いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑧-2 - 構成 アップデート
今日は補足を少しだけ。
以前vSAN 6.6 のアップデートと絡めて運用管理、サーバのIOコントローラアップデートについて記事を書きました。
手順はリンク先をご確認ください。
どこを探しても対応しているハードウェアの記載が見つからず。。
実機で試してみるしかないっ!!!
となっていたのですが、ありました。
ソースは社内なので、対応機種一覧だけ記載します。
DELL
Perc H730 Adapter, PERC H730 Mini and another H730 Mini , PERC H730P Adapter, PERC H730P Mini and another H730P Mini
Lenovo
Lenovo ThinkServer RAID 720i AnyRAID Adapter, Lenovo ThinkServer RAID 720ix AnyRAID Adapter, ServeRAID M5210 SAS/SATA Controller
Fujitsu
PSAS CP400i
Supermicro
SMC3008, SMC3108
各HWベンダーさんの主要のコントローラのFWアップデートに対応しています。
そろそろお夕飯を食べて飛行機に乗らないといけないので、お先に失礼しまーす!
VMware HCI - NECさん編
ハイパーコンバージドインフラ、すぐにでも導入したい。
設置したらすぐに使いたい。
そんな時はアプライアンス!
最近このシリーズ書いてなかったようです。
久しぶりのHCIのご紹介はNECさんのVMware HCI!!!
Express5800シリーズのx86サーバ、運用管理ソフトウェアとして独自の「WebSAM SigmaSystemCenter」、vSphere/vSAN/(Horizon)から構成されています。
統合プラットフォーム管理 WebSAM SigmaSystemCenter: WebSAM | NEC
勉強不足だったのですが、HWも包含して仮想環境(マルチハイパーバイザ)を一元管理できる、さらにはハイブリッドクラウド管理ツールでもある、と。_φ(・_・
シャーシタイプの高集積/高密度モデルから一般的な1U/2Uのサーバ、VDIに特化したモデルと様々なラインナップが用意されています。
やはり日本企業ならではという点では全国に拠点があり、安心して運用管理していくことができますね。
HCI、どれにしようかな。
本日は記事紹介です。
タイトルにはVMware と入っていないですが、他のHCI製品と何が違うの?どんなメリットがあるの?という資料のダウンロードができます。
ハイパーコンバージドインフラではなくコンバージドシステムのマジッククアドラントですが、HW含めたベンダーさんとなるのでVMware はここにはいないんですよね。
様々な製品が今、2017年現在世の中にある中で、上のホワイトペーパーを読んでいただけたら嬉しいです。
https://www.gartner.com/doc/reprints?id=1-3E3UTVI&ct=160804&st=sb
サイジング - vSAN で使用するメモリ
vSAN を使おう!HWを準備しよう!
そこで必要となるのがメモリのサイジング です。
ESXi 領域 + vSAN 領域 + 仮想マシンで使用する領域を合算すると、ホストに搭載するメモリ容量を決定できます。
vSAN のメモリサイジングKBはこちら
計算式が記載されています。
BaseConsumption
+
(NumDiskGroups * (DiskGroupBaseConsumption + (SSDMemOverheadPerGB * SSDSize)))
+
(NumCapacityDisks * CapacityDiskBaseConsumption)
BaseConsumption = 5426 MB
DiskGroupBaseConsumption = 636 MB
SSDMemOverheadPerGB (hydrid) = 8 MB
SSDMemOverheadPerGB (allflash) = 14 MB
CapacityDiskBaseConsumption= 70 MB
一律10GB必要です!という訳ではなく、デバイスの構成によって異なります。
わかりやすく、ReadyNode のプロファイルで計算例を書いていきます。
*実際のデバイス構成は各HWベンダーさんによっても異なっているので、vSAN Hardware Quick Reference Guideのプロファイルでの例です。
AF-4:ディスクグループ1つ、キャッシュサイズ200GB、キャパシティデバイス4本
ベースが5426MB
ディスクグループが14MBx200=2800MB
キャパシティデバイスが4本x70MB=280MB
