"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

HCI環境で vCenter + の運用管理を!

お休みが長かったので社会復帰のペースがまだ戻っておりません。。

毎日毎日電車が遅延するのもそのペースが戻らない原因の一つだと思っています。

個人的な嬉しいこととして通勤で使っている路線が、3月中旬、複々線化が完了します!

きっとその効果を体感してほしいということで、無理やり遅延を起こしているんだと言い聞かせて毎日通勤です。

 

 

VMware 環境、そしてハイブリッドクラウドの運用管理も可能なクラウドプラットフォームといえばvRealize。 

そんなvRealizeの中からOperations(可視化/分析/予測)とLog Insight(リアルタイムログ管理/解析)とvSAN の組み合わせるホワイトペーパーがリリースされました!

vRealize Operations and Log Insight in vSAN Environments

 

このブログでは全く触れていなかったので、後日ご紹介しますねー!

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お客様事例:株式会社日本キャンパック様

事例のご紹介です。

すでに10月11月のvFORUMで紙やPDFでの配布は行なっていましたが、Web掲載が開始されました!

 

vSAN だけでなくさまざまなVMware製品やソリューションのお客様の事例リンクは下記にまとまっています。

PDFがダウンロードできるのはこちらです。

お客様の成功事例

 

こちらはIT価値創造塾というマイクロサイトです。

両方に掲載させていただいています。

vmware-juku.jp

 

 

 

vSAN ストレッチクラスタという点では世界初となる公開事例かもしれません。

vSAN のSite Redundancy の機能としてストレッチクラスタがあります。

異なるサイトにあるホストからひとつのクラスタを構成する一般的にはメトロクラスタと呼ばれるものです。

vMotion により仮想マシンが自由に行ったり来たりすることはもちろん、同一クラスタでの機能といえば自動的に仮想マシンが再起動するHAも、サイト間をまたいだクラスタで実現可能となります。

 

メトロクラスタを構成する場合、メトロクラスタを構成可能なストレージが必要です。

メトロクラスタ vmware

と検索すると、このようなKBが出て来ます。

EMC VPLEX を使用して VMware vSphere Metro Storage Cluster (vMSC) を実装する (2077195)

Hitachi Storage Cluster を使用した VMware vSphere への vSphere Metro Storage Cluster の実装について (2075209)

HP 3PAR Peer Persistence を使用して vSphere Metro Storage Cluster (vMSC) を実装する (2110883)

 

メトロクラスタを実現するための要件をクリアしているストレージではやはりミッドレンジ-ハイエンドのストレージと言うこともわかります。

 

正確にはメトロクラスタとvSAN ストレッチクラスタは異なりますが、異なるサイトのホストを同一クラスタとし、クラスタとしての機能を活かすということは変わりません。

vSAN を使用する場合、サイトを意識することなく共有データストア = vSAN データストアを手に入れることができますが、もちろんこのストレッチクラスタも同様です。

 

vSAN のストレッチクラスタ機能により、アクティブ-アクティブのデータセンターを実現したお客様の事例、ぜひご覧ください。

新年のご挨拶

遅くなりましたが。

あけましておめでとうございます!

今年、2018年は、もっともっとVMware HCI 年度にしていきたいので、みなさま引き続きよろしくお願いします。

 

 

USでDuncanやCormacが著者のvSAN の徹底入門的な書籍が出ていました。

初版もそうなのですが、ユーザガイドやホワイトペーパーよりもアーキテクチャがとても詳しく書かれています。

しかし、定価は50ドル、vSANだけにしてはそこそこ高いです。

a.co

 

その書籍が、少し前にDuncan Eppingからのプレゼントとして無料公開されています!!

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Introduction to the book - vSAN Essentials 6.2

 

現在新しいバージョンでの本を書いているということなのでそれも楽しみにしつつ。 

 

(もちろん50$ぐらいするでしょう…

 

お客様、私たち、どちらにとっても嬉しい仕組み。

先日最新パッチ、vSphere 6.5 Patch 02 がリリースされ、vSAN のアップデートにvSAN Support Insightというものがありました。

  

CEIPというプログラムをご存知でしょうか?

