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Update Manager に戻り、修正をポチっと!

アップデートが完了しました。 

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ディスクフォーマットの事前キャプチャを撮り忘れてしましました。。

アップデートが必要な場合はアップデートのボタンが出てきます。

7から10へとバージョンが変わっていることが確認できます。

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 無事にアップデートが完了しました。

では次回からvSAN 6.7U3の変わったところを見ていきましょう!

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

ハードウェアの進化だけじゃない、内部アーキテクチャの最適化!

 

機能として追加されたものではなく、内部アーキテクチャがどんどん進化しています。

一言でまとめると。

データの受け渡しや処理が賢くかつ早くできるようになりました。

 

 

 

ではどのような中身の最適化が行われたのか見ていきましょう。 

デステージの最適化

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デステージ中の I/O のメモリ内処理が改善しました。
バッファが短時間で空になり、新しい I/O の受け入れが可能となり、デステージでの安定した高スループットを実現、仮想マシンの I/O、再同期の I/O等のすべてのI/O のパフォーマンス向上します。

 

メモリ処理のウィンドウサイズが64Kから256Kに増えたことによりキャッシュデバイスからキャパシティデバイスへのデステージのスループットが改善されています。
これにより30-40%のデステージのスループットが向上しました。

(あくまでデステージ部分の性能向上なので、全体IOがこの数字の分良くなったというわけではないのですが...)

 

データサービスにおいても改善しています。
チェックサム、重複排除と圧縮、暗号化等のデータサービスにおいても改善
 

再同期トラフィックの動的管理

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再同期が行われている場合、再同期 I/O は少なくとも帯域の 20% を保証します。
再同期トラフィックが発生していない場合、仮想マシンのI/Oが帯域の 100% を消費します。
トラフィックに専用のキューを割り当て、読み取りと書き込みを調整、仮想マシン I/O と 再同期 I/O の最適なバランスを保証します。

さらに6.7U3では再同期がパラレルで処理が行われるようになりました。 

 

 

 

そもそもvSAN 環境ではどんなトラフィックがあるのでしょうか。

どこがボトルネックになっているのか、を判断するためには大きく分けて2種類のトラフィックがあることを理解する必要があります。

 

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様々なトラフィックを適切にコントロールするために分散型輻輳制御スキーマが採用されています。
スタック内の複数のレイヤーで「輻輳」を測定し、vSAN スタック内の上位レイヤーへ遅延を切り替え、リソースを解放します。
vSAN 固有の I/O スケジューラがあり、さまざまな I/O のタイプを認識し、優先順位を決定します。

ここはユーザによる設定で変更するものではなく、あくまで内部アーキテクチャとしてそれぞれのI/Oトラフィックを調整しています。

 

 


このようにソフトウェアとしての性能がより良くなるように、改善、最適化が進められています!

同じハードウェアを使用していても、vSAN の最新バージョンを使用することで改善される性能もあるかもしれません。 

U3での性能面での改善点は別ポストで紹介します!

 

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

オンラインセミナーのご案内 vSphere/vSAN セミナー2019#7

数回に渡ってvSphere / vSAN のオンラインセミナーがこの秋も!開催されます。

 

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Live Optics を使った仮想環境アセスメント

2019.9.6(金)12:00~13:00

 

お申し込み、まだまだ間に合います!

ご登録はこちらから!

www.event-vmware.net

 

私がお休みしていた1年の間にDellさんのDPACKが名前を変え、Live Optics が色々なところで使われているようです。

2018年5月より、このLive Optics をベースとしてHCI アセスメントを行えるようになりました。

既存環境のワークロードを収集、分析し、アセスメントを行います。

詳しくはセミナーにて解説されますが、今までのvSAN アセスメントツールと違って既存環境にパッチ等のインストールは不要で使いやすくなっています。

セミナーに参加して、既存環境をもっとより深く理解して、HCI へ移行しましょう!

vSAN 6.7 U3 GA !!!

先日、リリース情報をお届けしたvSAN 6.7U3がGAとなりました!

ダウンロードはこちらから⬇️

https://my.vmware.com/jp/web/vmware/info/slug/datacenter_cloud_infrastructure/vmware_vsan/6_7

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アップデート内容をまとめたポストはこちらから

vmwarekkhci.hatenablog.jp