"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

ハードウェアの進化だけじゃない、内部アーキテクチャの最適化!

 

機能として追加されたものではなく、内部アーキテクチャがどんどん進化しています。

一言でまとめると。

データの受け渡しや処理が賢くかつ早くできるようになりました。

 

 

 

ではどのような中身の最適化が行われたのか見ていきましょう。 

デステージの最適化

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デステージ中の I/O のメモリ内処理が改善しました。
バッファが短時間で空になり、新しい I/O の受け入れが可能となり、デステージでの安定した高スループットを実現、仮想マシンの I/O、再同期の I/O等のすべてのI/O のパフォーマンス向上します。

 

メモリ処理のウィンドウサイズが64Kから256Kに増えたことによりキャッシュデバイスからキャパシティデバイスへのデステージのスループットが改善されています。
これにより30-40%のデステージのスループットが向上しました。

(あくまでデステージ部分の性能向上なので、全体IOがこの数字の分良くなったというわけではないのですが...)

 

データサービスにおいても改善しています。
チェックサム、重複排除と圧縮、暗号化等のデータサービスにおいても改善
 

再同期トラフィックの動的管理

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再同期が行われている場合、再同期 I/O は少なくとも帯域の 20% を保証します。
再同期トラフィックが発生していない場合、仮想マシンのI/Oが帯域の 100% を消費します。
トラフィックに専用のキューを割り当て、読み取りと書き込みを調整、仮想マシン I/O と 再同期 I/O の最適なバランスを保証します。

さらに6.7U3では再同期がパラレルで処理が行われるようになりました。 

 

 

 

そもそもvSAN 環境ではどんなトラフィックがあるのでしょうか。

どこがボトルネックになっているのか、を判断するためには大きく分けて2種類のトラフィックがあることを理解する必要があります。

 

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様々なトラフィックを適切にコントロールするために分散型輻輳制御スキーマが採用されています。
スタック内の複数のレイヤーで「輻輳」を測定し、vSAN スタック内の上位レイヤーへ遅延を切り替え、リソースを解放します。
vSAN 固有の I/O スケジューラがあり、さまざまな I/O のタイプを認識し、優先順位を決定します。

ここはユーザによる設定で変更するものではなく、あくまで内部アーキテクチャとしてそれぞれのI/Oトラフィックを調整しています。

 

 


このようにソフトウェアとしての性能がより良くなるように、改善、最適化が進められています!

同じハードウェアを使用していても、vSAN の最新バージョンを使用することで改善される性能もあるかもしれません。 

U3での性能面での改善点は別ポストで紹介します!

 

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

オンラインセミナーのご案内 vSphere/vSAN セミナー2019#7

数回に渡ってvSphere / vSAN のオンラインセミナーがこの秋も!開催されます。

 

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Live Optics を使った仮想環境アセスメント

2019.9.6(金)12:00~13:00

 

お申し込み、まだまだ間に合います!

ご登録はこちらから!

www.event-vmware.net

 

私がお休みしていた1年の間にDellさんのDPACKが名前を変え、Live Optics が色々なところで使われているようです。

2018年5月より、このLive Optics をベースとしてHCI アセスメントを行えるようになりました。

既存環境のワークロードを収集、分析し、アセスメントを行います。

詳しくはセミナーにて解説されますが、今までのvSAN アセスメントツールと違って既存環境にパッチ等のインストールは不要で使いやすくなっています。

セミナーに参加して、既存環境をもっとより深く理解して、HCI へ移行しましょう!

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

何かあったときも安心!

  • vCenter アラーム 
  • 健全性チェック
  • 再同期トラフィックの動的管理
  • DDH (Degraded Device Handling)

 

大きく分けると障害は物理障害(ハードウェア)と論理障害(ソフトウェア)の2つがあります。
(ここでは仮想マシン仮想マシン上のアプリケーションではなく、vSphere の世界での障害を意味します。)

物理障害の場合はハードウェアの交換やディスクの交換、論理障害の場合はKBに従いワークアラウンドを実施、パッチの適用、サポートへの問い合わせなどの対応が必要となります。

適切な対応するために障害の原因の特定する第一歩としてアラームの活用は重要です。

 

vSAN を障害時の挙動については過去ポストを参照ください。

モノは壊れるシリーズ①- HCIの障害って?

