"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

VMware の HCI、2020年も市場を牽引!

7.0のアップデートを書き溜めつつ。

少し前に嬉しいニュースがありましたね!

 

VMware の HCI、2020年も市場を牽引!

vSAN Powered HCI Systems Lead the Market in Q1 2020

 

IDCさんのまとめによりますと、vSAN ベースのVMware のHCIが前年の同時期と比較するとシェアは1%ほど、売り上げベースでは10%以上の成長となりました。

市場のシェアもNo.1です!

http://blogs.vmware.com/virtualblocks/files/2020/06/vSAN-Powered-HCI-Systems.png

 

2014年から約6年、仮想ストレージからハイパーコンバージドシステムへ、そしてこれからはアプリケーションの時代にも対応していくHCI として、vSAN をこれからもよろしくお願いします!

 

 

IDCさんのソース元はこちらです。

記事のタイトルだと、コンバージドシステムが拡大したとありますが、中身はハイパーコンバージドも、コンバージドも色々書かれています。

Worldwide Converged Systems Market Grows 4.5% Year Over Year During the First Quarter of 2020, According to IDC

 

 

最近ブログタイトルを変えた方がいいかな?と思うときもありますが。

「はじめました」は終わりがありそうですよね。

これからもvSAN についてどんどん投稿していきまーす!

vSAN 7 アップデート!詳細編 ④ ネイティブファイルサービスの構成

vSAN 環境のネイティブファイルサービス。

前回の記事でお伝えした通り、vSAN データストアから領域を切り出し、NFS共有を行うことができるようになりました!

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス

 

では続きまして、ファイルサービスを使うためには?

セットアップをしていきたいと思います。

 

Nested での注意点

  • Nested ホストのCPUは4つ以上!

ファイルサーバの仮想アプライアンスのvCPU数が4つなので、ESXi ホストも4つ以上にします。

 

 

では設定を行っていきます! 

vSAN に関連する設定はクラスタ単位で行います。

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クラスタの設定として有効化/無効化できるサービスは下記となります。

  • 重複排除および圧縮
  • 暗号化
  • パフォーマンスサービス
  • iSCSI ターゲットサービス
  • ファイルサービス
  • 詳細オプション(オブジェクト修復タイマー、自動リバランス等)

 

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ファイルサービスも追加されていますね!

右の有効化をクリックして構成ウィザードを開始します。

 

 

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このチェックリストに書かれている内容は事前に設定をお忘れなく!

 

 

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ファイルサービスエージェント をデプロイします。

ファイルサービスを提供するコンテナが各ホストにデプロイされます。

OVFファイルは直接ダウンロードして実行、もしくは手動でアップロードすることができます。

 

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ファイルサービスドメイン

DNS サーバ

DNS サフィックス

これらの項目を入力します。

 

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仮想アプライアンスが足を出すネットワークとして既存の標準仮想スイッチ、分散仮想スイッチから選択します。

サプネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力します。

 

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IPアドレスDNS名を入力します。

1番最初のIPアドレス入力後、名前解決ができていれば自動的にDNS名を埋めてくれます。

 

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入力が必要な項目は以上です。

OVFがダウンロードされ、デプロイが開始されます。

 

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進捗はタスクから確認します。

 

 

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それぞれのホストごとにファイルサービスの有効化のタスクがありますので、全て完了していることを確認します。

 

 

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ファイルサービスの構成は以上となります。

設定の項目に、ファイルサービスの共有が追加されていますね。


では次回はファイル共有のセットアップと クライアントからのマウントを見ていきたいと思います。

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス 

vSAN 7 アップデート!ー うちの子、最新 ー ②

投稿したと思っていたらできていなかったのを見つけました。

リリースから3ヶ月近くたってしまいましたが、最新です!

 

さて、次はESXiホストのアップグレードです。

物理でやりたかったのですが、うちの子ストレージコントローラの認証がなかったので、Nestedでのアップグレードです。

物理のも確認出来次第、アップグレードする予定です。

 

 

アップデート手順を見ていきましょう。  

  1. vCenter サーバのアップデート 6.7 U3 → 7
  2. ESXi ホストのアップデート 6.7U3 → 7
  3. ディスクフォーマットのアップデート 10 → 11(メタデータの更新)

 

 

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前回、物理サーバのクラスタでした時は、明確にホストに搭載されているストレージコントローラの互換性が7.0ではない!と記載され、6.7のパッチのベースラインしかありませんでした。

今回、Nestedの環境を見てみると。

元々ホストにハードウェア互換性がないからか、7.0のベースラインが出来上がっていました。

 

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修正の事前チェックはこちら。

ストレージコントローラが認定済みではないこと、承知しております。

このまま進めていきましょう。

 

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修正をクリックして、アップグレード開始!

進捗はタスクで確認します。

 

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コアダンプのターゲットが設定されていませんエラーが出ていますが、アップグレードが完了しました。

vSphere / vSAN 7.0です!