「CEIPプログラムに参加しますか?」

とWeb Client ログイン時やHost Client ログイン時にポップアップが出てきたことはないでしょうか。

なかなかvCenter サーバをインターネットに接続していないことが多いとは考えていますが、このCEIPプログラムに参加すると嬉しいことをご紹介します!

 

VMware カスタマーエクスペリエンス向上プログラム

製品とサービスの改善、問題の修正、製品の導入と使用の最適な方法についてのアドバイスを行うために必要な情報を収集 

そもそもCEIPはお客様の環境情報を収集し、VMware の開発に役立てる、そしてお客様に還元するとプログラムです。

重要なシステムでどんな情報を取られるかわからない、有効になんてできない!と思ってしまいがちですが、お客様固有のシステムや個人を特定するような情報は取得していません。

安心して有効にしていただきたいです。

 

今回のリリースvSphere 6.5 Patch 02では vSAN サポートインサイトが実装されています。

vSAN Support Insight

下記のような情報を収集するので、いつかきっとそのうちバグフィックスするための情報だけではなく、もし何か障害が発生した時にすぐに役立ちます。

  • お客様の環境情報(仮想マシンではなくホストレベル)
  • vSAN としてどのような設定がされているのかという構成情報
  • vSAN 構成として健全性やパフォーマンス

サポートにリクエストをあげる場合、ホストは何台、バージョンは、vSAN のディスク構成、と必ずハードウェアを含め環境情報の把握から始まります。

このプログラムは上記の情報があるため、お客様に聞くことなく、中身のデータではなく、箱としてのvSANの情報を事前に共有しておくことができます。

ホワイトペーパーの中に取得できる情報例がありますので、ご覧ください。

 

CEIPの設定は簡単です!

クラスタ > 監視 > vSAN > 健全性

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オンライン健全性 > カスタマ エクスペリエンス改善プログラム(CEIP)
ここで有効化されているか確認できます。

vSphere としての設定と同じなので、vSAN としての設定はありません。

 

続きを読む

モノは壊れるシリーズ③- ハイブリッドとオールフラッシュ

ちょっとだけ違う、よ!をもう少し詳しめに説明させていただきます。

 

 キャパシティデバイスが障害にあった際の影響範囲について、前回構成により異なることをお伝えしました。

具体的にどうなるの?というと。図にまとめています。

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一般的な、ハイブリッド構成は必ずこちらになります。

オールフラッシュ構成でも重複排除圧縮を使用していない場合は同様です。

キャパシティデバイスに入っているデータだけが影響を受け、その使用された容量が他のキャパシティデバイスにコピーされます。

上の図の場合は障害が発生したデバイスに格納されていない仮想マシンのData部分は影響を受けないことがわかります。

 

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こちらがオールフラッシュ構成で重複排除圧縮を有効にした影響範囲の図です。

ディスクグループ単位で重複排除が行われているため、ディスクグループ全体に対してアクセス不可となります。

ディスクグループ全体の復旧/再同期が行われるので、デバイス1本の障害より復旧まで時間がかかる場合があります。

上の図では各ホストに1つのディスクグループがあるため影響範囲はホスト障害と等しくなります。

もし2つのディスクグループがあれば、そのグループ単位で影響範囲となります。

もちろんどちらの構成も許容する障害の数(FTT)が1以上となっていますので、仮想マシンに対するアクセスは可能です。

 

 

 

 

次回予告

再同期のエンハンスメントって?vSAN 6.6以降で何が変わった?

オールフラッシュもハイブリッドも、同じツールでサイジング

サイジングツールにハイブリッド構成が追加されました!

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VMware 公式の vSAN サイジングツールとしては3種類ほどありました。

ReadyNode Configurator:ReadyNodeを一覧で確認

vSAN Hybrid TCO and Sizing Calculator:ハイブリッド構成のサイジングツール

vSAN ReadyNode Sizer:オールフラッシュ構成のサイジングツール

という役割でした。

 

ハイブリッド構成のTCO and Sizing Calculatorはかなり初期の頃から使われており、どこに何のパラメータを入れて、どのように結果を解釈すれば良いのか、わかりにくいと評判でした。(慣れればできるけれど、初見は無理!という声が多かったです。)

ついに、最新の vSAN ReadyNode Sizer にハイブリッド構成も追加されました!

