vSphere HA とvSAN、ハートビート、3Tier構成と何が違うの?
3Tier との違いについてお話しした前回でしたが、今回はvSAN クラスタで2ノード構成またはストレッチクラスタ構成を使用している場合のHA 周りについてみていきます!
vSAN クラスタ = vSphere HA クラスタであることは変わらないのですが、vSAN ならではの構成はこの2つです。
それでは各構成のHA の設定について見ていきましょう。
2ノードクラスタ(ダイレクト接続)
可用性が求められる小規模環境やエッジソリューションとしても活用されている2ノード構成。
2ノードクラスタの詳細はこちらからシリーズものでご紹介しています。
2台のうち1台が障害が発生した場合、すべての仮想マシンがもう1台に寄せられます。
ホストが2台で構成されている、かつvSAN ネットワークがダイレクト接続されているので、設定はシンプルです。
通常と違う点は、ホスト隔離への対応を無効にすることです。
直接接続だからこそvSAN ネットワーク間の障害が発生した場合、ウィットネスホストから疎通確認が行われ、プライマリホストで仮想マシンは稼働します。
ストレッチクラスタ
ストレッチクラスタの場合、近距離でのサイトまたぎのアクティブアクティブデータセンタを構成することが可能です。
ストレッチクラスタの詳細はこちらから
まず、前提として、ストレッチクラスタの場合はDRS の設定は必須となります。
ホストグループや仮想マシングループを作成し、サイトのどちらで稼働させるかを決定します。
その上で想定される障害、サイト内のホスト障害(隔離)の場合、どのように対応するかをHA の設定で設定しておきます。
サイト1が優先サイトの場合、一つ目の隔離アドレスにサイト1のvSAN ネットワーク上のIPアドレスを指定し、二つ目の隔離アドレスにサイト2のvSAN ネットワークのIPアドレスを指定します。
こんな感じで2ノード、ストレッチの場合のHA 設定についてまとめてみました。
隔離アドレスの設定は詳細設定でデフォルト何も入っていない状態なので、ストレッチクラスタ、通常のvSAN クラスタの場合も忘れずにご登録を!