"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

VMworld 2017 時間差セッションレビュー②

VMware 公式ブログで見るべき!vSAN 関連セッション一覧が紹介されていました。

blogs.vmware.com

 

これらの資料が一部社内公開されましたので、文字ベース/公開可能な部分はスライドイメージもサマリをしていこうと思います。

*資料から読み取った内容となりますので、実際のセッションとは異なることをご了承ください。

 

まずは1つ目。

vSAN Vision: The Future of HCI

Monday, Aug 28, 11:30am-12:30pm – STO1490SU

Get an in-depth look into VMware’s software-defined HCI approach and learn why customers trust vSAN’s enterprise-class features, scale and performance to run critical business applications. This session will feature Dean Perrine, Vice President, Technical Solutions at Fox Networks.

 

  • セッション担当

Lee Caswell

 SABU(vSAN 含むストレージ製品管理やマーケティング)のVice President Products

Christos Karamanolis

 同じくSABUのChief Technology Officer

Dean Perrine

ゲストスピーカーとしてFoxのVice President

 

  • 内容

タイトルはvSAN Vision : The Future of HCI となっているのですが、主な内容としては

HCI の市場動向の紹介、FOX様の事例が中心となっていました。

 

まず前半のサマリ。

ハイパーコンバージドインフラは、業界標準のサーバと組み合わせてコンピュート、ストレージ、ネットワークを仮想化することで、運用管理をシンプルに、トータルコストの削減、俊敏性と拡張性を向上させることができるものです。

世界レベルでの年間成長率は2021年まで66%と伸びており、現在外部ストレージ市場の30%ほどの規模となっています。

 

VMware がHCIの市場を牽引する理由が3点挙げられます。

 

・ハードウェアは日々開発され市場に投入されており、そのハードウェアに即座に対応

たとえばNVMe、Intel Xeon Scalable Processor、HPEのコンポーザブルインフラ 

・デペロッパーツールにも対応

コンテナのサポート、エンドポイントデバイス管理 (IoT Pulse) 

・ソフトウェアならではの新機能の実装スピード

暗号化、ストレッチクラスタのサイト保護、USでの国防情報システムによるセキュリティ技術導入ガイドに沿ったプラットフォームとして認定

コメント:どのような環境でも使われているVMware HCIですが、vSphereが広まった時と同じようにハードウェアへの対応や新機能の実装という部分はやはり早いです。

さすがにユーザアプリには及びませんが、ハードウェアと比べると、です。

 

そして後半のサマリ。

FOX様といえば、デジタル衛星放送およびケーブル局向け番組供給事業を行なっている企業です。

コメント:個人的にはNational Geographicよく見てます。

 

事業を行う上で欠かせないインフラをもっとより良くしたい。

  • ブロードキャスティングの弾力性や可用性を改善
  • 動画という高負荷に耐えうる環境
  • 保守のシンプル化、物理的な構築、スケール依存性からの脱却

このような課題が挙げられていました。

 

VMware HCI のユースケースとして

某サーバベンダ+ストレージベンダによる統合インフラ基盤のリプレイスで導入されました。

3サイトをつなぎ、SRM(Site Recovery Manager)とNSXを組み合わせて使われているSDDC基盤です。

ミッションクリティカルなビデオアプリケーション、メディア処理、ファイルのエンコーディング/トランスコーディング、オンエアのためのデータベース、ビデオ再生アプリケーションといったシステムが稼働しています。

コメント:もうこの時点でもしかしたら今見ているFoxの番組、vSAN上で作られて配信されているのかと思うと見えないですが嬉しいですね。

 

なぜvSAN を選んだのか?

SRMNSXといったVMware 製品との密接な連携

すぐ構築できる!決まった形でどんどんデプロイしていけばOK

ハードウェアをより価格競争力の高いものを選択できる

サポートの複雑さの解消(あのベンダが悪い、サーバが悪い、ストレージが悪いとならない)

増えた分を拡張できる、スケールアウトモデル

 

vSAN 入れてどうなった?

データベースのパフォーマンス問題がなくなった!

フォルトドメインアーキテクチャの弾力性が大幅に改善

必要な容量を細かく調整可能

膨大なビデオパフォーマンスを引き出すスループットの拡大

 

 

--------------------------- 

このようなセッション内容でした。

SDDCでミッションクリティカル、既存仮想基盤からのリプレイスのお客様は日々増えていっています!