 

ディスクのところはうっかりと撮り忘れてしまいました。。

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無事に11へアップグレードが完了しています。


以上でvSAN 7.0 へのアップグレードが完了しました!
 

 

 

vSAN 7.0 アップデート詳細についてはこちらも合わせてご確認ください。 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

 

 

続きを読む

vSAN 7 アップデート!詳細編 ③ ネイティブファイルサービス

雨がやまないですねぇ。

暑かったり寒かったりするので体調にはお気をつけください!

 

 

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

すでに読んでいらっしゃる方も多いかと思いますが、少しづつ掘り下げていければと考えています。

 

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

vSAN だけの機能でないところと、vSANならではのところとありますので、リリースノートを参照しながら見ていきましょう。

 

 

ネイティブファイルサービス

統合されたファイル サービス。vSAN ネイティブのファイル サービスでは、vSAN クラスタを使用して NFS v4.1/v3 ファイル共有を作成し、提示することができます。vSAN ファイル サービスは、vSAN の能力(可用性、セキュリティ、ストレージ効率、運用管理など)をファイルに拡張しました。

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機能としては文字の通り、vSAN クラスタでファイルサービス=NFS共有ができるようになりました。

ついに!ファイルサービスの実装!vSAN 環境ファイルサーバになる!

と思った方、少々お待ちください。

 

みなさまがご存知の一般的なファイルサーバにはどのようなものでしょうか。

ファイルサーバというと、共有フォルダ、Windowsのアカウント名ごとに並んでいる自分のフォルダとチームのフォルダのようなものを思い浮かべる方が多いのではないかなぁと思います。

もしくはいろいろなプロトコルが話せるストレージでNFS/CIFSを使っていたり。

 

今回vSAN に実装されたのはファイルサービスです。

vSAN データストアを切り出しファイル共有を提供します。

  • NFS v4.1とv3に対応
  • ファイル共有のクォータ設定
  • クラウドネイティブアプリケーション、既存のワークロードで活用
  • vSAN / vSphere のサービスと併用可能

 

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vSAN のファイルサービスを構成すると、内部管理用として単一の VDFS、分散ファイル システムを作成され、ESXi ホスト上にファイルサービスのための仮想アプライアンス(コンテナ)が自動的に展開されます。

この仮想アプライアンスプロトコルサービス、NFSのファイルサーバとなりファイル共有を提供します。

 

 

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仮想マシンのオブジェクトの考え方と同様に、ファイル共有も共有オブジェクトとしてvSAN データストア内に作成されます。

仮想マシンのストレージポリシーを適用し、ファイル共有オブジェクトの可用性を担保します。

 

データストアを丸ごと!NFSで外部にエクスポートするものではありません! 

 

よくある質問をいくつかまとめると。

仮想マシンをvSAN ファイルサービスのNFS共有で動かすことはできますか?

ESXiホストにNFSデータストアとしてマウントして仮想マシンを配置することはサポートされていません。

 

vSAN ファイルサービスを構成する最小構成は?

vSAN クラスタの最小構成である3ノードが必要です。

 

vSAN ファイルサービスはストレッチクラスタや2ノード構成でサポートされますか?

vSAN 7.0時点ではサポートされていません。

 

ファイルサービスを提供する仮想アプライアンス(コンテナ)のスペックは?

メモリ4GB、vCPU 4つ必要です。

 

 

次回は実際にセットアップしてみようと思います!

 

 

 

vSAN 7!シリーズ

vSAN 7 、ついに!

vSAN 7 、ついに!②

vSAN7、ついにGA!!!

vSAN7、ついにGA!!!②

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

 

 

vSphere 6.7、2022年10月15日までサポート期限延長

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

もうすぐ梅雨ですね。

私は重い腰を上げて衣替えをしました。

家から出ないとイベントのTシャツとか何年着ているんだという服でも、まぁ良いかという毎日でして...

生活インフラを支えてくださるみなさまのおかげで、私は自宅で仕事をすることにも慣れてきた今日この頃です。

 

Announcing Extension of vSphere 6.7 General Support Period - VMware vSphere Blog

vSphere 6.7のジェネラルサポートが2021年11月15日から2022年10月15日まで11ヶ月間延長されました。

世界的にビジネスへの大きな影響を与えたCOVID-19、年初までに行っていた計画が中断してしまったというケースも多いのではないでしょうか。

vSphere 7 への移行をこれから計画していく中でも安心安全な状態で行えるよう、移行期間の確保ができます。

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この延長を受けて、6.7の既存ユーザの方はアップグレード計画を2023年10月を目指して考えることができますし、6.0から6.7にして7.0に備えようという新規の方も増えるのではないかな?と考えたので、6.7関連の記事をまとめてみました!

