前回ディスクの障害、ホストの障害についてご紹介しました。
この記事ではサイト障害(ネットワークの障害)についてみていきましょう。
ここでは
かつ
ローカル保護あり(FTT=1以上)
であることを前提に進めていきます。
サイト障害:プライマリサイトの障害
プライマリサイトのホスト全てがダウンした場合やネットワークから隔離された場合、プライマリサイトで稼働している仮想マシンにはアクセスができなくなります。
ウィットネスとセカンダリサイトの通信が可能であることが確認されると、プライマリサイトで稼働していた仮想マシンがセカンダリサイトへHAにより再起動されます。
サイト障害:プライマリ/セカンダリサイト間のネットワーク障害
プライマリサイトとセカンダリサイトの間のネットワークに障害が発生した場合、セカンダリサイトの仮想マシンはHAによりパワーオフされます。
セカンダリサイトで稼働していた仮想マシンがプライマリサイトでHAにより再起動されます。
ネットワーク障害:ウィットネス/プライマリサイト間のネットワーク障害
ウィットネスサイトとプライマリサイト間のネットワークで障害が発生した場合、プライマリ/セカンダリサイトの仮想マシンは稼働し続けます。
サイト障害:ウィットネスサイト
ウィットネスアプライアンスの障害、ウィットネスサイトの隔離状態の場合、プライマリ/セカンダリサイトの仮想マシンは稼働し続けます。
ウィットネスアプライアンスが復帰または再デプロイされると、メタデータの再同期が行われます。
メタデータ(例えばウィットネスコンポーネント)であるため、VMDKのような大きなデータの再同期ではありません。
障害時の挙動はまず机上で確認、そして実機で確認するとわかりやすいと思います。
仮想マシンのアフィニティの設定はお忘れなく!
ようやくストレッチクラスタシリーズ、完結です!
と言いたいところですが、今後ストレッチクラスタのエンハンスメント等があればまた続き物として書いていくかもしれません。
ストレッチクラスタシリーズ
vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち
vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに
vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー
vSAN ストレッチクラスタ⑥:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー New!!!
vSAN ストレッチクラスタ⑦:ストレッチクラスタのアフィニティ設定
vSAN ストレッチクラスタ⑧:ストレッチクラスタの障害時の挙動 その1