 

これで同じツールでのサイジングが可能となりましたので、どの構成を見積もる時にもこのサイザーをお使いください。

 

使い方は以前オールフラッシュ構成の時に書いたものとほぼ同じですので、リンクは下記となります。

New!!! for All-flash!!! ①

New!!! for All-flash!!! ②

New!!! for All-flash!!! ③

最新パッチ、リリースされました!

ESXi 6.5 Patch02 がリリースされました!

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一部vSAN の修正もありますので、vSphere 6.5をお使いの方はリリースノートを確認の上、アップデートの検討をお願いします。

VMware ESXi 6.5, Patch Release ESXi650-201712001 (2151102)

 

パッチの主な vSAN 関連情報は下記となります。

vSphere 6.5 P02 – What’s new with vSAN (51891)

再同期のエンハンスメント

クライアントI/O(仮想マシンへのI/O)と競合していない場合、再同期の帯域を確保する。 

 

vSAN サポートインサイト

リモートサポートサービスやPhone Home のシステムが導入されました。

CEIP(Customer Experience Improvement Program)への参加が必須となります。

 

SAS 構成に置けるマルチパスのサポート

マルチパスドライバーを使用することにより、ストレージデバイスへのマルチパスをサポート。(例 HPE コンポーサブルシステム)

 

 

 

より詳細なアップデート情報はこちらから!

VMware ESXi 6.5, Patch Release ESXi650-201712401-BG: Updates esx-base, esx-tboot, vsan, and vsanhealth VIBs (2151104)

 

 

 

うちの子も今日アップデートしてみます。

 

物理サーバを停止するとき②

本日は以前ご紹介した物理サーバを安全に停止するときのメンテナンスモードの続きを投稿していきます。

  1. メンテナンスモードの3種類の呼び方がが変わりました
  2. メンテナンスモードが実行できないとき、どうする?

 

 

まずひとつめ。

変わった、というよりはわかりやすくなったといった方が良いかもしれません。

メンテナンスモードのvSAN データ移行オプションとして3種類あります。

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  • すべてのデータを他のホストに退避する(全データの移行)
  • 他のホストからデータにアクセスできることを確認する(=アクセシビリティの確保)
  • データを退避しない

メンテナンスモードする対象のホストが何をするのか、vSAN として内部に保管しているデータをどうするのか、を選択します。

 

 

そして各オプションの下にこのオプションを選択したことによってどのような影響があるか注釈が出るようになっています。

操作を実行するために必要な容量を使用できるかどうか。
移動するデータのサイズ。
準拠しなくなるオブジェクトの数。
アクセスできなくなるオブジェクトの数。

 

 

ふたつめ。メンテナンスモードに入れない!とき、どうする?です。

もちろん、その原因を探します。

3種類ほど経験したので

 

1つ目は、他ホストもメンテナンスモードに移行中だったとき。

他のホストからデータにアクセスできることを確認する(=アクセシビリティの確保)

特にクラスタに参加している台数が少ない構成の場合、うっかりで起こります。

3ホスト構成で、1ホストメンテナンスモードに移行済み、忘れていてもう1ホストしてしまうことがありました。

本番環境ではなかなかないと思いますが、同時操作には注意です。

 

2つ目は、クラスタをシャットダウンしようと全台メンテナンスモードにしたいとき。

メンテナンスモードのオプションを指定し忘れて、デフォルト(初期値)の他のホストからデータにアクセスできることを確認する(=アクセシビリティの確保)のまま進んでしまうと他のホストからアクセスできない台数になった時点でメンテナンスモードの移行に失敗します。

これ!よくお客様から聞かれます。

コマンドラインでのメンテナンスモード移行も、vSAN オプションを忘れずに!

 

3つ目は、ホストの台数がコンポーネントが配置されている台数が一致していて、全データの移行をしようとしたとき。

ミラーリングのFTT1であれば3ホスト、イレイジャーコーディングのRAID5のFTT1であれば4ホスト、ミラーリングのFTT2であれば5ホストといったように必要な最小台数が異なります。

PoCでさまざまな仮想マシンのストレージポリシーを作成した時、イレイジャーコーディングとミラーリングが混在しているとうっかり台数を忘れてしまうことがありました。

 

どんなときもメンテナンスモードがなぜ失敗したのかは慌てずタスク/イベントでご確認ください!