モノは壊れるシリーズ②- HWコンポーネントごとの影響範囲

モノは壊れるシリーズ③- ハイブリッドとオールフラッシュ

 

 

  • vCenter アラーム

デフォルトの vSAN アラームの使用

vCenter で構築して、vCenter で管理する。

次の項目のvSAN Health Service のアラームも定義されています。

デフォルトで有効になっているので、設定は不要です。

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  • vSAN 健全性 (vSAN Health Service) 

運用管理編でもちらりと紹介した健全性チェックについて、障害の観点からみていきたいと思います。

6.0時代はこの健全性チェックを行うために、vSAN Health Check プラグインをインストールする必要がありましたがデフォルトでvCenter に組み込まれています。 

vSAN 健全性チェック情報 (2114803)

項目が多いのですが、vSAN の全ての健全性の状態をチェックできます。

特に障害関連のものをピックアップすると。

ネットワーク

クラスタ全体のホストに関わる問題ですが、特にvSAN ネットワークが正常に動作しているか確認します。

 

物理ディスク

操作の健全性

vSAN クラスタの全てのホストに対して物理ディスクが正常に動作しているかを確認します。

 

クラスタ

vSAN のCLOMD 稼働状態

vSAN のクラスタとして各ホストで動くサービスが正常に動作していることを監視します。

 

データ

vSAN オブジェクトの健全性

データストアに格納されている全てのvSAN オブジェクトのステータスを確認します。

 

制限

1件の追加ホスト障害後

日本語が少しわかりにくいので追加でわかりやすく一言で説明すると。

クラスタを所属するホストがマイナス1台となった時、データが入りきるか、を表しています。 

障害が発生した場合でもポリシーで決めた許容する障害数を超えなければデータは保全されており、自動的に再同期が開始されます。

 

 

vSAN のアーキテクチャとして物理ディスクのRAIDやLUNといった概念ではなく、仮想マシン単位(仮想ディスク単位)での冗長性の担保となります。

オブジェクトがストレージポリシーで決めたルールと異なっている場合、再構築/再同期が行われます。

 

6.6.1まで 

仮想マシンの遅延が100msに達した場合、50ms以下になるまで再同期の帯域を減らして仮想マシンのI/Oに割り当てます。
仮想マシンの遅延をトリガーとして再同期の帯域制限を行なっていました。

 

6.7から
根本的にアプローチが変わりました。
トラフィック タイプごとに専用のキューがあり、それぞれのI/Oトラフィックを適切にコントロールします。

仮想マシンのI/Oが遅い、再同期に時間がかかりすぎるという問題を解消しました。
Congestion Signalを用いて使用可能な帯域を計算
再同期が発生している場合、使用可能な帯域の中で再同期は20%、仮想マシンは80%を割り当てられます。

 

帯域の使い方が賢く、自動的に行われるようになりました!

 

 

  • DDH (Degraded Device Handling)

ストレージあるあるでよくあげられることにディスク半死状態があります。

サーバ側から使用できないにも関わらず、ストレージ側では障害と判断されずディスクを切り離すことができないままとなる状態です。

さらに別ディスクで障害が起こってしまうと2重障害となり最悪データロストの可能性も...

このDDH(Degraded Device Handling)ではデバイスが正常に機能しているかどうかを確認し、必要に応じて自動的に事前に切り離しを行う機能です。

このDDHはvSAN 6.1から導入されていますが、vSAN 6.7 になってより賢くなりました。

 

vSAN 6.1でのDDH

書き込み、読み取り遅延が過剰に大きくなっているかを監視していました。

ドライブの平均遅延が10分間で50ミリ秒を超えた場合、その遅延が発生しているドライブをアンマウントします。

ホストの障害と同様に指定された再同期開始時間(デフォルト60分)経過すると、アンマウントされたドライブ内のコンポーネントの再同期が開始されます。

バイスの障害ではなく、一時的に遅延が大きくなった場合にも動作してしまうことが多くありました。

 

最新バージョンでのDDH

一時的な問題によりアンマウントされることが大きな問題となったため、監視される項目が追加、変更されています。

読み取り遅延が大きくなっただけではディスクのアンマウントはしません。

ハイブリッドモデルは500ミリ秒、オールフラッシュは200ミリ秒をランダムに指定された10分間の書き込み遅延を監視します。

キャパシティデバイスの書き込み遅延は6時間に4回閾値を超えるかどうかで判断されます。

バイスの中にあるコンポーネントがどのようなステータスにあるのか確認が行われ、再同期開始待ち時間に従い一定時間待つか、すぐに再同期が開始されるか判断されます。

もちろんSMARTによる監視を用いてデバイスのアンマウントも行われます。

 

