"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

いつ、何を、どうやって、運用管理 ④ - 導入 Easy Installの構築後の確認

VCSAのインストーラWindowsでないと動かない!というのは過去のお話。

Windows/Linux/Macからもインストーラが起動可能でvCenter サーバのデプロイが簡単にできます。

 

昨日からEasy Install をご紹介しています。

Easy Install VCSAのデプロイはこちらから。前編です。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

後編始めます。

PSC(Platform Service Controller)の設定を行い、vCenterサーバのデプロイは完了です。

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 vSphere Web Client に接続した後、必要な作業があります。

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VCSAウィザードで展開したクラスタは1ノードクラスタです。

  1. クラスタは最小3ホストで構成するため、2ホスト以上をクラスタに追加します。
    (2ノードクラスタの場合はウィットネスVMと)
  2. クラスタに追加するホストのvSAN ネットワークの構成をします。
  3. 必要に応じてvSAN の設定を追加します。
    (暗号化や重複排除、フォルトドメイン、パフォーマンスサービスの有効化)

 

では、できあがったクラスタを見てみましょう!

ホストが1台、VCSAが仮想マシンとして出来上がっています。 

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仮想マシン>サマリ>関連オブジェクト

VCSA はvsanDatastore に格納されています。

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クラスタに戻って、vSAN の設定を見ていきます。

クラスタ>設定>Virtual SAN>全般

もちろん有効化されており、ローカルディスクも最新vSAN 6.6 のオンディスクフォーマット5.0です。

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クラスタ>設定>Virtual SAN>ディスクの管理

構成されるディスクはウィザードの時にキャッシュ/キャパシティデバイスとして洗濯したもので、ディスクグループが構成されています。

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vCenter on vSAN データストア、1ホスト構成ができあがりました!

後は、下記3点を確認、実施の上、仮想マシンを作成して構築を進めてください。

  1. クラスタは最小3ホストで構成するため、2ホスト以上をクラスタに追加します。
    (2ノードクラスタの場合はウィットネスVMと)
  2. クラスタに追加するホストのvSAN ネットワークの構成をします。
  3. 必要に応じてvSAN の設定を追加します。
    (暗号化や重複排除、フォルトドメイン、パフォーマンスサービスの有効化)

 

 

余談というか1ホストで試してみたかったを折りたたんで。

VCSAの仮想マシンのストレージポリシーは「なし」となっていることから何らかのポリシーは適用されているけれど、GUIからは見られないという状態です。

VCSAのコンポーネントの物理配置を確認。

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1ホストしかないので当然ですが、1オブジェクトに対して1コンポーネントが作成されており、FTT=0(データ保護なし)と同じ配置です。

 

1ホストでも仮想マシンが作成できるのか検証しました。

作成したストレージポリシーは2つ。

FTT0:許容されるプライマリレベルの障害数がゼロ

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FTT1:許容されるプライマリレベルの障害数が1、強制プロビジョニング有効化

*通常であればデータx2+ウィットネスから構成され、3ホストに各コンポーネントが配置されます。

強制プロビジョニングを有効にすることでコンポーネントを配置するためのホスト数が足りなくても強制的に(一時的に)作成可能となります。

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結果としてはどちらも1ホストで構成されたvSAN クラスタ仮想マシンを作成することができました!

FTT0

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FTT1

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こちらはFTT=1、仮想マシンのストレージポリシーを守ることができていない(本来3コンポーネントが異なるホストに配置される)ため「コンプライアンスに非準拠」というエラーが出ています。

 

HCIは管理サーバも同じ環境上に乗ることが多いので、構築の時に1ホストでできる!というのは初期導入のスピードアップに貢献できますね。

 

 

運用管理シリーズ

いつ、何を、どうやって、運用管理 ① - サマリ

いつ、何を、どうやって、運用管理 ② - 導入

いつ、何を、どうやって、運用管理 ③ - 導入 Easy Installの手順

いつ、何を、どうやって、運用管理 ④ - 導入 Easy Installの構築後の確認