"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

仮想マシンのため、ストレージのため

ちょうど昨日、運用管理について整理をしていて、どう伝えるとわかりやすいのかなぁと。

仮想化基盤の運用管理、もちろん異なるツールもありますが、VMware 製品でのマッピングをアップデートしました。

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運用管理やログ管理はvRealize Operations Manager/ vRealize Log Insight 、vSphere 6.5からUpdate ManagerがVCSAに統合されました。

と思っていたらプレスリリースです!

 

最新バージョンvRealize Operations Manager 6.6では

VMware vSANを搭載したハイパーコンバージド ソリューション向けに新たにネイティブな運用管理機能を追加

 

詳細は下記リンクへ!

ヴイエムウェア、 VMware vRealize®クラウド管理プラットフォームの最新版により、 顧客のハイブリッド クラウドへの投資を最大化

 

www.jiji.com

 

リリースはQ2(5-7月末まで)のどこかとなります。

仮想環境、主に仮想マシンのための運用管理がストレージの運用管理まで一貫してできます。

また実際の画面は改めてご紹介します!

 

 

続きを読む

できたて!冊子はじめました

2月から始めたこのブログ、とにかくVMware のハイパーコンバージドインフラ/HCI powered by vSANとつぶやき続けています。

感想、コメント、リクエスト等ありましたらぜひコメント欄でもTwitterのDMでもFacebookのメッセージでも、直接お会いできそうな方は直接でも!

 

なんだか、7がそろっていて嬉しくなりました。

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昨日の画像、目を凝らして見るとぼんやりと浮かび上がる「VMware HCI Handbook」の文字見えましたでしょうか。

基礎の基礎と同じ、手のひらサイズ。

青や黄緑はそれぞれvSphere と EUC で使われていたので、HCI はオレンジになりました!

 

VMware HCI powered by vSAN 冊子できあがりました!

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中身もかわいく仕上がっております...!

お気に入りの部分は右端のドッグイヤーです。 

目次もハニカム

これを読めば、一通りのvSAN を中核とするVMware のハイパーコンバージドインフラがわかる!という内容になっております。

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がんばって書いたのでぜひVMware のHCIに興味を持っていただいた方、読んでみてください。

早くみなさまのお手元に届きますようにー!

VMware Conference 2017 Spring - HCIプログラムサマリ⑤

2017年、始まってあっという間に6月。
そろそろ梅雨に突入するようです。ここ最近はカラッと日向暑い、日陰涼しいでちょうど良かったのに。
そしてゲリラ豪雨で傘なし、いつ帰ろう状態です。。
 
 
久しぶりのConferenceのプログラムサマリです!

資料のDLもできますので、登録済みの方はイベントサイトのマイページから!

vm-conf.jp

 

富士ソフト株式会社
vSANがリリースされ3年が経ち、その間、5,500社もの企業に導入されてきました。その間、数々のアップデートを重ね進化をしてきたVMware vSAN。そして、今、VMware vSANがどうなったのか、導入ポイントをご紹介致します。 
アジェンダはシンプル!
vSAN が初めての方にも、昔から今までの発展の歴史をテクニカルの面から一貫してご理解いただける内容となっています。
キーワードを拾いあげると
 
  1. vSAN とは
    サーバの内蔵ディスクを利用した共有ストレージソリューション
    そして現在ではハイパーコンバージドインフラとしても認知度上昇中
  2. vSAN の進化
    2014年3月から2017年4月までソフトウェアベースだからできる俊敏なストレージ機能拡張の紹介
  3. vSAN の今
    2ノード直接接続クラスタ
    暗号化
    vCenter障害時のESXiからの運用管理
RDMの利用不可、バックアップは仮想マシン単位で行う等Tipsも盛り込まれており、パートナーさんだからお客様により近い観点でのお話でした。
 
 
最新情報(6/2)によると、8,000社のお客様にお使いいただいています。
国内ではVMware ハイパーコンバージドキャラバンで全国各地での広めようの会も行われ、ますますお客様が増えて行く、予定です!
 
