vSAN ReadyNode はアプライアンスと異なり自由度がある構成が組めます。
ReadyNode のハードウェア一覧に必ず載っているコンポーネントを丸ごと同じものを使用するのではなく、変更することもできます。
過去にいくつかReadyNode 構成で変えられるもの変えられないものを投稿しました。
OSA
vSAN 8 ESA のハードウェア選び、変えていいもの、ダメなもの - vSAN 8番外 ②
改めてvSAN で必要なハードウェア選びについて、OSA / ESA で整理していきたいと思います。
このReadyNode を分解するとサーバとストレージです。
サーバと言っているのはvSphere の部分、ストレージはvSAN の部分です。
vSAN ReadyNode
vSAN 構成としてハードウェアを組み合わせてテストが行われているものが
vSAN ReadyNode です。
vSAN ReadyNode はVMware ハードウェア互換性リストから確認できます。
VMware Compatibility Guide - vsan (OSA)
VMware Compatibility Guide - vsanesa (ESA)
共通項目(vSphere)
仮想環境の物理サーバの必須コンポーネント
- ESXi のブートデバイスとしてのストレージ領域
- ネットワークポート
- メモリ
- CPU
このあたりはサーバのハードウェア互換性リストからの確認が必要です。
ReadyNode では汎用的な、よく使われるものが搭載されているので、変える必要がなければ変えなくても、OK!
必要な容量やコア数に応じて載せる数を変更するだけでも、OK!
vSAN 認定ハードウェアコンポーネントと ReadyNode のカスタマイズ
vSAN で使用できるハードウェアコンポーネントは認定という形で、搭載できるものだけが互換性リストに載ります。
ESA と OSA では認定が必要となるハードウェアコンポーネントがそれぞれ異なります。
アーキテクチャが異なるので、気にしなければならないポイントが違う!ということです。
OSA (従来型2階層構成)
3種類のハードウェアコンポーネントが認定、ハードウェア互換性リストでの確認が必要です。
ReadyNode はもちろん全て認定済み&組み上げテスト済みなので、ここから何をカスタマイズしていいか、というと。
What You Can (and Cannot) Change in a vSAN ReadyNode™ (52084)
vSAN ReadyNode™ で変更できるものとできないものについて (52084)
基本的にReadyNodeを構成するハードウェア以上の性能、容量については変更したら必ずキャッシュデバイスも含めてサイジングの確認を行うことが必要です。
ESA (vSAN 8 シングルアーキテクチャ)
シンプルになりました。
認定という形が必要なコンポーネントはこのストレージデバイスのみです。
NVMe はストレージコントローラは不要、キャッシュ/キャパシティの区別もないので、ストレージデバイスのみとなります。
現時点(2023年5月)ではReadyNodeとそこからのカスタムのみがサポートされていますので、個別のデバイスを使用するというよりはReadyNodeをまずご確認ください。
そこからカスタマイズする場合は、
What You Can (and Cannot) Change in a vSAN ESA ReadyNode™ (90343)
OSA とあまり変わっていないように見えますが、NVMe で気を付けるポイントを繰り返すと、ファームウェアを必ずハードウェア互換性リストに記載があるバージョンにすることです。
改めてまとめてみましたが、サーバのカスタマイズ(CPU、メモリ)よりも新しいことが多いし難しい...と思われるかもしれません。
まずはReadyNode。
ReadyNode で構成を検討してください。
昔と比べるとサイジングツールが格段に使いやすくなっているので、vSAN ReadyNode Sizer で確認、そこから変更が必要かを検討するのがオススメです!
サイジングツールは次回投稿したいと思ってます。