合計すると、8,506MB
AF-6:ディスクグループ2つ、キャッシュサイズ200GB、キャパシティデバイス8本
ベースが5426MB
ディスクグループが14MBx200=2800MB x2グループで5600MB
キャパシティデバイスが8本x70MB=560MB
合計すると、11,586MB
AF-8:ディスクグループ2つ、キャッシュサイズ400GB、キャパシティデバイス12本
ベースが5426MB
ディスクグループが14MBx400=5600MB x2グループで11200MB
キャパシティデバイスが12本x70MB=840MB
合計すると、17,466MB
HW構成を組む時に、デバイスの数までわかると詳細に計算することができます。
ベースは5GB、ディスクグループの数によりプラスαがあるということをご理解ください。
最近のHCI 市場動向
7/11に発表されたHCI 市場のリサーチ結果の気になるところを抜き出してみました。
2017年 ハイパーコンバージドインフラ(HCI)活用の最新動向と今後の施策
http://www.norkresearch.co.jp/pdf/2017Server_usr_rel2.pdf
発行元はこちら
700社の声を集めたレポートとなっています。
IDCさんやガートナーさんのレポートでも市場の盛り上がりが伝えられていますが、 よりユースケースがわかる結果がありました。
すでにHCIを導入済みのお客様は全体の1割程度。
まだまだ普及途中で、検討いただいているフェーズのお客様がたくさんいらっしゃいます。
その中でどんなシステムに対してHCIを活用している/していくのかという項目が4ページ目にあります。
基幹系業務システム(会計、購買/販売、人事/給与、生産、在庫など)
分析/出力系システム(ビッグデータ、BI、レポーティング、帳票など)
商材流通システム(eコマース、EDI、O2O、オムニチャネルなど)
情報共有システム(メール、グループウェア、SNS、Web会議など)
営業/顧客管理系システム(SFA、CRM、コンタクトセンタなど)
デスクトップ仮想化システム(デスクトップ仮想化環境(VDI)のサーバ)
開発および試験用システム(負荷テスト、システム連携確認など)
認証管理システム(Active Directory、OpenLDAPなど)
文書共有システム(ファイルサーバ、プリンタサーバなど)
複数回答ではあるものの、インフラと強くアプリケーションが結びつく時代は終わってしまっているのか、なんでもアリですね。
これはVMware HCI powered by vSAN に限った話ではないのですが、vSphereのユースケースってなんですか?と同じくらい、サーバ仮想化+ストレージ(HCIでソフトウェアストレージ)が様々な基盤のインフラとして検討されていることがとてもよくわかります。
参考までにVMware の2016年導入いただいたお客様のユースケースのアンケート結果はこちら。
このビジネスクリティカルアプリは上にあげられているほぼ全てのシステムとなります。
これからはハードウェア+仮想化までは意識せずに、システムやアプリケーション中心の考え方がより大きくなっていく中で、HCIの活躍できる場をぜひご検討ください。
2ノードクラスタ その3
最近引き合いの多い、2ノード直接接続クラスタ。
仮想化するとなると共有ストレージが必要です。
VMware HCIなら小規模環境でも、同じ技術を採用しているサーバ兼ストレージ!
以前ご紹介した構築手順はこちら
vSAN 6.5以降にこの直接接続の手順が発表され、過去バージョンは使用できないと思っていたら...
一番下に隠された大切なこと。
vSAN 6.2 (vSphere 6.0 P03)以降であれば特に例外申請なく使用することができます!
vSAN Stretched Cluster & 2 Node Guide
基本的な考え方としてはウィットネス用ネットワークを指定するだけなのでコマンドさえあればというところですが、サポート対象ということを発見しました。
もしお持ちの機材がvSAN 6.5に対応していなくても、vSAN 6.2での検証は可能ですね。
vCenter と ESXi ホストの情報が違ってしまったら?
みなさまそろそろ夏休みのシーズンでしょうか。
暑かったり、寒かったり、雨は降るわで、ずーっとクーラーのきいた部屋にこもっていたいです。
vSAN 6.6.1のアップデート内容の追加です。
vSAN とvCenter は設定/管理する上でなくてはならない存在です。
vCenter でできることをざっとあげてみます。
- vSAN の有効化 (他vSAN の設定含む)
- 仮想マシンのストレージポリシーの作成
- 健全性監視
- パフォーマンス監視
- 容量監視
その中で健全性監視の項目に1点追加がありました。
予期せぬクラスタパーティションのリスクを低減するために、vCenter の正常性をvSAN 健全性監視でチェックできるようになりました!