 
ここから少し予告です。

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見慣れない色の冊子が出来上がりました。

青、黄緑のコーポレートカラーではなく、某オールフラッシュベンダーさんに似た色の冊子です。

お楽しみにーーー!

vSAN 6.6 その7

 今回は新機能のご紹介ではなく、これからPoCを行うための検証項目一覧&手順が載っている6.6版PoCガイドのリリースのお知らせです。

  

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vSAN 6.6 PoCガイド

 

目次を転記すると...

  1. vSAN の概要
  2. vSAN のネットワーク設定
  3. vSAN の有効化
  4. vSphere との機能連携(仮想マシンの作成、スナップショットの作成、クローンの作成、vMotion、Storage vMotion)
  5. スケールアウト(クラスタへのホスト追加、ホストへのディスクグループの追加)
  6. 仮想マシンのストレージポリシー
  7. vSAN の監視
  8. vSAN のパフォーマンス試験
  9. ハードウェア障害試験
  10. vSAN 管理タスク
  11. ストレッチクラスタと2ノードクラスタ
  12. vSAN オールフラッシュ構成での機能
  13. vSAN の暗号化

このように一貫したPoCの流れが説明されています。

環境でPoCを行う際はこの手順を参照し、試験方法や想定される挙動、結果の確認を進めていただくようお願いします。

 

vSAN 6.6 シリーズ

vSAN 6.6 その1

vSAN 6.6 その2

vSAN 6.6 その3

vSAN 6.6 その4

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 その6

vSAN 6.6 その7

HCI検討するなら、いま?それとも?

技術のSEではあるのですが、お客様とお話しをすると思うのは、セールスエンジニアなんだなぁ、と思う今日この頃です。

毎日更新できない!と思いましたが帰りの電車の中でぽちぽちスマホからお届けします。

 

ハイパーコンバージドインフラを導入するタイミング、とは、を少しだけ。

 

HCIは仮想環境全部入り、ハイパーバイザ、共有ストレージ、統合管理ツールから構成されることから、既存環境の外部ストレージにイコールで置き換わるものではありません。

ハイパーバイザが付いてきます。ストレージと一体型です。

今まで仮想化基盤の増え方としては、

物理から仮想へ→思ったより必要なリソース減るなぁ→もっとのせてしまえ→足りない、サーバ追加しよう→ストレージ足りなくなってきたから拡張しよう、ディスク追加しよう→サーバ追加しよう→ディスク追加しよう

こういったようにサーバを導入した時期とリソース不足によるストレージ追加がバラバラと行なわれることにより、サーバとストレージのライフサイクルが異なる、また管理単位も管理担当者も異なるといったことが出てきているお客様もいらっしゃいます。

 

ソフトウェアの進化はもちろん早いサイクルで、アップデートを前提とした保守体系、例えばvSphere 6.0/6.5ともに1番早い保守期限は2020年です。

今から数えると、あと3年。ジェネラルサポートが終了します。

オリンピック始まる前には。

  • これからタイミングで、ホストのリプレースがある
  • ストレージの保守期限はまだあるが、より生産性や効率性の高いものであれば導入の検討を行える

このような方にまずどんななものなのか、知っていただきたいです。

もちろん基盤の総合的なアップデート、これは今後最新技術を使うこともできる、最善策だとは思うのですが。

 

一般的な導入のタイミング、VMware であることは関係なしに、といった独り言でした。

 

vSAN 6.6 その6

確認ができたものからお届けしている、vSAN 6.6シリーズ。 

 

blogs.vmware.com

あれ?プルダウンがなくなっている!と驚いたポイントがUS vSAN ブログにまとまっていましたのでサマライズしていきます。

 

何が変わったのか?

