メンテナンスモード。
安全にホスト停止するために、仮想マシンの退避を行う作業です。
主な用途は下記でしょうか。
- HW障害での交換作業のためにホスト停止をする時
- 停電対応等でクラスタ全体を停止する時
- アップグレードをローリングで行う時
DRSが有効になっていれば自動で、有効で無い場合には手動でVMを対象以外のホストへvMotion後、そのホスト上ではVMが稼働しないようメンテナンスモードにします。
では、vSAN を使用している場合はどうなるのでしょうか。
CPUとメモリのリソースだけでなく、内蔵デバイスもストレージリソースとして使用しています。
ローカルストレージのデータをどう扱うか、というオプションが3つあります。
マニュアルはこちら。
vSAN クラスタ メンバーのメンテナンス モードへの切り替え
- 他のホストからデータのアクセシビリティを確保
- すべてのデータを他のホストに退避
- データを退避しない
他のホストからデータのアクセシビリティを確保
vSAN の保護ポリシーとして様々な可用性レベルの仮想マシンが格納されているため、メンテナンス対象ホストが停止した場合でも、仮想マシンが稼働し続けられるように必要に応じて自動的にデータの移行を行います。
例えば、耐障害性がない仮想マシンのほぼポリシーの場合一つしかデータを持っていません。
対象ホストの中に格納されている場合この仮想マシンは他のホストからアクセスができなくなるためデータ移行が行われます。
短時間のメンテナンスや再起動の際にこのオプションを使用します。
全てのデータを他のホストに退避
メンテナンス対象ホストに格納されているデータを全て他のホストに移行します。
データ量によりかかる時間は異なり、また空き容量がないと実施できません。
クラスタからホストを削除したり、長時間停止する際に使用します。
データを退避しない
メンテナンス対象ホストに格納されているデータを移行せずそのままメンテナンスモードに移行します。
もちろん中に入ってるデータへはアクセスできなくなります。
クラスタを全面的に停止する際、停電対応の場合に使用します。
PowerCLIを使用してまたはWeb Client UIのホストの詳細設定、ホストのメンテナンスモード移行時のデフォルトにするvSAN オプションを指定できます。
前までできなかった(ような)覚えがあるのですが、起動停止を完全自動化するのであれば、このオプション使えますね...!
Set Default Maintenance Mode Operation
今日はオフサイトなので、早めの更新です!