 

vSAN の基本が復習できます。

基本的な動きは5.5時代から変わっていないので6.7U1で復習!

vSAN 6.7U1 復習シリーズ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ① サマリ

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ② 運用管理編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ③ 障害復旧編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ④ 性能編

VMware vSAN 6.7U1 って今どうなってるの? ⑤ 導入準備編

 

6.7の最新であるU3のアップデート情報をまとめています。 

vSAN 6.7U3

vSAN 6.7 U3 リリース!

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編①

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編②

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編③

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編④

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編④-続き

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編⑤

vSAN 6.7 U3 アップデート!詳細編⑥

 

6.5から6.7へのアップグレードしてみた記録です。

vSAN 6.7にアップグレードしてみた

vSAN 6.7 アップグレード そのいち

vSAN 6.7 アップグレード そのに

 

6.7U2からU3へのアップグレードしてみた記録です。

vSAN 6.7U3 にアップグレードしてみた

vSAN 6.7 U3 アップデート!ー うちの子、最新 ー 

VxRAIL のアップデートしてみました

 

 

6.5、6.7はつい最近出たもの、と思っていてももう3年以上経過しています。

これからのモダンアプリケーションの時代と既存の仮想マシンの統合が可能なvSphere 7.0に向けて準備していきましょう!

vSAN 7 アップデート!詳細編 ② vSphere Lifecycle Manager(vLCM)のセットアップ

ライフサイクル管理のシンプル化 

についてはこちらの記事でご紹介しました。

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

タイトルにセットアップと書きましたが、セットアップというよりは事前準備と行った方が近いかもしれません。

vLCM 自体はvCenter に組み込まれていますので、ハードウェア周りの情報をどうやってvCenter に教えてあげるかがセットアップになります。

 

 

vSphere Lifecycle Manager

vSphere Lifecycle Manager は、ESXi ホストのライフサイクルを一貫した簡単な方法で管理します。理想的な状態をモデルとしてハイパーバイザーのライフサイクルを管理し、ドライバとファームウェアの完全なスタックを提供します。vSphere Lifecycle Manager により、個々のコンポーネントコンプライアンスを簡単に監視し、クラスタ全体で一貫した状態を維持することができます。vSAN 7.0 では、Dell と HPE ReadyNode でこの機能がサポートされています。

 

ESXi ホストのvSphere 7.xだけでなく、ハードウェアのファームウェアやドライバーをクラスタに関連づけて一括でアップデートできることはわかった。

ではどうやって設定していくの?というのが次にご紹介したい内容です。 

 

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VMware だけでは実現できないので、間にハードウェアベンダーさんから出されているハードウェア管理のプラグイン(OVF)をデプロイします。

あとは認証情報、どこからファームウェアやドライバーをダウンロード するのかを事前に登録します。

そして、vCenter のいつものUpdate Manager と同じタブからvLCM を使う(単一イメージで管理)を選び、ファームウェア・ドライバアドオンを選択します。

これでESXiとファームウェア・ドライバを同時にクラスタで一括でアップデートする準備ができました。

 

 

vSAN vLCM set-up | VMware vSAN Demonstrations | VMware

このあたりってNested の検証環境だと試してみるにも難しいところがありますよね。

どのような画面なのか、動画だけでなく実際に触ってみたい!という方にはオフラインデモがおすすめです。

StorageHubのvSAN Demonstrations にいくつかのデモがあり、vLCM もあります!

手順を一度おいかけて、きたる7.0をアップデートするときの予習になりますね。

 

それぞれベンダーごとの手順が異なるので、お使いのハードウェアの手順を知りたい!という方には。

現時点で対象となっているDellさんとHPEさんの設定からアップデートまでのデモ動画がYoutubeにアップロードされています。

 

vSphere Lifecycle Manager (vLCM) on Dell 

www.youtube.com 

 

vSphere Lifecycle Manager (vLCM) on HPE

www.youtube.com

 

 

7.0からの機能になるので、まず6.xから7.0へのアップグレード。

Update ManagerもvSphereの世界のアップグレードについては劇的に簡単になりましたが、どのホストからアップデートされるのかはその場で決定されて、自動でメンテナンスモードに入り再起動されあがってくるので、その間にファームウェアの適用は...

できないですよね。

7.0環境のアップデートを行う際にはvLCMをご活用ください。

クラスタ一括でローリングアップグレード、ESXiだけでなくファームウェアとドライバーまでできるのでメンテナンス時間が削減できます。

 

これからみなさまのライフサイクル管理がどんどん便利になっていきますように!