ストレージへのディスク追加オプション

自動もしくは手動 → 手動のみ

 

vSAN 6.5 (vSphere 6.5cまで)のハンズオンラボでも検証でもvSAN 環境を初期構築したことがある!という方は見たことがあるポイントだと思います。

 

オールフラッシュ構成が一般的なストレージとして受け入れられ続々と導入が進んでいます。

またフォームファクタ(思いつくだけで3.5,2.5,1.8インチ、PCIe、NVMeの接続も色々)が様々なデバイスがサーバに搭載可能なり、搭載量も数年前と比較すると多くなりました。

搭載するデバイスは全てフラッシュデバイス(例:SSD)となり、ハードウェアとしては認識しているがどのようにフラッシュデバイスの種類をvSAN に連携するのか、下記の確認が必要になります。

  • どのデバイスをvSAN で使用するのか
  • そのデバイスはキャッシュとして使用するのか
  • もしくはキャパシティとして使用するのか

ハイブリッド構成の場合はキャッシュはSSD、キャパシティはHDDと明らかに種類の違うデバイスなので、決め打ちでディスクグループを構成できましたが、オールフラッシュになると流通しているキャッシュ用/キャパシティ用デバイスの型番リストをvCenter が握っているわけではないので、人の手で少しだけ助けてあげます。

 

 vSAN 6.5までの設定画面

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ストレージへのディスク追加:自動もしくは手動

自動の場合、デバイスが追加された際に自動的にディスクグループに組み込まれデータストアが拡張できました。

ただし、ディスクグループの削除、ストレージデバイスの削除ができません

バイス障害が発生した際には、手動に変更し上記を行う必要がありました。

 

vSAN 6.5の設定画面

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手動のみとなり、変更することができません。

 

 

ではどのように拡張時や障害後ディスクの追加を行うか。

手動でディスクグループを作成します。

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どのデバイスをキャッシュ、キャパシティに指定するかを決めます。

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ディスクグループができました。

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このように手動でディスクグループを作成します。

選択プルダウンがない!と慌てずに、手動で作成をお願いします。

 

 

vSAN 6.6 シリーズ

vSAN 6.6 その1

vSAN 6.6 その2

vSAN 6.6 その3

vSAN 6.6 その4

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 その6

vSAN 6.6 その7

定期開催セミナーのお客様の声

浜松町/大阪で定期的にハイパーコンバージドインフラをテーマにデモ付きセミナーを開催しています。

2016年の2月から始まって祝30回を昨日開催しました。

(後から数えて気がついただけなので、お祝い何もしていませんが...)

もちろんコンテンツもアップデートし続け、新しいバージョンが出れば環境もアップデートし、進化していっています!

 

2016年/2017年2月から4月のお客様の声をまとめてみました!

(もちろん個人/会社は特定できないようなコメントなどを中心に。

1年前との比較は自分でも初めて並べてみるので、どのように変わったのでしょうか。

 

まずセミナー参加者さんがどれくらいいたのか?

開催回数はどちらも5回、60名ちょっとのお客様に参加いただきました。

概要のGeneral、実機デモのTechnicalの2部構成で、形式は変わらず続けていますがどちらのパートも高評価をいただいています。

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お客様の気になるポイントが少しずつ変わってきています。

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気になるキーワードとしてHCI(ハイパーコンバージドインフラ)、オールフラッシュストレージ、ストレージ仮想化、その他という項目にチェックを入れていただくのですが、とにかく2017年になりHCIに注目が集まっています!

2016年のほとんどはキーワード:ストレージ仮想化でした。

VMware としてのメッセージもストレージ仮想化製品 vSAN 、からハイパーコンバージドインフラの中核 vSAN と変わってきたことも一因かな、と考えます。

 

ここからグラフなしになります。

仮想環境の基盤更改時期について

  • 2016年

    直近1年以内にリプレースがある方がほとんど

  • 2017年
    2年以上先の方が6割程度

2009年ごろの仮想化基盤への移行ブームがあり、ちょうど5年。

入れ替えが行われていたのが昨年、今後検討するのは拡張基盤だったり、別基盤だったりすると予想できます。

 

自由記述欄のコメントでは

  • 2016年
    情報収集といった方が多く、ありがとうございましたコメント多
  • 2017年 
    あまりコメントが書かれていない中、設計中なので実際の操作感がわかってよかった!というコメントあり

 

集計数があまり大きくない60名程度ということもあり偏りはありますが、HCI powered by vSAN がもっと浸透するようにがんばります!

