"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

ESA シングルティア構成はハードウェアが重要! - vSAN 8 ②

Express Storage Architecture のざっくり概要を前回お伝えしましたので、今回はなぜシングルティアが実現できたのか?をちょっとだけ見ていきたいと思います。

 

 

シングルティア構成を実現するキーポイント

超高速フラッシュデバイスのハードウェアを

当たり前に活用していく時代が来た

 

このシングルティア構想、リリース初期から計画されていました。

計画はされているものの、実現までかなり長い時間が必要だったのは新アーキテクチャの開発に時間がかかったもありますが、それだけではないと考えます。

ストレージを考えると、コントローラキャッシュとストレージデバイスの組み合わせでRAIDを組む、数十年を超えるレガシーな方式は変わっていません。

ハードウェアの進化と共に、vSAN のようなソフトウェアストレージが出てきたり、物理ストレージOS としてのソフトウェアが強化されTiering 技術やフラッシュデバイスを活用した2階層モデルを作ったり。

バイスの本来の力を引き出すためのソフトウェアの進化とハードウェアの進化の交差点が今!だったんでしょう!

 

 

 

フラッシュデバイスいろいろ

ハードウェアがなければvSAN データストアは作成できません。

そのハードウェア=ストレージデバイス選びは重要なポイントとして、Original Storage Architecture(キャッシュ/キャパシティ2階層構成)の時から注目されていました。

2015年オールフラッシュが実装された時期と比較すると、現在では種類も価格も大きく変わってきました。

 

SATAベースのSSDSASベースのSSDに加え、NVMe やPCIeデバイスが登場しました。

直結された高性能、集積率の向上など新しい技術の活用により、SAS/SATAバイスよりはるかに高性能なNVMe の採用が進んでいます。

ネットワークの観点では25Gや100Gの採用により、もはやネットワークがボトルネックではない、と言われています。

バイスが進化し、超高速になった、そのパフォーマンスを最大限発揮させるためには、最新のストレージデバイスを活用するためのアーキテクチャが必要だった、それがESA です。

求められる要件によってハイブリッド、オールフラッシュを従来選択してきましたが、さらに高速性を求める、次世代のHCI を作り上げていくために、この新しいアーキテクチャであるESA を選択することもできるようになりました。

 

 

vSAN 8 のハードウェア要件

 

Express Storage Architecture のハードウェア要件

となっております!

あとはESA として認定が通っているReadyNodes であることという大前提がついてきます。

 

 

OSA の方見ると、ネットワーク10G。

最小要件ハイブリッドって1GbEもサポートしてなかったっけ?という方。

7.x時点でサポートしています!

8 OSA で更新される可能性があるのでまたGA 後改めて要件については詳しくまとめます。

 

ReadyNodesの場合、ハイブリッド構成でも物理NIC としてネットワークは10GbEが搭載されています。

ネットワーク構成はこちらをご確認ください。

vSAN Hardware Quick Reference Guide



 

 

ハードウェアの力を引き出すための新しいアーキテクチャ、その実力が楽しみですね!

 

 

vSAN 8 シリーズ

vSAN 8 ...!!!

vSAN 8 で実装された新アーキテクチャとは、の前に - vSAN 8 ①

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