vSAN 6.7U3のアップデート内容をリリースノートからピックアップ!
続きまして。
クラスタリングソフトウェアをvSAN 環境で使いたい!
以前はRDMで共有ディスク作っていました、という方もいらっしゃると思います。
のところに記載されているこちら
- MSCS の RDM は vSAN では正式にサポートされていません。
vSAN 環境でWSFCを使用する場合はRDMがサポートされていません。
今回vSAN 6.7U3リリースにて、vSAN に作成されるVMDKでの、Windows Server Failover Cluster のネイティブサポートするようになりました!
- ネイティブ vSAN VMDK 上の Windows Server Failover Clusters (WSFC)。vSAN 6.7 Update 3 では SCSI-3 PR がネイティブにサポートされており、Windows Server Failover Clusters を最初のクラスのワークロードとして VMDK に直接デプロイできます。この機能を使用すると、物理 RDM のレガシー環境または外部ストレージ プロトコルを vSAN に移行できます。
手順はこちらのKBに記載されています。
既存環境からの移行手順もありますが、初期設定を日本語訳してみました。
Steps to configure shared disks for SQL Server Failover Cluster on WSFC on vSAN
- アクティブディレクトリ環境が有効となっていることを確認します。
- SQL Server のサポートガイドに従い仮想マシンを作成します。
- 全ての仮想マシンの電源をオンにし、ホスト名、IPアドレスを設定し、アクティブディレクトリのドメインに参加させます。それぞれの仮想マシンにおいてフェールオーバクラスタ機能を有効にします。
- 全ての仮想マシンの電源をオフします。(オンラインの操作で共有ディスクを追加することは可能ですが、電源オフ状態での追加が推奨されます。)
- 仮想ディスクを設定する仮想マシンを選択します。(ここではVM1)
ひとつまたは複数(最大4つまで)のVMware 準仮想化 SCSIコントローラを仮想マシンに追加し、SCSIバスの共有を"物理"にします。
- 共有ディスクとして使用するためのVMDKをvSAN データストアに作成します。共有のオプションは未指定のままにします。コントローラはステップ5で作成したものを選択します。
- 1台目で作成したVMDKを他のノードに新規デバイスを追加>既存のハードディスクの追加として追加します。1台目と同じSCSI IDであることを確認してください。
- 1台目の電源をオンにして、Windows にログインします。ディスクの管理を開き、共有ディスクが追加されていること、OSから管理されていることを確認し、初期化とディスクフォーマットします。
コントローラとディスクの追加をオフラインで行った場合、他の仮想マシン、クラスタのノードの電源をオンにします。 - 1台目の仮想マシンにて、フェールオーバクラスタの管理から構成の検証ウィザードを実行します。
- フェールオーバクラスタを作成します。クォーラムにはディスクのみを選択します。
- 必要な共有ディスクのリソースを全て追加します。
- SQL Server を1つのノードにインストールし、他のノードを追加します。
- SQL Serverのインストール後、フェールオーバのテストを行い、クラスタが正常に動くことを確認します。
VMware vSphere 6.x での Microsoft Windows Server フェイルオーバ クラスタ:サポートされる構成のためのガイドライン (2147661)
日本語KBではまだアップデートされていませんが、WSFCはvSAN 6.7U3以降でネイティブサポートされます!