 

 

セミナーの中身ではなくお客様の声を書いてみましたが、セミナー自体にご興味のある方は是非、弊社営業までHCIのセミナーってないの?とお伝えください。

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 シリーズ再びです。

内部的なアーキテクチャ自体のエンハンスメントも多いのですが。

見て!すぐわかる!

目に見えるアップデートのご紹介です。

 

パフォーマンスサービス

2016年3月に初めてvCenter にvSAN パフォーマンスが確認できるようになりました。

もう1年以上前になるんですね...

それまではvROps(有償)やサポート用ツール VSAN Observer(無償だけれど説明書一切なし)といった監視ツールをどうにか使ってという性能管理を行なっていました。

そこでvCenter から今どれくらいのパフォーマンスや遅延が出ているのか。

クラスタビュー、ホストビュー、仮想マシンビューでの個々を確認することで、どこにボトルネックがあるのかリアルタイムで把握できるのはこのパフォーマンスサービスです。

 

そして、ホストビューがより詳細化されたのが、vSAN 6.6 のアップデートです。

この図はクラスタビューですが、仮想マシンとしての性能、vSAN バックエンド、(使用していれば)iSCSI ターゲットの情報を見ることができます。

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ホストビューでは物理NIC、vSAN で使用してるVMkernelアダプタの情報を見られるようになりました。

ネットワーク部分はvSAN として見ることができなかったので、こんなことまで見られるのか!とお客様と盛り上がったポイントでもあります。

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パフォーマンスサービスを有効にすることで確認できるグラフの詳細については下記KBから確認いただけます。

kb.vmware.com

 

 

vSAN 6.6 シリーズ

vSAN 6.6 その1

vSAN 6.6 その2

vSAN 6.6 その3

vSAN 6.6 その4

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 その6

vSAN 6.6 その7

とにかくここ!更新頻度高いです。

いつの間にかに今年初の蚊に刺され、左手の甲の骨が埋まるほど腫れ上がっております。
夏ですね。。
本日はセミナーで大阪に行ってきました。
現在名古屋を通過しました。 

 

本日は軽めにサッと。

StorageHubというサイトをご存知でしょうか。

VMware のストレージ関連の技術情報が集約されているサイトです。 

その中で、vSAN デモ動画が見られるようになっていました!

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VMware vSAN Demonstrations

いつ何が更新されたのか、知らないうちにとにかくどんどんアップデートや新規ドキュメント、動画がアップロードされています。

実際にvSAN 6.6の環境がどのように動くのか、見て見たいという方はぜひ!こちらを!

 

 

では、良い週末をーーー!

2ノードクラスタ その2

その1では、2ノードクラスタとは、構成手順ウィットネスアプライアンスのデプロイまでを紹介しました。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

続きです! 

手順

  1. 物理サーバにESXiをインストー
  2. ホストのネットワーク設定 (オプション:vSAN ネットワーク直接接続の場合)
  3. ウィットネスアプライアンスをデプロイ
  4.  2ノードクラスタの作成

4. 2ノードクラスタの作成

クラスタの作成を行うことで共有ストレージ=vSAN データストアが提供されます。

 

クラスタを作成し、2台の物理ホストを追加します。

クラスタ>設定> Virtual SAN>全般

右の構成をクリックします。

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2ノードクラスタを作成するため「2ホストのvSAN クラスタの構成」ラジオボタンにチェックを入れます。

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デプロイしたウィットネスアプライアンスを選択します。

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これで2ノードクラスタ作成完了です!

