"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編①

みなさま、関東は台風直撃でしたが大丈夫でしょうか...?

成田に行くまで9時間かかったり、羽田に振り替えたり、と台風の影響を受けつつも、実はvSAN チーム、そろってUSにきております。年1回のBootcampです!

旅日記はまた別記事で。

 

 

うちの子、最新、になりましたので、リリースノートにある項目をいくつかピックアップして新機能/改善点を見ていきましょう。

docs.vmware.com

 

 

 

  • 容量監視の強化。容量監視ダッシュボードが再設計されて、全体的な使用率、詳細な内訳、および簡素化された容量アラートの表示が改善されました。容量関連の健全性チェックが見やすくなって、一貫性が保たれるようになりました。詳細な容量使用率は、サイト、フォルト ドメイン、およびホスト/ディスク グループ単位で取得できます。

容量のダッシュボードが少しだけ変わりました。

実際の画面はこちらです。

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クラスタ>監視> vSAN >容量

容量の概要

クラスタ全体のキャパシティデバイスの容量に対してどれだけ使用されているかを確認できます。

 

 

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使用可能容量の分析

複数の仮想マシンのストレージポリシーを作成し運用している場合、ポリシーのルールによって使用する容量が異なります。

例えばFTT1で100GBのVMDKを1つ作成した場合、ミラーリングでは100GBx2の200GB、RAID5では133GBとなります。

ポリシーごとに論理容量(VMDKで設定する容量)を計算し、残り容量を表示します。

 

 

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 以前はオブジェクトごとの使用率を見ることができましたが、vSAN 固有のオブジェクトの種類が並んでおり、何にどれくらい使われているのかぱっと見るだけではわかりにくかったかもしれません。

今回U3のダッシュボードでは仮想マシンにこれだけ使っている!システム(vSANとして)のためにはこれだけ使っている!という内容がわかりやすくなりました。

 

 

 

  • 再同期監視の強化。[オブジェクトの再同期] ダッシュボードには、再同期完了回数の精度を高めて、リバランスやポリシー コンプライアンスといった、さまざまなタイプの再同期アクティビティを詳細に表示するための新しいロジックが導入されています。

 

f:id:vmwarekkHCI:20190903143842p:plain再同期のダッシュボードもアクティブなオブジェクト、キューに格納されているオブジェクト、サスペンドされているオブジェクトといったオブジェクトごとの進捗が確認できるようになりました!

 

 

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インテントの項目では何をトリガーにしてオブジェクトの再同期が行われているのか目的ごとにフィルタリングできます。

この目的の解説がされているの、初めて気づきました...

廃止:
コンポーネントが作成され、ディスク グループまたはホストの退避後に再同期することでアクセシビリティおよび全データの退避を確保します。

コンプライアンス:
コンポーネントが作成され、vSAN オブジェクトのサイズが変更された後、またはそのポリシーが変更された後に再同期することで、問題のあるコンポーネントを修復します。

ディスクの退避:
ディスクに障害が発生するため、コンポーネントを移動しています。
リバランス: コンポーネントが作成され、クラスタのリバランスのために再同期されます。

失効:
レプリカと同期していないコンポーネントを修復します。

連結マージ:
マージすることによって、連結をクリーンアップします。オブジェクトが拡張された場合、拡大されたサイズ要件をサポートするために連結を追加できます。また、ディスク容量が十分でない場合は、リバランスの一環として、CLOM によってオブジェクトが concats に分割されます。
 

 

どちらのアップデートも情報がギュッとまとまってわかりやすいビューになりました!

 

個人的にはH5 Clientの色々なところに散りばめられているℹ︎マーク、大変有用です。

どういう意味だろう?と思ったときにはぜひ押してみてください。