 

vSAN 7 アップデート!詳細編 ① vSphere Lifecycle Manager(vLCM)

実機を見ながらvSAN 7.0 の最新情報を見ていきましょうシリーズ始まります。

アップグレード編はもう少々お待ちくださいませ。

 

 

VMware vSAN 7.0 リリース ノート

すでに読んでいらっしゃる方も多いかと思いますが、少しづつ掘り下げていければと考えています。

 

今回のアップデートの3本柱はこちらです。

  • ライフサイクル管理のシンプル化
  • ネイティブファイルサービス
  • クラウドネイティブストレージの強化

vSAN だけの機能でないところと、vSANならではのところとありますので、リリースノートを参照しながら見ていきましょう。

 

 

ライフサイクル管理のシンプル化

ソフトウェアとハードウェアのライフサイクル。

サーバのBIOSNICのドライバー、ストレージコントローラのファームウェアもソフトウェアですが、これはハードウェア管轄のソフトウェアです。

ハードウェアベンダーごとに異なり、リリースサイクルも違います。

vCenter、ESXi、ESXi に組み込まれているvSAN のソフトウェアと、ハードウェア関連の大きく分けて2つのライフサイクル管理を行なっていく必要があります。

 

仮想環境においては、仮想マシンのOS、その上のアプリのライフサイクルも管理していく中で、インフラの1番下にも相当するファームウェアやソフトウェアのライフサイクル管理、これがもっと簡単に、なんなら自動でできると嬉しいですよね。

このようなベース部分のライフサイクル管理をサービスとして提供しているのはIaaSになりますが、オンプレ環境でももっと!楽になれば良いのに!は誰もが考えることだと思います。

 

 

vSphere Lifecycle Manager

vSphere Lifecycle Manager は、ESXi ホストのライフサイクルを一貫した簡単な方法で管理します。理想的な状態をモデルとしてハイパーバイザーのライフサイクルを管理し、ドライバとファームウェアの完全なスタックを提供します。vSphere Lifecycle Manager により、個々のコンポーネントコンプライアンスを簡単に監視し、クラスタ全体で一貫した状態を維持することができます。vSAN 7.0 では、Dell と HPE ReadyNode でこの機能がサポートされています。

 

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ESXiのアップデート+ドライバ、ファームウェアをvCenter からクラスタ単位で管理することができます。

vSphere のアップデートを行う際に、ベースラインというものがありました。

これはESXi をどのバージョンにアップグレードするか、事前に決めておくものです。

またはサードパーティ製のソフトウェアのインストールも対応していました。

 

VSphere 7.0 では上記に加え vSphere Lifecycle Managerイメージを使用してクラスタ内のホストをまとめて管理し、次のタスクを実行できます。

  • クラスタ内のすべてのホストに、必要な ESXiバージョンをインストール
  • クラスタ内のすべての ESXiホストにサードパーティ製ソフトウェアをインストールして更新
  • クラスタ内のすべての ESXiホストのファームウェアの更新
  • クラスタ内のすべての ESXiホストをまとめて更新およびアップグレード
  • VMware 互換性ガイド (VCG)、ホストおよび vSANハードウェア互換性リスト (vSAN HCL) などのハードウェア互換性リストと比較して、ホストのハードウェアの互換性を確認

望ましい状態へのアップグレード、推奨バージョンを組み合わせた形でアップグレードすることができます。

あるべき姿という点では、初期vSAN 5.5 時代にはコントローラの互換性がないものを使っていたり、ファームウェアが正しくなかったりと問題が発生していました。

vSAN で嬉しいところは、やはりハードウェア互換性リストに基づきファームウェアの互換性などが確認された上で自動的に選定され、ESXi本体、コントローラファームウェアのアップグレードが統合されたことですね!

 

考慮事項としては全てのファームウェア/ドライバを統合できるのではなく、現時点ではベンダーのファームウェアプラグイン(ハードウェアサポートマネジャー)に対応しているのはDellさんとHPEさんのみとなります。

 

ファームウェアプラグインを使用するためにはハードウェアのライセンスが必要です。

Dell
OMIVV(OpenManage Integration for VMware vCenter)

HPE
HPE INTEGRATED LIGHTS OUT (iLO) Advanced

 

 

VMware Docsにも手順を含め詳細なガイドが追加されています。

vSphere Lifecycle Managerについて

 

 

実際にうちの子のアップグレードが完了したら、このまとめてライフサイクル管理について実機をみていきたいと思います。

 

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現時点ではまだ何もない状態です。

 

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この単一イメージでクラスタを管理すると、というインフォメーションがvSphere Lifecycle Managerに切り替えを行ってクラスタ単位で推奨構成を一貫して管理することができるようです。

 

 

何かあったら、見る、けれど。

ちょっと切り分け中なので、アップグレードの続きを書く前に。

Nested 起因の何かにハマっております。

 

 

読まないよね、そうだよね、というものに。

取扱説明書があると思います。

最近購入した4wayキックボードがあるのですが、1番最初に組み立てる時にはもちろん見ながら作り上げました。

ネジとナットの隙間に塗料が入っていてそれを削るのに時間がかかったのは別のお話で。

パーツも少ない、ネジを5箇所くらい止めるだけなので簡単にできました!

4wayの最終形態まで行くのに、後3年はかかる予定です。

それまでこの説明書どうしよう...?

