以前の投稿で、vSAN 8 ESA はReadyNodeをサポート、ということをお伝えしました。
vSAN 8 ESA ReadyNodes を選んでみよう - vSAN 8番外 ①
ESA は最新のハードウェア、NVMe を活用したアーキテクチャなので、ストレージデバイス性能を引き出すためにも使用可能なハードウェアの確認は重要になってきます。
特に無印のvSAN 8.0時点ではReadyNode構成をサポートします。
ただ、ReadyNodeの構成の通りのハードウェアのみしか選べないのか、というとそうではありません。
OSA の時もReadyNodeベースとしてサポートされる構成は下記KB に従って構成変更した場合というのはみなさまもご存知の通りかと思います。
ReadyNode、変えていいもの、ダメなもの。 - "HCI" はじめました。
サーバの筐体からCPU、メモリ、ストレージデバイス、NIC、と、手組みでホストを構成するのではなく、ReadyNodeをベースにコンポーネントを変更することも推奨となります。
なんといってもReadyNodeはハードウェアベンダーさんによるテストが実施されたお墨付き構成です!
ESA もOSA と同様にReadyNodeベースで変更できるもの、できないもの、ESA ならではの考慮点があります。
公式KB:
What You Can (and Cannot) Change in a vSAN ESA ReadyNode™ (90343)
変更 |
ガイダンス |
|
CPU |
可能 |
Ready Node と同等またはそれ以上のベース クロック速度で、同等またはそれ以上のコア数を推奨 |
メモリ |
可能 |
Ready Node 構成より多くのメモリを搭載する事は vSphere がサポートしている場合 vSAN もサポート 可能な限りバランス(ノード内・ノード間)構成を推奨 |
ストレージデバイス |
可能 |
SSD は、Ready Node と同等以上のパフォーマンス/耐久性クラスであること vSAN VCG に記載の Firmware / Driver の組み合わせであること クラスター内でドライブの種類とサイズのバランスを取ることを推奨 Ready Node 指定 (4本) より少ない本数は非サポート |
可能 |
VCG 掲載・IOVP 認定された NIC を利用可能 |
|
ブートデバイス |
可能 |
KB : 85685 を準拠する高耐久デバイス |
ESA の場合、ホストのvSAN 用ストレージデバイスの最小構成が4本となります。
OSAとは異なるので、ホストあたり4本以上という点に注意してください。
メモリやCPU、ブートデバイスはOSAと同様ですね。
NIC は25Gb以上です!
組み込みシステムではないのでこのハードウェア構成じゃないと絶対ダメ!という縛りではなく、安心してお使いいただくスタートラインのReadyNodeです。
ストレージソフトウェアとしてHCI を支えるvSAN の良さは、構成の柔軟性でもあります。
OSA でもESA でもお客様の求めるスペックにReadyNodeをベースにカスタムできますので、一度KBをご確認ください!
vSAN 8
vSAN 8 で実装された新アーキテクチャとは、の前に - vSAN 8 ①
ESA シングルティア構成はハードウェアが重要! - vSAN 8 ②
vSAN 8 ESA ReadyNodes を選んでみよう - vSAN 8番外 ①
vSAN OSA からESA へのアップグレードはできるの? - vSAN 8番外 ②
vSAN 8 ESA のハードウェア選び、変えていいもの、ダメなもの - vSAN 8番外 ②
サイジング - vSAN OSA / ESA で使用するメモリ 2023年Ver.