やっと基本のオブジェクト、コンポーネントの配置の話ができたので。
ポリシーの詳細に入っていきます。
今回は「強制プロビジョニング」です。
前回コンポーネントの配置についてお伝えしました。
コンポーネントは異なるホストに配置されることから、必要最小ホスト数が決まってきます。
VMDKのサイズにより必ずしも1ホストに格納されるわけではないですが、最低限、これらのポリシーを使用する上で必要な台数は決まっています。
右端の列が最小ホスト数です。
このことから例えばFTT=1でもMirroringとRAID5では作成されるコンポーネントの数が異なるため必要な台数が異なります。
強制プロビジョニング
ポリシーのルールとしては、有効化or無効化です。
無効化した場合、最小ホスト数がなくとも、展開可能なコンポーネントを作成し配置します。
例えばFTT=1の場合、RAID5を使用すると4ホスト必要ですが、3ホストしかない場合は一度FTT=0(多重化なし)で作成します。
ホスト台数が4ホストとなったタイミングでRAID5としてのコンポーネントを作成します。
どんな時にメリットがあるかというと、ポリシーで定義したルールに必要なホスト台数がなくとも仮想マシンの作成が可能です。
例えば障害が発生しているときでも仮想マシンを展開したい、その時に最小ホスト数がない場合でも新規仮想マシンの展開を行う際にはこのルールが必要となります。
3ホストで構成された クラスタにおいて、FTT=1、Mirroringで展開したい場合、コンポーネントx2、ウィットネスx1の3ホストがなければデプロイできませんが、1ホストの障害時、2ホストでも仮想マシンを展開する際にはこのルールが必要となります。
このように、強制プロビジョニング、コンポーネントの配置に必要なホスト台数が足りなくても、とりあえず作って、ホスト数が満たされた時にそのポリシーを遵守する形でできるのが、強制プロビジョニングということをご理解いただければ嬉しいです!!
遅くなりましたが今日はここまで。