 

ストレージポリシーで仮想マシンを保護しているので仮想マシンの稼働には影響がない部分にもなりますが、障害が発生したらどうすれば良いのか備えておくことは大切です。

安定した運用を助ける様々な監視機能や対応が追加され、より安心してお使いいただけるvSAN 6.7 となっております!

 

 

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

vSAN 6.7 U3 リリース!

vSAN 6.7 を振り返ろうとしている間にvSAN 6.7 U3 がリリースされることが発表されました!

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先にアップデートの内容をご紹介しようと思います。

機能追加として衝撃的なものはないように見えますが、クラウドネイティブ対応と内部的な仕組みの改善によりパフォーマンスが良くなったことがポイントです。

 

  • 現在と未来のアプリケーションを一元管理
  • シンプルかつ安定したインテリジェントなオペレーション
  • パフォーマンスの向上

 

現在と未来のアプリケーションを一元管理

コンテナベースのワークロードを従来のvSphere 管理者が統合管理することができます。

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2019/08/67U3K8S-1.png

Container Storage Interface (CSI) driver for vSphere によりKubernetes 連携が可能になりました。

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2019/08/67U3K8SVIS.png

アプリケーションが使用するPersistent Volume の管理も今までの仮想マシンの仮想ディスクの管理と同じように行うことができます。

 


シンプルかつ安定したインテリジェントなオペレーション

容量使用率のビューが刷新。

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2019/08/67U3CAPACITY.png

仮想マシンのVMDKやPersistent Volumeの使用率、vSAN オブジェクトがどのような割合で使用されているかわかりやすくなりました。

再同期が進行中のデータ配置が改善されたことにより、仮想マシンのI/Oを遮らず、空き容量を枯渇させずに再同期が行えるようになりました。

 

 

メンテナンス、アップグレード、障害時の管理性の向上

事前チェックシミュレーションによる影響範囲の確認できるようになりました。

重複排除時のDisk Format の変更が空き容量を事前に確認することにより実行してから失敗しましたということが無くなります。

同一メジャーバージョンのvCenter から異なるバージョンのvSAN クラスタ(マイナーバージョンが異なる)を管理できるようになりました。

vSAN Support Insightの有効化オプションの追加されました。

vSAN iSCSI サービスで作成したLUNをオンラインで容量変更可能になりました。

Windows Server Failover Clusters (WSFC) にネイティブ対応しました。

 

パフォーマンスの向上

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2019/08/67U3IMPROVEDPERF.png

ライトバッファからキャパシティデバイスへのデステージがより効率的に安定性の高いものとなり、仮想マシンのI/Oへの影響が少なくなりました。

 

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2019/08/673PARALLELRESYNC.png

再同期はリソースがある場合、動的なパラレルで実行されるようになりました。

 

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2019/08/67U3PERFMETRICS-1024x570.png

vSAN としてのCPU使用率がvROps やvsantop で確認できるようになりました。

 

 

原文はこちら

https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2019/08/13/vsan67u3-whats-new/

 

 

 

 

トラディショナルなインフラは物理サーバと物理ストレージから構成されたイメージがあります。

仮想化が当たり前となった近年では物理でも仮想でもサーバとストレージから構成されるインフラはレガシーなのかもしれません。

物理ストレージからLUNを切り出してきた身としましてはコンテナはアプリ開発に結びつくのであまり踏み入れていなかった部分だなぁというのが正直なところです。

そうはいっても全部が全部、さぁ明日からコンテナです!とは切り替わるものではないけれど、ビジネスの進化に応じた適切なインフラを準備することが大切ですね。

 

 

 

うちの子たちもアップデートの準備をします。

Update Manager でポチッとするだけなので、タイミングを見てポチッと。

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

直感的な操作でより管理しやすく!

