もう4年も前になるんですね...
vSphere / vSAN 6.5から機能追加された2ホストで構成するvSAN クラスタ、通称2ノードvSAN。
以前ご紹介した概要説明&構築手順はこちら。
ちょっと古いですが手順自体は変わっていないのでイメージはつかみやすいと思います。
今回改めて最新情報を含め2ノードvSAN について書いていきます!
- 2 ノード vSAN とは?
- 2ノード vSAN のユースケースは?
- 参考ドキュメントはここ!
- vSAN 7.0U1のアップデート - 共有ウィットネス -
1. 2ノード vSAN とは?
vSAN を構成するホストは最小何台からでしょうか?という質問をいただくことがあります。
通常のvSAN クラスタは最小3ホスト以上、4ホスト以上推奨です。
こちらが回答です。
2 ノード構成の vSAN クラスタ
2 ノード構成の vSAN クラスタは、リモート オフィスや支社などの環境で使用されることが多く、通常は高可用性が必要な少数のワークロードを実行します。2 ノード構成の vSAN クラスタは同じ場所に配置された 2 台のホストで構成され、同じネットワーク スイッチに接続されるか、直接接続されます。2 ノード構成の vSAN クラスタに 3 台目のホストを監視ホストとして追加できます。監視ホストは、支社から離れた場所に配置することが可能です。通常、監視ホストは vCenter Server とともに主要サイトに配置されます。
2ノード vSAN から3ノード構成の通常のvSAN クラスタへの拡張を行うことは可能ですが、拡張というより構成変更が必要となります。
拡張が見込まれる場合は空きスロットを事前に確保しておくことや搭載するストレージデバイス容量を多めに準備すると、ホスト追加ではなくスケールアップでの対応により2ノード構成を継続できます。
2. 2ノード vSAN のユースケースは?
1つ目の2ノード vSAN とは、にも記載がありますが、リモートオフィスや支社などのROBOやエッジ環境で使われています。
小売業の店舗ごとに配置されたり、複数拠点がある環境でのローカルワークロードを動かしたり、どちらの環境でも管理は中央集中型です。
2ノード vSAN が配置されているところでの完結ではなく、異なるサイトにvCenter が配置され全ての2ノード vSAN を管理しています。
国内では公開事例として日本製薬株式会社様の2ノード vSAN の使い方が紹介されています。
【HCI Powered by vSAN導入事例】 日本製薬株式会社 様 | IT価値創造塾
3. 参考ドキュメントはここ!
最近のvSAN やVMware Cloud Foundation(VCF)のドキュメントは公式マニュアルであるVMware Docs だけでなくThe Cloud Platform Tech Zone (これも公式)での更新が行われています。
これを読めば、要件、構築手順、トラブルシューティング、アップグレード、さらには3ホストへの構成変更など全てが詰まっています!
Chrome をお使いの方は右クリックして日本語に翻訳すると、ほんの少し違和感があるところはありますが、日本語で読むことができます。
VMware Docs にも2ノード vSAN に関する情報がいくつかありますが、見つけにくかったり、そこ?!というところにあったりしますので、ここを見ればわかりやすい、というところが下記となります。
ネットワークデザイン
直接接続やスイッチを置く場合のトポロジが確認できます。
構成手順はこちら
クイックスタートを使用したストレッチ クラスタまたは 2 ノード クラスタの構成
共有 Witness(監視)ホストへの 2 ノード クラスタの割り当て
2 ノード クラスタに対する共有 Witness(監視)ホストの再割り当て
vSAN 7.0U1 のアップデートについては次の記事でご紹介します。
続きです!