薄水色になっているホストがウィットネスです。ホストとして表示されます。

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コンポーネントの配置を見ると、2つの物理ホストのディスクグループとウィットネスアプライアンスのディスクグループ(擬似的なキャッシュとキャパシティのvmdkグループ)が表示されています。

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コンポーネントの配置を見ると、ウィットネスは必ずウィットネスアプライアンスに配置されます。

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2ノードでクラスタを構成する場合は

この2つを行うことでサーバのみで共有ストレージを手に入れられる、ミニハイパーコンバージドインフラ by vSANを作ることができます。

2ノードクラスタ その1

 

最近週1回のマグロに行けていないのが残念です。。

 

 

本日はリクエストにお応えして、2ノードクラスタ。 

 

ハイパーコンバージドインフラというと2U4サーバのイメージが強いですが、そんなことはありません。

最小構成は内包されるソフトウェアに依存しますが、VMware HCI のストレージ:vSAN の最小構成は物理サーバ3台です。

スモールスタートを始めるにあたり、2ノードクラスタの紹介をします! 

2ノードクラスタとは?

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図内では右側が2ノード、左側がウィットネスアプライアンス置き場となっています。

ここからわかるように、物理的なリソースは最小3台、実データの配置は2ノードで!というのが2ノードクラスタです。

データを配置する物理サーバ x2台

 +

仮想アプライアンス(データ配置と異なる物理サーバ上で稼働)

 

 

ウィットネスアプライアンスって何をするものなのか?

ひとつのオブジェクト(例:VMDK)は3つのコンポーネントから構成されます。

データ、データ、ウィットネス

ウィットネスは障害時どちらのデータが正なのか判断するために存在するブローカーやクォーラムのような役割で、IOには関与しないメタデータです。

通常の3台以上のvSANクラスタの場合、これらのコンポーネントは異なるホストに自動的に配置され、配置先の指定はできません。

このメタデータのウィットネスを必ず仮想アプライアンスに配置すると決め打ちにし、その置き場所がウィットネスアプライアンスとなります。

2ノードクラスタもしくはストレッチクラスタで使用されます。

 

vSAN クラスタはvSAN クラスタに変わりはないので、早速構成手順を書いて行きます。

 

サマリとしては、この2つを行えばOK!

公式マニュアルとしては下記がありますので、ご確認ください。

Storage and Availability Technical Documents

 

バージョン

ESXi 6.5.0d (vSAN 6.6) 

 

準備するもの

物理サーバ 3台

ネットワーク (仮想化環境に必要なネットワーク+vSAN ネットワーク)

 

手順

  1. 物理サーバにESXiをインストー
  2. ホストのネットワーク設定 (オプション:vSAN ネットワーク直接接続の場合)
  3. ウィットネスアプライアンスをデプロイ
  4. 2ノードクラスタの作成

 

1.物理サーバにESXiをインストー

まず物理サーバにESXiをインストールします。

下記リンクは現時点でESXi 6.5.0d です。

my.vmware.com

 

 

2.ホストのネットワーク設定

次にネットワークの設定です。

これは今まで通りとなりますので、標準仮想スイッチまたは分散仮想スイッチの設定をホストに対して行います。

VMKernelアダプタの作成時にvSANネットワークのチェックボックス忘れずに!

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オプション:2ノード直接接続する場合

直接ケーブルで繋いでしまうとウィットネスアプライアンスと通信ができなくなってしまいます。

そのため表側(vSAN ネットワーク以外)でウィットネスとの通信で使用するVMカーネルアダプタに対して下記コマンドを実行します。

esxcli vsan network ip add -i vmkx -T=witness

 

 

3. ウィットネスアプライアンスをデプロイ

vSAN クラスタを構成するホスト以外のESXi上にウィットネスアプライアンスをデプロイします。

ダウンロード先はこちら

VMware vSAN Tools, Plug-ins and Appliances→VMware vSAN Witness Appliance 6.5d

my.vmware.com

  

ウィットネスアプライアンス仮想マシンサイズが3つから選択できます。

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2ノード構成の場合はTiny/Mediumとなりますが、仮想マシンが10個以上になるかもしれないという可能性がある場合はMediumを選択ください。