物は変わらない、会社も潰れない、きっとダウンロードできるだろう、捨ててしまいました。

読みたければ読める世の中になってありがたいなぁ、と。

 

 

本題です。

新しくメジャーバージョンとしてvSphere 7.0がGAとなり丸2ヶ月が経ちます。

新機能はどんなものがあるんだろう、とリリースノートの上の方は結構読む方多いのではと思います。

その下にインストール、アップグレード、既知の問題と続きます。

リリースされた時に全部読みますか?

私自身もその時点で自分が知りたいと思った情報だけ読みました。

特にvSphere 7.0 は関連する製品も多いので結構長いです。

VMware vSphere 7.0 リリース ノート

 

 

私がアップグレードでうっかりしていたのはこちらです。

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コアダンプのターゲットが設定されていません。という問題。

リリースノートを見てみると、書かれていました。

ホスト プロファイルでのコア パーティション プロファイルの廃止

vSphere 7.0 では、ホスト プロファイルのコアダンプ パーティションのサポートが廃止されました。コアダンプ パーティションの代わりに、コアダンプ ファイルに移行する必要があります。

 

設定手順はこちらから 

ESXi のコアダンプをパーティションではなくファイルに構成する (2077516)

 

本番環境ではなくNested のようなラボの場合、アラートを無視する手順も掲載

Quick Tip – Suppress new core dump warning in ESXi 7.0

 

調べればすぐ出てくるのですが、まだまだ新しいので過去の記事が引っかかったりとなかなか見つけにくい問題もあるかもしれません。

 

リリースノート、アップグレードする前に読もう!

vSAN 7 アップデート!ー うちの子、最新 ー ①

vSphere 7 / vSAN 7 が出てからちょっと経ちました。

ということで、うちの子、アップデートしました!

メジャーバージョンアップは色々と大変な経験をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。

今回も、vSphere Update Managerを使って簡単あげられるかな?

どうだろう、とワクワクしながら見ていただければ。

 

 

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ではアップデート手順を見ていきましょう。  

  1. vCenter サーバのアップデート 6.7 U3 → 7
  2. ESXi ホストのアップデート 6.7U3 → 7
  3. ディスクフォーマットのアップデート 10 → 10(アップデートなし、メタデータの更新のみ)

いつも通りの手順ですね。

 

今回は vCenter サーバのアップデート 6.7 U3 → 7をまとめていきます。

いろいろなところで書かれているので別にいらないかな、とも思いましたが。

 

vCenter のアップグレードをする前に、クラスタのUpdate Managerの項目を見てみました。

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ESXi 7.0 にあげるにはvCenter を先にあげてね、互換性ないよ、と言われています。

あとは、コントローラドライバも手動で適用してね、と。

 

では早速、vCenter をアップグレードしていきましょう。 

f:id:vmwarekkHCI:20200520153514p:plainインストール、アップグレード、移行、リストアとありますが、今回はアップグレードです。

既存環境をvSphere 7.0 環境にします。

 

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vCenterのアップグレードは置き換えとなります。

既存のvCenterとは別に最新のvCenter 7.0をテンポラリで立てて切り替えを行います。 

 

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同意して、次へ!

 

 

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既存のvCenter、vCenterが稼働しているホストの認証情報を入力します。

が、認証エラーで次に進めませんでした。

ログを見てみると。

Failed to authenticate with the guest operating system using the supplied credentials.

vCenter のrootのパスワードが期限切れとなっていたので、先に進めず。

先に変更します。

無期限にしてなかったことにアップグレードのタイミングで気づくという。。
 

 

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後ほど新しいVCSAのネットワークを選択するところがあるのですが、分散仮想スイッチを使用している場合はvCenterをターゲットとしないと選択にでてきません!

これは過去の6.xのアップグレードとも同じですかね。

すっかり忘れていました。

 

 

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このあたりはそのままつぎへー

 

 

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つぎへー

 

 

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rootのパスワードを設定して

 

 

f:id:vmwarekkHCI:20200521111356p:plain

vCenter のデプロイサイズを決めて。

 

 

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vCenter の仮想ディスクを配置するデータストアを決めて。

 

 

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仮想マシンが足を出すネットワークを選択して、テンポラリのIPアドレスを入力。



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入力事項を確認して。

 

 

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デプロイ開始!

 

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デプロイ完了!

次は既存のvCenter の情報をコピーして完全に置き換えを行います。

 

 

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ステージ2、ソースのデータをコピーして入れ替えます。

 

 

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Pre-Checkでは色々言われますので、確認を行います。

 

 

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今回は時間も急いでいないので、全ての情報をコピーします。

 

 

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CEIPはサポートとの連携がスムーズにできますので有効にしておきます。

 

 

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入力事項を確認して、完了!

 

 

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あとはじっくり待つだけです。

 

 

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データの量にもよると思いますが、ウィザード立ち上げてから2時間くらいでアップグレードできました。

 

 

では次回はESXi ホストのアップグレードです!

