vSAN 6.7 を振り返ろうとしている間にvSAN 6.7 U3 がリリースされることが発表されました!
先にアップデートの内容をご紹介しようと思います。
機能追加として衝撃的なものはないように見えますが、クラウドネイティブ対応と内部的な仕組みの改善によりパフォーマンスが良くなったことがポイントです。
- 現在と未来のアプリケーションを一元管理
- シンプルかつ安定したインテリジェントなオペレーション
- パフォーマンスの向上
現在と未来のアプリケーションを一元管理
コンテナベースのワークロードを従来のvSphere 管理者が統合管理することができます。
Container Storage Interface (CSI) driver for vSphere によりKubernetes 連携が可能になりました。
アプリケーションが使用するPersistent Volume の管理も今までの仮想マシンの仮想ディスクの管理と同じように行うことができます。
シンプルかつ安定したインテリジェントなオペレーション
容量使用率のビューが刷新。
仮想マシンのVMDKやPersistent Volumeの使用率、vSAN オブジェクトがどのような割合で使用されているかわかりやすくなりました。
再同期が進行中のデータ配置が改善されたことにより、仮想マシンのI/Oを遮らず、空き容量を枯渇させずに再同期が行えるようになりました。
メンテナンス、アップグレード、障害時の管理性の向上
事前チェックシミュレーションによる影響範囲の確認できるようになりました。
重複排除時のDisk Format の変更が空き容量を事前に確認することにより実行してから失敗しましたということが無くなります。
同一メジャーバージョンのvCenter から異なるバージョンのvSAN クラスタ(マイナーバージョンが異なる)を管理できるようになりました。
vSAN Support Insightの有効化オプションの追加されました。
vSAN iSCSI サービスで作成したLUNをオンラインで容量変更可能になりました。
Windows Server Failover Clusters (WSFC) にネイティブ対応しました。
パフォーマンスの向上
ライトバッファからキャパシティデバイスへのデステージがより効率的に安定性の高いものとなり、仮想マシンのI/Oへの影響が少なくなりました。
再同期はリソースがある場合、動的なパラレルで実行されるようになりました。
vSAN としてのCPU使用率がvROps やvsantop で確認できるようになりました。
原文はこちら
https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2019/08/13/vsan67u3-whats-new/
トラディショナルなインフラは物理サーバと物理ストレージから構成されたイメージがあります。
仮想化が当たり前となった近年では物理でも仮想でもサーバとストレージから構成されるインフラはレガシーなのかもしれません。
物理ストレージからLUNを切り出してきた身としましてはコンテナはアプリ開発に結びつくのであまり踏み入れていなかった部分だなぁというのが正直なところです。
そうはいっても全部が全部、さぁ明日からコンテナです!とは切り替わるものではないけれど、ビジネスの進化に応じた適切なインフラを準備することが大切ですね。
うちの子たちもアップデートの準備をします。
Update Manager でポチッとするだけなので、タイミングを見てポチッと。