"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN 7 Update 3 詳細編⑥ 2ノードクラスタ/ストレッチクラスタの2サイト障害時の対応-試してみた!編

2ノードで試してみたら、本当に止まらなかった...!

引き続き、vSAN 7.0U3での障害時の対応についてお話ししていきます。

前回のアップデートに関する解説はこちら↓

vSAN 7 Update 3 詳細編⑤ 2ノードクラスタ/ストレッチクラスタの2サイト障害時の対応

 

 

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vSphere / vSAN 7.0 Update 3 ダウンロード

VMware vSAN 7.0 Update 3 リリース ノート

vSAN 7 Update 3 - What's New 

 

 

 

まずは復習です。

セカンダリサイトのサイト全障害またはサイト全体のメンテナンス

↓ 

ウィットネスアプライアンスの障害

が発生した場合でも、プライマリサイトの仮想マシンが継続して稼働できる

というのが今回のアップデートです。

 

検証環境

vSAN 構成:Nested 2ノード クラスタ

バージョン:vSAN 7.0U3 (7.0 U3d - 19482537)

 

では早速見ていきましょう。

プライマリサイト、セカンダリサイトに1ホストずつある、2ノードクラスタです。

ウィットネスアプライアンス(監視ホスト)があることもここから確認できます。

 

2nodeCluster に2ホスト

10.198.113.51

10.198.113.52

 

クラスタ外部同一データセンタ配下にウィットネスアプライアンス

10.198.113.53

 

2ノードクラスタには仮想マシンが2つあります。 

このような構成になっています。

 

 

一つのサイトのメンテナンスを想定しているので、2ノードクラスタの1ホストをメンテナンスモードへと移行します。

 

アクセシビリティの確保オプションのメンテナンスモードへ移行しました。

 

VM02のコンポーネントの状態を確認すると。

vSAN のストレージポリシーで定義されたFTT=1 ミラーリングのレプリカとウィットネスコンポーネントが正常な状態なので、継続して仮想マシンにアクセスし続けることができます。

 

メンテナンスモードでオプションアクセシビリティの確保を選択しているのでオブジェクトは現状維持となり、可用性の低下している旨のエラーが出ています。

 

ではさらにウィットネスアプライアンスがいなくなったらどうなるのか見ていきましょう。

 

障害発生を擬似的に行うため、ウィットネスアプライアンスをパワーオフします。

 

 

ウィットネスアプリアンス仮想マシンの仮想オブジェクトを確認すると、メンテナンスモードにしたホストとウィットネスアプライアンスに配置されているオブジェクトの状態が取得できていません。

=アクセスできていない状態です。

 

1ホストのみにレプリカ残っている状態で仮想マシンへのアクセスはどうなったのでしょうか?

 

途中経過として仮想マシンVM02にpingを打ち続けていました。

 

ウィットネスアプライアンスをパワーオフした際にエンターキーでわかりやすく空白を入れています。

問題なくpingが通り続けていることが確認できます。

sshでの接続も継続して問題なく行うことができました。

 

 

サイト(または2ノードクラスタの場合はホスト)メンテナンス時のウィットネス障害時でも仮想マシンへのアクセスは継続して行うことができたことが確認できました!

万が一の時にも安心して使うことができますね。

 

 

 

次回はUI周りのU3 アップデートをお届けしたいと考えています!

 

 

vSAN 7.0 Update3

vSAN 7 Update 3 GAしました...!(サマリ編)

vSAN 7 Update 3 詳細編① 2ノードクラスタにおける可用性の向上 その1

vSAN 7 Update 3 詳細編② 2ノードクラスタにおける可用性の向上 その2

vSAN 7 Update 3 詳細編③ クラスタ一括シャットダウン

vSAN 7 Update 3 詳細編④ vLCM を使用したクラスタのアップグレード 

vSAN 7 Update 3 詳細編⑤ 2ノードクラスタ/ストレッチクラスタの2サイト障害時の対応