なんらかの原因でホストの情報がvCenter に同期されていない場合、vCenter によりホストのローカル情報へシーケンス番号が上書きされるの防ぎます。
vCenter アラームで通知されますので、手動で同期(ESXi 設定の更新)を行うことができます。
vSAN Health Service - Cluster health – vCenter state is authoritative (2150916) | VMware KB
何かあったときにも!健全性チェック!
うちの子、最新
今回はUpdate 1だったので、さっくりとアップデートしてみました。
特に途中経過キャプチャはございません。
アップデート内容についてはこちら
VUM(vSphere Update Manager)を使って。
オンディスクフォーマットのバージョンは変わりません。
本日期末なので、これで失礼します!
アップデート内容の確認については別途行います。
既視感とサプライズ
ネタ切れという訳ではないのですが。
サクッとご紹介できるものはないかなー、記事なんか良いよなーとニュース検索したところ出てきました。
アンケートに答えて、次へをクリックすると、出てきたのはPDF。
PPTがPDFになっている、どこかで見たことがある資料...
気のせいかなとページを送って行ったら、私のですね。
4月のVMware Conference Spring SDDCでお話した資料ですね。
ご丁寧にこのブログ紹介スライドまで入ってる...!
今更かと思いますが、お手元にダウンロードできるPDF形式ですのでぜひ見ていただければと思います。
この資料でVMware のハイパーコンバージドインフラとブログまで共有できるので、ぜひ!お友だちに、仲間、同僚にご紹介ください!
コマンド・ライン・インターフェースの仲間たち
黒い画面で黄緑の文字色、ハッカーみたいでカッコイイ!!!と小学生の時に映画のワンシーンか何かの印象が強く残っています。
その時はまさか自分がITの世界にいる将来なんて想像していなかったです。
ハッカーとは程遠いインフラの下の方(ラックの下の方)にあるストレージ担当としてですが、似たような画面でコマンドを入力するようになるとは...
*イメージ図です
VMware のHCI、vSphereはもちろんvSAN の統合管理としてvCenter があります。
vCenter には管理UIであるWeb Clientがあります。
GUIで管理はもちろん最初はどこになにが、となりますが、毎日クリックするところは大体同じなので慣れればスマホのように使えます。
GUI:マウスが使える人なら誰でも使える、ひとつひとつクリックして設定する
CLI:使い方を覚える必要がある、大量に定型化したものが作れる
vSANにはコマンドラインのツールとして3種類あります。
- RVC
- esxcli
- PowerCLI
それぞれの特長をまとめます。
1. RVC
vSAN 関連のvCenter から行なっているパラメータやステータスの設定、変更、確認が可能
2. esxcli
ホストとして持っているvSAN パラメータやステータスの設定、変更、確認が可能
Using Esxcli Commands with vSAN
3. PowerCLI
ESXi、仮想マシン、vSAN においてより自動化を進めるためのツールで、vCenter から可能な設定のほとんどをスクリプト化することが可能
PowerCLI 6.5.1 - VMware {code}
すでに過去の投稿でRVCの話も出てきましたが、改めて整理してみました。
詳細については例をあげて投稿するかもしれません。
vSAN と ESXi のちょっとだけ複雑な関係
VMware製品の互換性という点では、Interoperability Guideとうものがあります。
例えばESXi と vRealize Operations Manager、どのバージョンを組み合わせて使用できるのか調べることができます。
vSAN はESXi に組み込まれています。
ただですね、vSAN のバージョンの呼び方があるので、vSphere 6.x update1の時にvSAN 6.x update1という名前はついていません。
vSAN の場合、vSAN 5.5,vSAN 6.0/6.1/6.2/6.5/6.6/6.6.1となります。
このバージョンのvSAN はESXi でいうとなんなんだ!
どのESXi をインストールするとどのvSAN バージョンになるんだ!
ここが少しだけ複雑な関係の部分です。
vSAN と vSphere(ESXi) のバージョンの対応についてKBが出ました。
Build numbers and versions of VMware vSAN (2150753) | VMware KB
これを見ればESXi のビルドでどのvSAN バージョンなのかわかります!
