"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

フラッシュデバイスの賞味期限

PCにも搭載され、劇的に作業効率が向上したSSDですが、フラッシュデバイスです。

フラッシュデバイスには書き換えによる回数制限、寿命があります。

NAND型フラッシュメモリ - Wikipedia

 

 

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一般的にサーバに搭載されているSSDの保証期間は標準3年、摩耗による保証はされないです。

書き込み耐久性やパフォーマンスのクラスを確認してSSDを選定する必要があります。

vSANの場合、ハードウェア互換性にどのようなSSDを使用すれば良いのか、基準を記載しています。

もちろんReadyNodesもこのクラスを元に出来上がっているので安心です。

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vSAN Hardware Quick Reference Guide

 

とはいえ、どれくらいSSDの寿命が残っているのか?気になりますよね。

事前にもう残りが少ない!ということが分かれば早めの交換も検討できます。

 

  • 確認方法ひとつめ

各ベンダーさんのツールから確認することができます。

例えばDellサーバをiDRACの物理ディスクの項目をみると。

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定格書き込み耐性の残存率が88%となっています。

うちのこ、5年目のデモ環境なので、まだまだ残っていますがそれでも12%は消耗しています。

 

 

  • 確認方法ふたつめ

ハードウェアベンダーさん固有ではなく、もうひとつ!確認方法があります。 

ハード ドライブの ESXi S.M.A.R.T. の健全性監視 (2040405)

esxcliコマンドでSMARTの情報を呼び出して、確認すると。

バイス名はlistで事前に確認。KBに手順があります。

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上から2つ目の項目に Media Wearout Indicator 88 があります。

同じデバイスを確認したので、もちろんひとつめの確認方法と同じ値です。

 

このようにSSDの書き込み耐性に関わる摩耗度の確認ができます!

気になる方は一度コマンドを実行してみてはいかがでしょうか。