vSAN 6.7U3のアップデート内容をリリースノートからピックアップ!
続きまして。
自動リバランス が追加されました!
- プロアクティブなリバランスの強化。クラスタ全体の構成およびしきい値設定を使用して、すべてのリバランス アクティビティを自動化できます。これより前のリリースでは、vSAN 健全性チェックによってアラートが通知された後に、プロアクティブなリバランスを手動で開始していました。
設定はクラスタ>設定>vSAN 詳細オプション から。
または、クラスタ>監視>健全性>クラスタ>ディスクのバランス からも同じところに飛べます。
クラスタの負荷が分散されていないと、自動リバランスの有効後、リバランスを自動的に開始します。リバランスは開始までに30分間待機し、リバランスの前にリソースを使用するEMMや修復などの優先度の高いタスクのために時間を確保します。
メンテナンスや障害によってデバイスの使用率に差が出ると、健全性の確認においてvSAN ディスクバランスが偏っていますよーという警告が表示されます。
新しく作成されるオブジェクトは空き容量が多いデバイスに配置されていきますが、障害が発生すればオブジェクトの再同期が行われ偏る場合もあります。
そこでデバイスの使用率を合わせるためリバランスが行われます。
従来のバージョンではディスクの使用率をトリガーに自動リバランスは行われませんでした。
この図の中にある最大ディスク使用率と最小ディスク使用率の差、最大負荷の分散をしきい値として自動的に行われます。
注意点としては自動リバランスを有効化にするとしきい値を超えたらリバランスが走るため、仮想マシンのI/Oパフォーマンスに影響する場合があります。
ピークパフォーマンスがわかっている場合は事前に手動でオフしてください。
こんな感じで目的のところにもリバランス、と表示されています。
パラレル再同期のおかげか、キャプチャを撮るのに苦労しました。
すぐ終わっちゃう。すぐ消えちゃう。
個人的な感想にはなりますが、はやくなってます...!
複数コンポーネントの同時再同期は今までと同様ですが。
1つのコンポーネントを再同期する際にパラレルなデータストリームで行うため、ひとつひとつのコンポーネントの再同期がはやく完了しています。(あくまで体感)
再同期が発生する場合は全てパラレルで行われます。
下記状況においても使われています。
- メンテナンスモードのデータ移行
- 差分の再同期
- ポリシー変更時
メンテナンスモードにしたとき全データの移行がはやく終わったような気がしていたのもこのおかげですね。