最近週1回のマグロに行けていないのが残念です。。
ハイパーコンバージドインフラというと2U4サーバのイメージが強いですが、そんなことはありません。
最小構成は内包されるソフトウェアに依存しますが、VMware HCI のストレージ:vSAN の最小構成は物理サーバ3台です。
スモールスタートを始めるにあたり、2ノードクラスタの紹介をします!
2ノードクラスタとは?
図内では右側が2ノード、左側がウィットネスアプライアンス置き場となっています。
ここからわかるように、物理的なリソースは最小3台、実データの配置は2ノードで!というのが2ノードクラスタです。
データを配置する物理サーバ x2台
+
仮想アプライアンス(データ配置と異なる物理サーバ上で稼働)
ウィットネスアプライアンスって何をするものなのか?
ひとつのオブジェクト(例:VMDK)は3つのコンポーネントから構成されます。
データ、データ、ウィットネス
ウィットネスは障害時どちらのデータが正なのか判断するために存在するブローカーやクォーラムのような役割で、IOには関与しないメタデータです。
通常の3台以上のvSANクラスタの場合、これらのコンポーネントは異なるホストに自動的に配置され、配置先の指定はできません。
このメタデータのウィットネスを必ず仮想アプライアンスに配置すると決め打ちにし、その置き場所がウィットネスアプライアンスとなります。
vSAN クラスタはvSAN クラスタに変わりはないので、早速構成手順を書いて行きます。
サマリとしては、この2つを行えばOK!
公式マニュアルとしては下記がありますので、ご確認ください。
Storage and Availability Technical Documents
バージョン
ESXi 6.5.0d (vSAN 6.6)
準備するもの
物理サーバ 3台
ネットワーク (仮想化環境に必要なネットワーク+vSAN ネットワーク)
手順
1.物理サーバにESXiをインストール
まず物理サーバにESXiをインストールします。
下記リンクは現時点でESXi 6.5.0d です。
2.ホストのネットワーク設定
次にネットワークの設定です。
これは今まで通りとなりますので、標準仮想スイッチまたは分散仮想スイッチの設定をホストに対して行います。
VMKernelアダプタの作成時にvSANネットワークのチェックボックス忘れずに!
オプション:2ノード直接接続する場合
直接ケーブルで繋いでしまうとウィットネスアプライアンスと通信ができなくなってしまいます。
そのため表側(vSAN ネットワーク以外)でウィットネスとの通信で使用するVMカーネルアダプタに対して下記コマンドを実行します。
esxcli vsan network ip add -i vmkx -T=witness
3. ウィットネスアプライアンスをデプロイ
vSAN クラスタを構成するホスト以外のESXi上にウィットネスアプライアンスをデプロイします。
ダウンロード先はこちら
VMware vSAN Tools, Plug-ins and Appliances→VMware vSAN Witness Appliance 6.5d
ウィットネスアプライアンスは仮想マシンサイズが3つから選択できます。
2ノード構成の場合はTiny/Mediumとなりますが、仮想マシンが10個以上になるかもしれないという可能性がある場合はMediumを選択ください。
Tiny (仮想マシン10台以下)
2vCPU,メモリ8GB,仮想ハードディスク x3(ESXiブートディスク12GB,キャッシュディスク 10GB,キャパシティディスク 15GB)
Medium (仮想マシン500台未満)
2vCPU,メモリ16GB,仮想ハードディスク x3(ESXiブートディスク12GB,キャッシュディスク 10GB,キャパシティディスク 350GB)
Large (仮想マシン500台以上)
2vCPU,メモリ16GB,仮想ハードディスク x5(ESXiブートディスク12GB,キャッシュディスク 10GB,キャパシティディスク 350GB x3)
ウィザードを進めていくと、デプロイは完了です。
今日はここまでです。
また続きは後日!