一般的なエラーとなっていても、失敗した原因については中に書いてあります。

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国産ベンダーさんのReadyNode 大量追加!

寒くて寒くて嫌になりますねぇ。まだ12月なのに。

 

 

vSAN ReadyNode をご存知でしょうか。

VMware のハイパーコンバージド、vSAN を簡単に始めるために各ハードウェアベンダーさん組み上げ済みハードウェア構成のことを指します。

アプライアンス型とは異なり、様々なハードウェアベンダーさんの環境で選択することができます。

各HWベンダーさんのReadyNodeはこちらから。

VMware Compatibility Guide - vsan

 

もし要件がReadyNodeで合わない!という、ベースのReadyNode から変更する場合はこちらの記事を参考に。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

本題です。

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日立製作所さんNECさんにおいて、最新HWのReadyNodeが大量に追加されました...!

VMware Compatibility Guide - vsan - Hitachi

VMware Compatibility Guide - vsan - NEC

 

今までラインナップが少なめだったので、以前見たことがある方も!

あらためて構成をご確認ください!

 

 

 

 

おまけです。

 

vSAN 2017 Quarterly Advisory for Q3 (50348)

Q3(おそらく8月から10月)の間にリリースされたKBまとめが出ていました。

KBは3種類のカテゴリに分けられています。

  • 最新バージョンvSAN 6.6.1(vSphere 6.5 U1)で解決されている問題
  • まだ解決されていない、もしくはワークアラウンドが提示されている問題
  • 情報やベストプラクティス

アップデートすればFixされるものも出ていますので必要に応じてご確認ください。

モノは壊れるシリーズ②- HWコンポーネントごとの影響範囲

前回に引き続き障害のコンポーネントの一覧と、その影響範囲について見ていきたいと思います。

 

よくある構成でHWコンポーネントを書き出してみました。 

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上から3つは今までのサーバ仮想化でもおなじみのものです。

これらが壊れたとき、は全てホストが壊れたときに、に相当します。

下から3つがvSAN を使用する場合ストレージとして物理的に機能する、必ずホストに搭載が必要なものです。

IOコントローラ

キャッシュデバイス

キャパシティデバイス

vSAN のハードウェア互換性リストに適切なドライバ、ファームウェア、物理機器の記載がありますので一度ご確認ください。

VMware Compatibility Guide - vsan

 

 

ではホスト、ストレージのコンポーネントが壊れたらどうなるのか?

影響範囲はこちらです。

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仮想マシンのストレージポリシーで許容する障害の数が1以上(ミラーリンングまたはイレイジャーコーディング)で、ストレージ要件が定義されいている前提です。 

仮想マシン、ユーザの影響ともに、ストレージコンポーネントが単一障害にあっただけでは全く影響なく稼働し続けます!

上から下へと影響範囲が大きくなるのですが、もちろんホストへの電源共有やホストのネットワーク断(チーミングしていてが両パスダウン)であればHAが発動します。

 

外部ストレージのRAIDを構成するディスク1本壊れたら?という障害影響範囲、復旧方法は広く理解されていますが、ハイパーコンバージドインフラになるとまだまだです。

HCIでも、

ストレージコンポーネントの障害は稼働する仮想マシンには影響ありません!

 

ストレージの世界に閉じて、影響範囲をまとめると下記となります。

IOコントローラ

IOコントローラ配下のストレージデバイスにアクセスできなくなります。

ディスクグループまたは複数ディスクグループがあればその全て

 

キャッシュデバイス

ディスクグループにアクセスできなくなります。

ディスクグループはキャッシュデバイス1本+キャパシティデバイス複数本から構成される

 

キャパシティデバイス

対象キャパシティデバイスにアクセスできなくなります。

オールフラッシュ構成で重複排除が有効の場合、ディスクグループ全体にアクセスできなくなります。

 

モノは壊れるシリーズ①- HCIの障害って?