ぜひ一度ご確認ください。
続きを読む
vSphere 6.5 u1 デビュー!!!
vSphere 6.5 update1 = vSAN 6.6.1 がリリースされました!
前回のvSAN 6.6でストレージ機能として盛りだくさんのアップデートがあったので、今回は控えめに。管理面のアップデートが中心となります。
vSphere Update ManagerへのvSAN 統合:
vSAN HCL(互換性)に基づいたサポートされる最新バージョン(vSphere と vSAN)と物理サーバの互換性も含め、自動化されたライフサイクル管理を行い、数クリックで簡単にvSAN クラスタのアップデートが可能になりました。
VUMのリリースノートはこちら
VMware vSphere Update Manager 6.5 Update 1 Release Notes
パフォーマンス診断:
vSAN Cloud Analyticsが拡張され、HCIBenchなどのベンチマーク、特にPoC下でのクラスタのパフォーマンスを分析し、パフォーマンスの向上に関する重要な推奨事項を提供します。
ストレージデバイスの保守性:
ドライブLEDを点滅させハードウェア保守をシンプル化し、障害のあるストレージデバイスの物理的な位置を特定するのに役立ちます。この機能は現在、コントローラのパススルーモードでサポートされています。
あとはライセンス関連で2つほど。
vSAN Enterprise for ROBO:
ROBOライセンスにEnterPriseが登場しました!
通常のCPUライセンスと同様に、暗号化とストレッチクラスタを含みます。
仮想マシンの数で金額が決められているので、少ない仮想マシン数の場合コスト効果が高くなることもあります。
Horizon にバンドルされるvSAN Enterprise:
Horizon Advanced もしくはEnterpriseからvSAN Enterprise for Desktop にアップグレードすることにより、vSAN Enterpriseの機能(暗号化とストレッチクラスタ)が使用可能です。
ダウンロードはこちらから。
本日はプレミアムフライデーです。
良い週末を...!!!
いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑩ - 最適化 性能監視
最適化、性能監視編です。
vSAN 環境の性能監視を行うためには1つ有効化するサービスがあります。
パフォーマンスサービス
vSAN 6.2以降のバージョンで有効化することができます。
vSAN 6.6(vSphere 6.5d)ではカスタムでの時間指定の保存が可能になりました。
仮想マシンやホストごとで同じ時間帯のグラフを見たい!という時にいちいち時間指定を繰り返す必要がなくなりとても便利です。
パフォーマンスサービスを有効化します。
パフォーマンスログはvSAN データストア内のオブジェクトとして作成され、その中にたまっていきます。
そのためストレージポリシーを選択します。
これで有効化は完了です。
どのような情報が取得できるのか見ていきます。
IOPSや遅延、スループットがグラフで確認できます。
監視対象とする範囲を大きく分けると3つのパフォーマンス情報が取得できます。
クラスタの部分だけ見て、全体性能しか監視できないのかと言われることがありますが、個々の物理デバイスももちろん見られます!
vSAN 6.6からはネットワークも監視できますので、vCenter でできることがどんどん増えていっています。
各グラフの詳細な項目については下記KBを参考にしてください。
vSAN Performance Graphs in the vSphere Web Client
https://kb.vmware.com/kb/2144493
日本語KBはvSAN 6.2版となります。
vSphere Web Client の vSAN パフォーマンス グラフ
日本語で読みたい
VMware Docsになってから、日本語消えてしまったなぁ、いつ復活するのかなぁとは思っていました。
最新バージョンのドキュメントが都度修正が行われつつリリースされるようになり、 日本語訳マニュアルがシステム変更や更新スピードに追いついていない狭間にいます。
本日質問を受けて初めて思ったのですが、確かに最初の一歩目には困るかも。
https://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/virtual-san-pubs.html
このキャプチャの一番下「リソース6.6 のアーカイブ」をクリックするとzip形式でダウンロードできます。
展開すると...
日本語のマニュアルです!
日本語でちょっと読みたいという場合にはアーカイブから参照ください。
*最新ではないです。
最新のマニュアルは下記から!
他サイジングガイド、リファレンスガイド、デモンストレーション動画は下記から!