Tiny (仮想マシン10台以下)

2vCPU,メモリ8GB,仮想ハードディスク x3(ESXiブートディスク12GB,キャッシュディスク 10GB,キャパシティディスク 15GB)

 

Medium (仮想マシン500台未満)

2vCPU,メモリ16GB,仮想ハードディスク x3(ESXiブートディスク12GB,キャッシュディスク 10GB,キャパシティディスク 350GB)

 

Large (仮想マシン500台以上)

2vCPU,メモリ16GB,仮想ハードディスク x5(ESXiブートディスク12GB,キャッシュディスク 10GB,キャパシティディスク 350GB x3)

 

ウィザードを進めていくと、デプロイは完了です。

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今日はここまでです。

また続きは後日!

日本全国各地で開催!

セミナー系は東京大阪といった大きめの都市ばっかり。

大きなイベントもそう。

 

今年の夏は、そんなことありません!

全国15都市でVMware のハイパーコンバージドインフラを広めるセミナーを実施します!

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ご案内サイト ↓

VMware ハイパーコンバージドキャラバン

お申し込みはこちらから。

 

 

 

ぜひ、お近くのところのセミナーへのご登録を〜!

VMware Conference 2017 Spring - HCIプログラムサマリ④

本日は2017年5月22日:スカイツリーオープンから5周年だそうです。

 

まだ水族館には行ったことがないのでそのうち行こうと思います。

 

 

お客様の生の声というのは本当に説得力があります...!

直接お話をしていただける機会を作っていただきありがとうございました。 
 

お客様による事例講演となりますが資料のDLもできますので、登録済みの方はイベントサイトのマイページから!

vm-conf.jp

 

15:45-16:15
  • みずほトラストシステムズにおけるSDDCの実現
~vSANを利用したハイパーコンバージドインフラ(HCI)の効果~
株式会社みずほトラストシステムズ 小林 啓二様
 
 
 
アジェンダを抜粋して深く印象に残ったポイントを挙げていきます。
 
なぜハイパーコンバージドインフラを選んだのか?
  • 仮想化基盤が標準化し、導入時期が異なるバージョンが違う基盤、同じアプリを動かす基盤といったように乱立する島(クラスタ)/サイロ化
  • 初期導入コストの削減→必要な時に必要なリソースをジャストインタイムで拡張していきたい
  • 1対多のストレージとサーバの関係がもつれあい、管理が複雑化
どんな構成を導入したのか?
  • VxRAIL オールフラッシュモデル

導入によりどんな効果があったのか?

  • とにかく簡単!導入にはストレージの知識は不要
  • リプレース前と比較して、想定以上に高パフォーマンス

VMware に期待すること

  • ソフトウェアの力でハードウェアからの解放

 

 

 

私の個人的な思うところ 

いまだにiPod Gen5を音楽再生機器として使っているのですが、iOSのバージョンを上げるともう処理能力が耐えられないのでそのまま使っていますが、対応しないアプリやアプリが突然終了したりすることがここ2年ほど続いています。

バックアップを取って、新しいスマホなり音楽再生機器にもう一度展開すれば良いのはわかっているものの、そのままです。

コンシューマ目線になってしまいましたが、サーバやストレージもソフトとハードに分けると似ている部分があると考えています。

ソフトウェアはバグがあることもありますが、必ずハードウェアは壊れるかソフトウェアを処理する力が足りなくなります。

ソフトウェアの開発は段階を踏んで機能追加や実装されることが多くなりましたが、ハードウェアは約3-5年、保守延長して7年10年使うこともありますが、物理的なモノの入れ替えが必要です。

 

このモノの入れ替えがシームレスに行えると完全に物理と切り離すことができますね...!

Virtual Blocks 通信 5月

英語の情報は公式ドキュメントになる前に、ブログに挙がっていることも多いVMware

ここ最近のUS公式ブログ情報のサマライズ2件です!