  • HTML5 統合
  • パフォーマンス/容量監視
  • 健全性モニタ 
  • vCenter に組み込まれたvROps ダッシュボード(管理パックはもういらない)
  • vSphere Update Manager (VUM) 統合

 

 

HTML5を初めて触った時、PCのローカルディスクがSSDに変わった時くらい感動しました。

慣れるまでちょっとだけ時間がかかりましたが、どこに何があるかわかればサクサク。

 

 

久しぶりに検証機にログイン!

では実際の画面をのぞいていきましょう。

クラスタの設定にvSAN における設定項目があります。

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懐かしの仮想 SAN、6.0の画面はこちら。

何を設定する画面なのか、わかりにくいですね。。

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物理ディスク、ディスクグループの管理

物理ディスクの障害を確認したり、容量を拡張する際にはここ!

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パフォーマンス監視

クラスタ全体、ホストごと、仮想マシンごと、様々な観点から確認できます。

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健全性モニタ

定期的に健全性チェックが行われている結果を表示します。

これらのステータスが緑から変わった場合、対応が必要です。

黄色または赤になった場合はするべきことが表示されます。

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各項目のチェックが何のために行われているのか、情報から確認することができます。

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vCenter から vROps のダッシュボード(一部)

vSphere 6.7 から 機能追加された vROps in vCenter UI です。
複数のクラスタも一元管理しつつ、ハードウェア・ソフトウェアの両面から可視化してよりシンプルな仮想化基盤の運用が可能になります。

vSAN Advanced / Enterprise のライセンスを適用した場合は 60日のvROps評価モード経過後も、モニタ表示(Insight機能)は継続利用可能です。

vCenter から見られるのはあくまでvROps のvSAN ダッシュボードの一部になるので、vSAN と既存ストレージの比較やトラブルシューティングダッシュボードはvROps のみのものとなります。

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vSphere Update Manager

別途Update Managerのアプライアンスを立てて、登録をして、という手間が全くなくなりました。

適用したいバージョンのベースラインを作成し、クラスタで修正を実行すると自動的にローリングアップデートが行われます。

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実際の画面をみてみたい!という方は最新のハンズオンラボを試してみてはいかかでしょうか。

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HOL-1908-01-HCI - vSAN v6.7 - Getting Started

 

 

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

 

ドキュメントを探して、うろうろ

検索すればたどり着くものなのかもしれませんが。

vSAN 6.7 の障害関連の記事を書こうと、アラームや健全性のリストを探そうしていたら、一瞬立ち止まってしまいました。

日本語、どこ...?

 

 

VMware のマニュアルはこのVMware Docs に集約されています。https://docs.vmware.com/jp/

 

右上の地球儀のマークから言語を選ぶことができます。

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さぁ、vSAN のドキュメントを見よう!と思い、vSAN のページに飛ぶと。

英語ですね。

言語は日本語に設定されていますが、リンク先が英語になっているようです。

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もちろん中身も。

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ではvSphere のページに飛んでみましょう。

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日本語!

vSphere のプルダウンの中にvSAN があります。

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開いてみると、日本語!

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おそらく最新バージョンでの日本語対応が順次行われているようです。

最終更新日を確認しつつ、英語/日本語の両方を見ると正しい情報が手に入れられます。

基本の部分は変わらないので、更新されていないものもありますので必ずしも古い情報が間違っている、というわけではありません。

 

Google検索でキーワードでたどり着くとたまに旧バージョンのマニュアルだったりするので、VMware Docs のトップページから見ていくのがおすすめです。 

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

初期リリースから5年、現在第8世代目となったvSAN 6.7 U1。

機能拡張はもちろん、性能、安定性、運用管理のしやすさ、様々なアップデートが行われてきました。

 

vSphere 6.7/ vSAN 6.7 無印 の復習とあわせてU1のアップデート内容を見ていきましょう。

  

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運用管理、障害復旧、性能の3つの観点に分けて、それぞれどのようなアップデートがあるのか見ていきましょう。

 

  • 運用管理

直感的な操作でより管理しやすく!

HTML5 統合

パフォーマンス/容量監視

健全性モニタ 

vCenter に組み込まれたvROps ダッシュボード

vSphere Update Manager (VUM) 統合

 

  • 障害復旧

何かあったときも安心!

vCenter アラーム 

健全性チェック

再同期トラフィックの動的管理

DDH (Degraded Device Handling)

  

  • 性能

ハードウェアの進化だけじゃない、内部アーキテクチャの最適化!

