"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN のiSCSI とは①

iSCSI、10Gネットワークの普及とともにFCではなくiSCSIストレージがどんどん増えていきました。

vSphere でもiSCSI ネットワークはポートバインド!と数年前は繰り返しデータストアをマウントさせていました。

当時はデリバリ担当者だったので、ひたすらにLUNを作り、vSphere側でデータストアとして認識を繰り返し繰り返し。

仮想マシン1つに対して1LUNだったこともあれば、2TBのデータストアに詰め込むだけ詰め込め!というときもありました。

 

 

では本題へ。

最近、よく聞かれることでもあるのですが、まだここでは説明していませんでした。

vSAN のiSCSI ってなに?

 

一般的なiSCSI ストレージを振り返ってみます。

まずは必要な作業から。

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FC ストレージと同様に、可用性レベルを決定し、容量を決定し、LUNを切り出します。

共有ストレージとして使用するためにESXi ホストに見せます。

データストアとして使用できるようになります。

 

 

ホストとストレージをつなぐのはiSCSI プロトコル

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ホストをイニシエータ、LUNをターゲットと呼びます。

 

 

vSAN 6.5より実装されたiSCSI ターゲットサービスという機能があります。

vSAN データストアをiSCSI 接続してクラスタの外のホストに見せられるんでしょ?とよく誤解されています。

ターゲットサービスという名前の通り、vSAN データストアからiSCSI ターゲットを切り出して、他の物理ホストにLUNとしてストレージを提供する機能となります。

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ここでキーワードはターゲットを提供するホストは「物理ホスト」です。(2017/10月時点)

かつ、接続可能なホストとしては下記ガイドに載っていないものはNGとなります。

iSCSI Target Usage Guide

 

今日はここまで!

ガイドのサマリと設定手順については後日書きます。