障害。

ひとことで言ってもその障害の種類にはさまざまあります。

障害が発生すれば仮想基盤は何らかの影響があり、何が起こるかこれもさまざまです。

まず大きく分けると、ハードウェア障害とソフトウェア障害。

ハードウェア

字の通り物理的なサーバやストレージの障害です。

モノが壊れた、という障害。

ソフトウェアは

ハイパーバイザ、仮想マシンのOS、ミドルウェア、その上/中で稼働するアプリケーションの障害です。 

物理に起因しない障害がソフトウェアの障害ですかね。

 

仮想化することによって、ハードウェア障害が発生しても仮想マシンが止まらず継続稼働するもしくは自動的に再起動行うことで復旧時間を短縮することで、仮想基盤、システム全体のダウンタイムを小さくすることができます。

 

これだけ続けていて障害があったらどうなるのかまだポストしていなかったので、vSAN における物理的な障害発生時の挙動、復旧の仕組みについてNewなことも交えながら書いていければと思います。

 

運用管理、障害シリーズ開始します!

全部で5回か6回くらいになるかなぁと考えていますが、増えるかもしれません。

 

仮想基盤の種類をまず2つに分けます。

サーバ+外部ストレージとHCIです。

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そして物理的なコンポーネントをリストアップしてみたのですが、機器数が増えれば当然コンポーネント数も増えます。

この図の中にはありませんが、FCスイッチももちろん含まれてきます。

 

 

このようなHWコンポーネントがあげられる中でどのような挙動になるのか、そして復旧の内部的な仕組みについて次回から詳しく書いていきたいと思います! 

パートナーさんたちが大集合!

昨日、VxRAIL チャンピオンクラブの忘年会、ではなくMeetUp をちょっとのぞきに行って来ました!

http://www.networld.co.jp/files/1115/0770/1424/VxRail.jpg

VxRAIL のパートナーさんたちが集結、ネットワールドさんとデルさんによるセッションでアップデートや振り返り。

年明けには最新モデル!の検証機が準備されるとか。

Ready NodeとVxRAILの売りわけのポイントとか。

ベンダーもパートナーさんも売るという行為は同じなのですが、手法や観点は全く違っているのでとても勉強になりました。

 

VxRAIL チャンピオンクラブとは?という方はこちら。

VxRailチャンピオンクラブ | ネットワールド

 

楽しそうな様子が日々わかるのはこちら。イイネ👍募集中らしいです。

www.facebook.com

 

遊びに来てーと言われて向かったのですが、懇親会でふられたので少しだけ!お話しました。

やっぱり気になるこれからのことをふんわりと。

こういうオフ会的なものがあるとこぼれ話が聞けたりするのが良い!というお声をいただいたのでまた遊びに行こうと思います。

パートナーさんでご興味ある方はぜひご参加をー!

参加要件はURLをご確認ください。

ストライプ - ポリシーベース管理⑨

一段と寒くなった本日のテーマはオブジェクトあたりのディスクのストライプ数。 

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ストライプというとスピンドルを増やし並列度をあげるイメージです。

vSAN 環境でもその通りです!

ただ、物理デバイスを束ねてストライプするのではなく、オブジェクト単位の考え方でオブジェクトを分割してストライプします。

 

vSAN のポリシーのひとつにデータ保護に関する許容する障害の数があります。

このポリシーで、ミラーリングまたはイレイジャーコーディングによってデータ保護されます。

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さらに今回のテーマ、ストライプをすると下記のようになります。

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大きなかたまりだったコンポーネントが2分割されます。

ここでは同一ホストの異なる物理デバイスに入っていますが、これは容量により同一ホストの同じ物理デバイスに格納される場合もありますし、異なるホストに配置される可能性もあります。

許容する障害の数(FTT)で定義されたデータ保護は守りつつ、適当な物理デバイスに分割されたコンポーネントが格納されます。

 

オブジェクトあたりのディスク ストライプの数
仮想マシン オブジェクトの各レプリカがストライピングされるキャパシティ デバイスの最小数。 値が 1 より大きい場合、パフォーマンスが向上することがありますが、システム リソースの使用量も増加します。
デフォルト値は 1 です。 最大値は 12 です。
デフォルトのストライピング値は変更できません。
ハイブリッド環境では、ディスク ストライプが磁気ディスクにまたがって分散されます。 オールフラッシュ構成の場合は、キャパシティ レイヤーを構成するフラッシュ デバイスにまたがってストライピングされます。 要求に対応できる十分なキャパシティ デバイスが vSAN 環境に配置されていることを確認してください。

vSAN ポリシーについて

 

オブジェクトあたりのストライプ数を増やすメリットとは?