 

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VMware vSAN 6.6 ライセンスガイド

blogs.vmware.com

大きな変更点はQoS(IOPS制限)が全てのエディションで使用可能になりました。

3つのエディションの違いをまとめると。

Standard

HCIとしてハイブリッド(HDD)構成またはオールフラッシュ構成を使いたい

Advanced

オールフラッシュ構成で容量効率性を高めたい(イレイジャーコーディングとRAID5/6)

Enterprise

データストアの暗号化がしたい

ストレッチクラスタ(メトロストレージ機能)を使いたい

 

必要な機能を一つ一つ探してというよりは、大きくこれらの点で考えればわかりやすいです。

 

 

さよなら、マルチキャスト

blogs.vmware.com

vSAN 6.6 のアップデートでもお知らせしましたが、マルチキャスト通信がなくなりユニキャストとなりました。

今後導入を検討されている方はユニキャスト通信をするんだ、というだけです。

vSAN 6.5 まではスイッチ側でIGMPスヌーピングの設定や、複数クラスタを管理する場合にはマルチキャストグループを変更したり、と追加設定が必要でした。

今回ユニキャスト通信に変わったことにより、ネットワーク設定がほぼなくなりました。

vSAN 6.6 のアップグレードを行い、最後のホストがアップグレードされると自動的にユニキャスト通信に変更されます。

 

よくある質問

  • vCenter から操作せずにvSAN クラスタからホストを外したい時どうすれば良いでしょうか?

esxcliコマンドを使用してunicastagentから削除する
esxcli vsan cluster unicastagent remove -t node -u <uuid> -a <ip>
リストにいないことを確認
esxcli vsan cluster unicastagent list

 

  • ユニキャストに変更されたことによるネットワークトラッフィクのオーバーヘッドは?

ネットワークの帯域において考慮する必要はありません。
ユニキャストで使用するトラフィックは約2Kbpsで、リビルド時にはトラフィックが増えますがその分ストレージデータ通信が減らされるため、合計値としては変更ありません。

 

  • 新しいポートを開ける必要はありますか?

ありません。

 

  • マルチキャスト、ユニキャストどちらを使って通信しているのか確認する方法は?

UI/CLIで確認できます。
UI:クラスタ>設定>Virtual SAN>全般 ネットワークモード
CLI:esxcli vsan cluster get

 

一度ユニキャストへ変更すると、マルチキャストを使うことはできません。

 

  • ユニキャストでも1クラスタ64ノードはサポートされますか?

もちろん!

 

  • ユニキャストにするために特別なことは必要ですか?

vSAN 6.6 へのアップグレードのみです。

 

  • 健全性テストにマルチキャストの正常性確認があったが、ユニキャストになったことによりエラーが出るのではないでしょうか?

アップグレードを行いユニキャストに変更された時点で、テスト項目から削除されます。

vSAN 6.6 その4

vCenter サーバにより統合管理を行うvSphere 環境。

vSAN 環境でvCenter がいなくなってしまったらどうなるの?ということはよく聞かれる質問でもあります。

vCenter と疎通が取れない場合でも、

稼働している仮想マシンに対しては一切影響ありません!

 

ただし、vCenter から行なっていた設定作業や監視はできなくなります。

具体的には下記が挙げられます。

  • 新規ストレージポリシーの作成
  • 既存ストレージポリシーの変更
  • vSAN パフォーマンス監視
  • 健全性の確認

 

ホストごとの個々に設定や監視を行うことができるESXi Host Client。

vSANの設定、健全性確認ができるようになりました。

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特に、健全性はvCenter に依存しなくなったため、同一の項目がこのHost Clientから対象ホストの状態が一目でわかります。 

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だんだんとGUIネタは少なくなってきましたので、アップデート内容の試験を行ないNewな情報が展開できるようにがんばります。

 

 

vSAN 6.6 シリーズ

vSAN 6.6 その1

vSAN 6.6 その2

vSAN 6.6 その3

vSAN 6.6 その4

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 その6

vSAN 6.6 その7