VxRail のアップデートしてみました -メジャーバージョンアップグレード-①

vSAN 7.0 アップデート!詳細編シリーズを始めたいと思います。

リリースから1ヶ月と少し経ちましたが、ようやく環境の準備が整ったので実機を使っていきます。

その前準備としてVxRail のアップグレードをしましょう。そうしましょう。

 

 

VxRail環境の前回のアップデートした様子、vSAN 6.7 U3へのアップデートはこちら。

VxRAIL のアップデートしてみました

 

 

メジャーアップグレード。

メジャーというと準備や考慮や色々ありますよね。

ワンクリックアップグレードでハードウェア、vCenter、ホストまで環境丸ごとできるの早く見たい!思っていたので早速、始めていきましょう。  

 

アップグレード対象のシステムはこちら。

VxRail E560F、バージョン4.7.411です。

インターネット経由であげられる最新となっています。

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今回からvSphere / vSAN / VxRailのバージョン表記が揃ったので、4点台とはお別れです。。

昔、vSAN も6.xとかvSphere のどのバージョンなんだ!という分かりにくさがありましたよね。

ついにVxRailもメジャーバージョンに合わせて7となりました。

アップグレード先のバージョンは 7.0.000です!

 

vSphere 7.0 へのアップグレードはインターネットアップデートはサポートしていません。

事前にアップグレードのファイルをダウンロードしておきます。

 

手順書をもう一度読み直していると。

ん?

Note: VxRail appliance running v4.7.411 cannot be upgraded to v7.0.000

 

Correlating VxRAIL Release with VMware build numbers (52075)

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現在、4.7.111から7.0.000へのアップグレードはサポートしていません。

サポートにお問い合わせください。

ということですね。

 

ざんねんです。

サポートへの確認を行うので今回はここでいったん終了です!

vSAN 環境への移行を考える③

ご無沙汰しております!

ゴールデンウィーク、何か特別感のあることをしたいなぁと思いつつもこのご時世どこかに出かけるわけでもなく。

出かけている時よりもあっという間に終わってしまいました。

 

 

忘れかけている、前回はこちら。

vSAN 環境への移行を考える① 

vSAN 環境への移行を考える② 

移行について検討のきっかけって何だろう?ということとvSphere 環境の移行手法について、そしてvMotion を使った移行方法をみてきました。

そして今回はまとめの比較編です。

  

 

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移行は検討にも、実施にも時間がかかる場合があるので、机上でできることはまずお早めに!

 

 

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最初にvSphere 環境の移行手法としてあげたのがこちらです。

大きく分けて2つ、オンライン移行とオフライン移行です。

オンラインでは仮想マシンを無停止で移行でき、オフラインは一時的な停止が伴います。

前回の記事ではvSphere 5.5からvSphere 6.7への移行を行うため、オフラインvMotionの紹介をしました。

確かにコストは不要で単純な手順でできるのは分かりましたが、大量の仮想マシンが会ったら、もっと自動的に、短時間でできるのはないのかな?とも考えますよね。

 

そこで個人的にこれらの移行手法を比較してみました。

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変更作業の多い少ない、ダウンタイムの長さの表です。

オンライン移行でも、同じダウンタイムなしでも作業の量は変わってきます。

バックアップソフトウェアを用いた移行についてはオンラインオフライン、変更さ分切り替えで一時停止発生などツールにより異なりますので、真ん中に位置しています。

導入予定のバックアップソフトウェアをご確認ください。

 

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ちょっと細かめにまとめました。

どんな簡単さをとるか、作業量をとるか、コストの兼ね合いも...

と、1つの移行手法だけをみていると気づかないところもあるので、それぞれこんな感じなんだ、と知っていただけると嬉しいです。

 

 

vSAN 環境への移行を考える②

前回はこちら

vSAN 環境への移行を考える① 

移行について検討のきっかけって何だろう?ということとvSphere 環境の移行手法について書いていました。

 

今回はvSphere 5.5から6.7へのvMotionを用いた移行についてみていこうと思います!

 

 

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vSphere 5.5 U3 の既存環境からvSphere 6.7 U3 の新vSAN 環境への移行を行う、という前提です。

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実際に用意した環境は5.5U3 既存環境、6.7U3 新規vSAN環境です。 

 

 

 

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想定、最も簡単にvMotionでそのまま移行できないかな?と考えました。

ただやはり、5.5から6.7U3のバージョン遷移があるため、直接vCenter 6.7U3からは5.5U3のホストが管理できないため、このままではできない、という結果です。

 

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vMotionを使用することを前提とするとこのようになります。

vSphere 5.5の環境から直接vSphere 6.7へのvMotionができません。

どうにかvMotionする方法は?2種類あります。

1つ目:

既存環境の6.0へのアップグレード

2つ目:

新規環境を導入時6.5で導入、移行環境後アップグレード

 

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具体的にバージョンの対応表にまとめるとこちらです。

5.5→6.7の直移行する場合にはオフラインになります。

vMotionといってもオンラインのコンピュートのvMotionとストレージのvMotionがあり、オフラインでは仮想マシンを一時的に停止し、ストレージvMotionで既存から新環境へと移行を行います。