ストライプが増えた!並列度が上がった!→性能が大きく向上!と考えられますが、vSAN 環境の場合、そこまで体感することはありません。

なぜならIO処理が通常の外部ストレージと異なるからです。

書き込みは必ずキャッシュデバイスに対して行われます。

読み取りはハイブリッド構成の場合はキャッシュデバイスから、オールフラッシュの場合はキャパシティデバイスから直接行われます。

どんなときにこの並列が活かされるかというと

このような場合にはストライプを設定していない仮想マシンより性能が向上する場合があります。

 

ということでポリシーシリーズ9回目は以上でしたー!

主役は仮想マシン!- ポリシーベース管理①

仮想マシンのデプロイとともに、ストレージをプロビジョニング! - ポリシーベース管理②

どうやって可用性を担保するのか - ポリシーベース管理③

オブジェクトとは - ポリシーベース管理④

コンポーネントの配置 - ポリシーベース管理⑤

強制プロビジョニング - ポリシーベース管理⑥

許容される障害数が2つに - ポリシーベース管理⑦

ソフトウェアチェックサム - ポリシーベース管理⑧

2ノードクラスタ、大人気!

Google検索でvSAN 関連のキーワードからこのブログに辿りついている方が多かったここ数ヶ月。

ここ最近、検索からアクセスが多いページの順位が入れ替わりました。

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2ノードクラスタ、やはり日本語のドキュメントや情報が少ないということですよね。。

ブログのトップページよりも回数多く見ていただいています。

ただ記事としてまとまっていなかったので、ここと目次に載せ直しました。

3本立てシリーズはこちらになります。

2ノードクラスタ その1

2ノードクラスタ その2

2ノードクラスタ その3

 

vSAN クラスタを構成する最小ホスト台数は?

2ノードからです。

ただし、物理ホストとしてvSAN として動くのは2ノード、仮想アプライアンスを稼働させるためのホストがクラスタの外に1ノード必要です。

この構成を2ノードvSAN と呼んでいます。

構成手順は上記または下記デルさんのリンクから!

 

最近デルさんのテックセンターブログでも連載されています!

vSANの新たなカタチ “ 2ノードvSAN ” ~ 概要 ~ - テックセンター - Blog - テックセンター - Dell コミュニティ

全8回と盛りだくさんですね。

トラブルシューティングまであるようなので、連載終了まで目が離せないですねー!

vSAN 、2017上半期のWW市場を埋め尽くす?

12月に入りました。

2017年も残すところ、あと31日です。営業日で計算すると、あと20日です。

総括はまた年末の押し迫った時期にするので今日は嬉しいニュースから。

 

米国のプレスリリースにVMware の第三四半期の結果が発表されました。

その中で。IDCさんからの評価として、2017年前半で一番がVMware vSAN でした!

ワールドワイドということはアメリカはもちろん日本や各国に広まった今年だからこそ、獲得できたと言えると思います。

VMware, Inc. - VMware Reports Fiscal 2018 Third Quarter Results

• According to IDC's 2Q2017 Worldwide Quarterly Converged Systems Tracker, VMware, based on sales of hyperconverged solutions running VMware vSAN™, was the largest hyperconverged infrastructure software vendor during the first half of calendar year 2017.(1)

 

より詳細な情報があったので、追記

blogs.vmware.com

 

国内市場も12月ごろにレポートサマリが毎年上がっているので、昨年と比較をやってみたいです。

 

ハードウェアベンダと組み合わせて+vSAN というように、ハードウェアベンダが中心となっており、以前からこのような調査会社の項目にハイパーコンバジドインフラプレイヤーとしてVMware は4象限の中にリストされていませんでした。

今年はどうなんでしょうね!そろそろ単独で入れてもらえますかね!

数えにくいのは確かにそうなのですが、VMware vSAN が10,000社を超えるお客様にお使いいただいているのが数字でもわかると良いなぁと期待しています。

 

 

独り言

著作権、肖像権、引用元

かなり厳しくなって来ていると思うのですが、USのvSAN チームは相変わらず新しいTシャツ作ったり、ステッカー作ったりしています。

これは個人の楽しむ範囲ということなのでしょうか。

今年はロケットのようです。

 

 

では、今年もあと少し駆け抜けまーす!!!