性能について数値で語ることは構成によっても大きく異なるため難しいのですが、中身がどのように改善/向上されたのか、こちらは本編で詳しく。

 

 

まず箇条書きでまとめてみました。

それぞれの詳細は次ポストにて。

 

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

どんどん増えてたVMware HCI のお客様

8月になりました!

とっても暑いです。歩くと汗が止まりません。

今朝山手ホームへの階段を降りるとちょうど電車が発車したところで。

あー、電車行っちゃった、乗れなかったーと眺めていたら。

一番後ろの車両の行き先表示がひまわりでした!

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結構乗っていますが初めて気づき、なんだか嬉しくなりました。

 

 

 

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)という呼び名も定着し、HCIって何?と聞かれることは全くなくなりました。

従来のストレージとは異なる市場を形成し、まだまだ今後伸びていく市場です。

 

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VMware vSAN を導入いただいたお客様が20,000社を超えました...!

広くみなさまにお使いいただいているからこそ、この数字を達成することができました。

VMware の HCI の基礎部分となるvSANをこれからもよろしくお願いします。

  

 

最新のIDCからの情報によると、HCI ソフトウェア部門の市場シェア首位となりました!

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41.7%を超えると相対的安定シェアと言うそうです。

もう少しで届きそうですね...!

 

www.businesswire.com

 

 

 

2018年11月時点のGartner Magic Quadrant for Hyperconverged Infrastructureにおいても変わらずリーダーポジションにいます。

https://www.gartner.com/resources/353000/353085/353085_0001.png?reprintKey=1-5VB2O7L

2017年と比較すると少しだけ右上にあがりました。 

ハードウェアベンダーのHCIがほとんどの中、HCI ソフトウェアとして高い評価を受け

ています。

 

引用元はこちら 

Magic Quadrant for Hyperconverged Infrastructure

 

 

 

20,000社ごえキャンペーンでとても安くなっているので、英語読むのが苦ではない方にはオススメ! 

VMware vSAN 6.7 U1 Deep Dive (English Edition) Kindle版

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ただいま...!

ご無沙汰してます。小佐野です。

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帰ってきました!

 

2017年にブログを初めてからあっという間に3年目(うち1年は更新ほぼなしですが...)

 

変わらずブログに遊びにきていただいているみなさま、ありがとうございます。

更新再開されるらしいよ!と周りの方にもお伝えいただけると嬉しいです。

 

初めてこちらにたどり着いたみなさま、vSAN のことをわかりやすく、堅苦しくなく、サラッと勉強することができると思います。

基本の仕組みは変わっていないので過去記事も参照いただけると嬉しいです。 

 

わたくし、約1年お休みをいただきましたので、浦島太郎状態です。

もう一度復習をしたい!という振り返りとキャッチアップした最新情報とをまず更新していきたいと思います。

8月よりブログも徐々に再開予定です。

 

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春、そしてすぐに夏が

11月から書いていないという恐ろしいことに今更気づきました。

春も暖かくなってきて、桜も散り始めて、もう2019年の三分の一が終ってしまいました。

こんなに更新のないブログにいまだ変わらずアクセスいただきありがとうございます。

vSAN のベースの作りが変わらないので検索でたどり着いて参考になるところがあれば嬉しいです。

最近のアクセストレンド@HCIはじめました はストレッチクラスタ、2ノードクラスタなどでした。

 

 

NSX Conference があったのがもう2年も前とは。

アイコンはその時に作ってもらったマンガから切り抜いているのです。

今年はVillage、VMware の春イベントが開催されます!

vm-event.jp

 

行けたら遊びに行こうと思ってます。

こっそり。

 

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久しぶりのマグロ丼

ご無沙汰しております。小佐野です。

今回もプライベートな報告と今更ですが毎年恒例のお祭りvForumのご案内です。

 

まずvForumから。

すでにイベント開催はご存知の方が多いと思いますが、まだ登録していないよ!という方はこちらから。

vforum.jp

去年はちょっと早かったですが、今年は例年通り。

HCI 関連のセッションもたくさんあります!

事例も実績も重ねてきたので、面白いものになっています!

満席で登録完了となっているもの多数ですが、当日入れることが多いのでセッション開始前に会場へ行ってみてください!