 

今回ご紹介したvSphere 機能のvMotion を使用して移行する場合、オンラインの場合にはアップグレードを伴う作業が必要、オフラインではもちろん仮想マシンの一時停止が必要となります。

 

では次回はまとめとして移行手法、これ以外にもあるよね?ということでそれぞれどんな考慮点があるのか比較していきたいと思います。

 

 

 

 参考までに、最新のvSphere 7 とvCenterの互換性はこちらです。

VMware Product Interoperability Matrices

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vCenter 7.0 からvSphere 6.5 無印までが管理可能となります。

今後最新への移行を検討する場合には、既存環境が最小6.5.0!

6.0 の場合だとまたこの記事と同じ様にオフラインでの移行になるか、オンラインかつvMotionを行うのであれば既存環境のアップグレードする段階をはさんだりする必要が出てきます。

新しいメジャーバージョンとなりますので、2段階飛ばしは難しいですね。。

そのためにも既存環境の定期的なアップグレード!クラウドライクに!をオンプレにも!

 

vSAN 環境への移行を考える①

まず、どうでも良いことなのですが、私の夢は新築に住むことです。

そのために働いているんだ、ということをちょっと前に自覚しました。

首都圏出身、引越しらしい引越しをしたのは3回、生まれてからひたすら同じ沿線に住み続けています。

人生で一度も新築に住んだことがない!自分の意志で家を選んだことがない!

買おうと思えば買えるけれどまだ時期ではないので、いつかはきっと実現できるだろうなぁと将来を楽しみにしています。

 

引越しを思い浮かべてみると移行と似ているますよね。

実家から初めての一人暮らし、家具家電すべて新規で調達。

一人暮らしから一人暮らし、今あるものをすべて箱に詰めて新しいところへ持っていく。

一人暮らしから二人暮らし、あるものを持ち寄りつつ、足りないものは買う、いらないものは捨てる、買い換えるものは買い換える。

家族で住んでいるところから単身赴任、居住空間は狭くなるので本当に必要な物だけを持っていく、購入する。

 

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仮想環境の移行のタイミングっていつなんだろうと考えると。

もちろんソフトウェアのサポート期間も関係がありますが、延長保守やアップグレードを用いて継続することも可能です。

ハードウェアの保守契約終了の場合、保守パーツがなくなってしまったり、どうしても7年、10年使いたい場合にはベンダーではなく専門の保守会社さんが行っていることもあります。

それ以外には物理的なデータセンターのお引越しが背景にあって、保守切れのタイミングで移行するということも。

ハードウェアの買い替え時期、リプレイスが移行の大きなきっかけとなるのは間違いありません。

 

お客様の事例をあげさせていただくとこちらがあります。
株式会社りそなホールディングス様のvSAN 事例

約300台のESX 4.0、ESXi 5.1、ESXi 6.0とバージョンが混在したホストの3Tier の物理ストレージの構成から、vSAN 環境へと移行しました。

ホスト台数の大幅な削減と共にオールフラッシュ構成のvSAN を活用いただいています。

やはり大規模な環境の移行となると、入念なテスト、移行期間の算出、年単位で行っていますね。

 

 

vSAN はvSphere のカーネルに組み込まれていますので、サポートライフサイクルは一致しています。

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先日6.5から5年ぶりとなるメジャーバージョンである、vSphere 7 がリリースされました。

直近にあるイベントとしては2020年9月にvSphere 5.5のサポートが終了します。

仮想化が一般的となり普及してきた2013年にリリースされていますので、お使いいただいているお客様も多いかと。

vSAN も5.5の途中で初めて登場しましたね!

メジャーバージョンのサポートは5年がGeneral Support、その後2年がTech Guidanceとなります。

このTech Guidanceの保守期間が終了するとパッチの提供が行われなくなります。

 

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9月までもうあと半年ありませんが、アップグレードまたは新規環境への移行を検討いただく機会ではないでしょうか。

 

 

今回タイトルにもある、「vSAN 環境への移行を考える」

その前に、移行にはどの様な種類があるのでしょうか? 

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大きく2つに分けて考えていきましょう。

オンライン移行:

仮想マシンを止めずに、システムの継続稼働を行いながら移行します。

仮想マシンを止めないためにも何らかのツールや仕組みが必要となります。

オフライン移行:

仮想マシンを一時的に停止させ、シャットダウンした状態で新環境へと移行します。

 

明らかに、オンラインの方が難しそうですよね。

仮想マシンの停止が可能かどうか、1つ目の分岐点となります。

 

 

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それぞれオンライン、オフライン移行に用いられる手法を一覧にしています。

オンライン移行ではオンライン=仮想マシン止めない=vMotionと思いつく方も多いと思います。

それ以外にもバックアップソフトウェアや移行ツールが活用できます。

オフラインでは仮想マシンを一時的に停止することで、ストレージを新環境に接続し、その後ストレージvMotion を行うことで移行ができます。

移行対象の量にもよりますが、OVFテンプレートの保存先があり仮想マシンが少数であればエクスポート/インポートでも可能です。

 

このように、オンライン移行するか?オフライン移行するか?という観点で大きく手法が異なってきます。

 

それぞれの手法に対して、既存環境の移行対象の確認、コストや時間の検討を行う必要があります。

 

今回はここまでで、次回はvSphere 5.5からvSAN 6.7へのvMotion を用いた移行についてお話していきたいと思います!

