vSAN 8 でESA が選べるようになってはや半年。
vSphere / vSAN 8 Update 1 もリリースされました。
vSAN 8 では ESA と OSA のどちらのアーキテクチャも選ぶことができます。
クラスタごとに有効化するvSAN は、同一vCenter 配下で両方のアーキテクチャ、ESA のクラスタ、OSA のクラスタを一元的に管理することができます。
3Tier構成の時にクラスタごとに割り当てるストレージを変えていた、vSphere のクラスタごとに異なるストレージのLUN を割り当てていた、これに似ているかもしれません。
ストレージの管理はあくまでストレージの管理コンソール、作業者や管理者もストレージがわかる人。
だったのが、サーバ(vSphere)とストレージ(vSAN)を一元的に管理することにできるようになった。
これが vSAN の良さです。
ESA の登場により、VMware からのメッセージがESA 一色となったと考える方も多いかと思います。
(vSAN 8 の時は確かにそうでしたが、U1 ではそれ以外のアップデートが多かったりします、が、詳細のU1 のアップデートまだポストしていなかったですね。。)
新しいアーキテクチャに全ての環境を刷新していきましょう...!
早くハードウェアを買い替えましょう!
というわけではありません。
ハードウェアを選べる、から、ハードウェアを選ぶ&アーキテクチャを選ぶ
これが vSAN 8 の柔軟さです。
最新のハードウェア= NVMe デバイスを使うなら、vSAN も新しいアーキテクチャをお使いください!
このハードウェアに最適化されたアーキテクチャですよ!
ということです。
じゃあ、OSA と ESA を比較すると何が変わるの?というイメージはこちら。
前提として、OSA と ESA で同じワークロードを動かしたい場合、パフォーマンスを出しつつ、集約することができます。
パフォーマンスはストレージデバイスが最高のものを使っているので出るよね、というのは思い浮かべやすいですよね。
それ以外のキーワードはこの2つ。
シンプル
集約
シンプル
NVMe デバイスをストレージデバイスとして使用するシングルティアであるESA。
キャッシュデバイスやストレージコントローラの互換性、認定を考慮することは不要です。
そもそも搭載不要です。
これにより、
設計がシンプルになる。
ハードウェアとしてのBOMが少なくなります、ディスクグループの設計がなくなります。
そして、
障害範囲の極小化を実現する。
種類の異なるコンポーネント搭載により必要だった切り分けがデバイス単位になります。
集約
ESA の書き込みフローでご紹介しましたが、データサービス(圧縮、暗号化、チェックサム)がフローの上位で処理されます。
これによりCPU 使用率の削減やネットワークトラフィックの削減が行われます。
イレイジャーコーディングを使用してもパフォーマンスを出すことができる、よってポリシー選択はRAID-5/6となります。
容量効率が上がるため、ストレージとしても集約することができます。
次のハードウェアを最新のNVMe デバイスを使おうと考えているのであれば
最新のハードウェアには最新のアーキテクチャを!
ぜひご検討ください。
vSAN 8シリーズ
vSAN 8 で実装された新アーキテクチャとは、の前に - vSAN 8 ①
ESA シングルティア構成はハードウェアが重要! - vSAN 8 ②
OSA におけるvSAN 8 のアップデート情報!- vSAN 8 ④
vSAN で ESA と OSA が選べる理由 - vSAN 8 ⑤ ←ここ
vSAN 8 ESA ReadyNodes を選んでみよう - vSAN 8番外 ①
vSAN OSA からESA へのアップグレードはできるの? - vSAN 8番外 ②
vSAN 8 ESA のハードウェア選び、変えていいもの、ダメなもの - vSAN 8番外 ②
サイジング - vSAN OSA / ESA で使用するメモリ 2023年Ver.