 

11/13(火)

基礎からわかる!HCI 入門 

vSAN環境の保護からクラウド連携まで

vSAN 6.7 の新機能と使いどころのポイント

【株式会社JR西日本ITソリューションズ様】 vSANによるHCIの実力 ~ミッションクリティカル基盤への採用~ 

【地方独立行政法人総合病院国保旭中央病院様】 病院内のIT課題を解決するSDDC 

事例から見る、VMware コンサルタントが明かす vSAN 活用の最前線と設計ポイント 

vSAN 障害事例の紹介とそのトラブルシューティング

 

11/14(水)

基礎からわかる!HCI 入門

[Super Session] HCI がもたらすイノベーション - VMware が提供する次世代データセンター基盤

【上田八木短資株式会社様】 金融市場インフラを支えるマルチDC環境へのvSAN導入および効果

ハイパーコンバージド比較 ~他社と HCI Powered by VMware vSAN の違い~

 

最近のお客様がやってみたい!という流行りはストレッチクラスタだそうです。(同僚情報)

このブログも相変わらずPV数が毎週更新していた時期と変わらず、vSAN が注目されていることがわかります。

徐々に更新再開していきます!

 

 

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すごく個人的なポスト

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Google検索でvSAN の技術情報をお探しのみなさま、本日はただの個人的な記事です。

vSAN 関係ないです。


このブログを稼働させたのが2017年2月、そこから約1年半。

おかげさまで最近更新がペースダウンしつつもプレビュー数は変わらず。

vSAN ブログといったら「HCI はじめました」

技術、イベント、宣伝の情報がまとまっているところと認知されたかなぁと自負しております!

 

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白い画面に飽きたら。

新しいH5での画面キャプチャを取っていたら、青い画面が懐かしくなってしまいました。

vRealize の操作では1年以上前からこの白い画面が主流ですが、一部色を反転できるモードがありました。

それをvSphere でもできるというのは面白い、と思いご紹介です。

vSAN 関係ないです。

 

白いの反対は黒い。

黒い画面にしてしまう、プラグイン(非公式)が出ているようです!

Cool browser plugin for Dark Theme vSphere H5 Client | virtuallyGhetto

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vSAN のかなり技術の深いところやコマンドライン、他製品との連携、さらには非サポートNested構成のTipsなんかも紹介しているWilliam Lamさんのブログです。

社内のvSAN コミュニティでも回答してくれる方なので、出どころは確実です。

ただ非サポート構成だったり、非推奨を無理やりやってみました系もたまにあるので注意です!

検証環境やNestedで試して見ることをおすすめします。

 

 

 

7月のベストプラクティス&インフォメーションの新規KBです。

Veritas NetBackup 8.1.1 with VMware vSAN datastores (55068)

NetBackupとの組み合わせでのベストプラクティスです。

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VC/hostd/vmx files are out of sync in vSAN (55761)

ESXi ホストとvSAN での情報を同期するためのKBです。

エラー内容は必ずRVCでチェックを行ってから、不要なプロセスをKillします。

 

Configuring Custom Certificates on ESXi hosts to authenticate vSAN hosts (56441)

vSAN を使用している場合のvCenter の認証の設定方法について記載されています。

 

 

 

1ヶ月更新しないとドキドキしてきたので、簡単に引用記事とさせていただきます。 

StorageHub更新情報とWSFCのKB

更新が少しあいてしまっていました。 

梅雨ですが、今日は晴れ間が!洗濯物がよく乾きました。 

 

 

StorageHub更新情報

 

storagehub.vmware.com

vSAN 6.7 Proof of Concept Guide

最新vSAN 6.7のPoCガイド(英語)がリリースされました。

UIが全てHTML5 Clientになっていますので、 6.7での細かい手順を確認する場合はこちらをお使いください。

 

 

storagehub.vmware.com

SQL Server FCI and File Server on VMware vSAN 6.7 using iSCSI Service

こちらは6.7でサポートが開始された、Windows 環境でのクラスタリングにおいてvSAN iSCSI ターゲットサービスを使用する場合のガイドライン、構成例、同環境での性能試験結果がまとめられています。

 

 

 

WSFCのKB 

Using SQL Server Failover Clustering on a vSphere 6.7 vSAN Datastore with vSAN iSCSI Target Service: Guidelines for supported configurations (54461)

 

上記のリファレンスアーキテクチャガイドにもまとめられていますが、決まりごとだけをサッと確認するのであればこちらを。