 

私の1日(2020/4/15現在)

本ポストはHCIとは無関係な私の気持ちです。

 

3月リモートワークになり、徒歩圏内の保育園に預けて、その後自宅で仕事をすることができていたので、小中学校が休校措置になった時、ちょっと春休みが早くなって長くなって大変そうだなーくらいにしか思っていませんでした。

そして緊急事態宣言を受け、先週から保育園の休園が決まりました。

自分自身がどのような1日を過ごしているのかちょっとまとめてみます。

 

 

家族構成

娘:1才9ヶ月女、おしゃべり大好き、イヤイヤちょっと始まってる

母:vSAN 担当SE、おいしいものとお酒が好き

父:某業界担当プリセールス、寝るのが好き

 

私の仕事場

ダイニングにスタンディングデスクを設置+モニター

元々在宅する機会もある程度あるのでモニターは以前からありましたが、健康を考え立って仕事ができるように。

スクワットしたり、ステップを踏んだり、ミーティングでカメラオフの時は踊っていることもあります。

 

1日のスケジュール

 

こんな感じです。

隙間を見つけて細切れに仕事してます。

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テレビに頼ろうとも結構すぐ飽きちゃうので、起きている間はほぼつきっきりになります。

後追いとかそういうレベルでなく、PCを開くと「ぽちぽち、おしまい!」と怒られたりします。

少し話せるようになって意思疎通ができるから余計にそりゃあそうだよね、家にいるから遊んで欲しいよね...

なので時間をずらしてしまえ、と私は超朝方になりました。 

家に1日中大人がふたりいて協力できるからなんとか成り立っていますが、子どもの人数が多い、どちらかが出社しているという状況だったら丸1日仕事にならなそうです。

 

 

 

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このポストを読んでくれる人の9割以上は働き盛りの男性、きっとパパの人も多いと思います。

女性だから、男性だからという役割がなくなってきているイマドキですが、この比率を見るときっと同じ様に在宅でがんばっているんだろうなぁと!

普段会社で終電まで残業しているような働き方のパパが在宅になると、休憩時間に子どもに癒されているという話も聞きました。

良いことですね...!

ゴールデンウィーク明け、もしかしたらまだ続くかもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう!

 

 

 

 

今回整理してみて再認識したのは私ひとりでは仕事ができないといことです。

保育園、病院、スーパー、配達業のみなさま、いつも本当にありがとうございます。

食品、電気水道ガス電話のインフラ、書き出せばキリがないですが、当たり前と思っていたことが当たり前じゃない、いつもありがとうを持ってこれからも暮らしていきたいと思います。

 

 

 

 

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お昼寝はおんぶで寝かしつけ、その後リビングの座布団着地に成功した様子。
失敗するとそのあとが大変なので、首がガックガクになるまで背負ってる。

クイックスタート:おまけの拡張編

vSAN のクイックスタート、ご存知ですか?

クイックスタートとは

 

ホストの新規導入、HA/DRSクラスタの有効化、vSAN データストアの作成、vDS自動セットアップなど、vSphereの世界で共通する部分を事前チェックつき、ガイド付きのウィザード形式で設定することができます。 

 

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クイックスタートどんなことができるの?

クイックスタート:基礎編

 

実際の画面を見てみよう!

クイックスタート:実践編

 

と続けてきましたが、今回はおまけの拡張編です。

ステップ2.ホストの追加は初期クラスタ作成時だけでなく、拡張/増設の場合にも使用します。

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ホストの追加を行います。

 

  

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すでにデータセンタに登録済みホストが表示されます。

まだ登録していない場合には、新規ホストからホストへログインし登録します。

増設対象のホストを選択します。

 

 

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続けて、3.ホストの設定で新規の時と同じ様にネットワークやディスクの設定を行います。 

これで追加のホストがクラスタに参加し完了です。 


vSAN ベースのHCI はvSphere の世界のホスト追加と同じようにドラッグアンドドロップでひょいっと追加できます。

もし設定忘れがあった場合、後からどこが間違っているのかを確認するのはなかなか手間取ります。

こういったミスがないようにクイックスタートを活用して新規クラスタの作成、クラスタ拡張としてホストの追加を実施してくださいね!



クイックスタートシリーズ

クイックスタート:基礎編 

クイックスタート:実践編