"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑩ - 最適化 性能監視

最適化、性能監視編です。

 

vSAN 環境の性能監視を行うためには1つ有効化するサービスがあります。

パフォーマンスサービス

vSAN 6.2以降のバージョンで有効化することができます。

vSAN 6.6(vSphere 6.5d)ではカスタムでの時間指定の保存が可能になりました。

仮想マシンやホストごとで同じ時間帯のグラフを見たい!という時にいちいち時間指定を繰り返す必要がなくなりとても便利です。

 

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パフォーマンスサービスを有効化します。

 

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パフォーマンスログはvSAN データストア内のオブジェクトとして作成され、その中にたまっていきます。 

そのためストレージポリシーを選択します。

 

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 これで有効化は完了です。

 

どのような情報が取得できるのか見ていきます。

IOPSや遅延、スループットがグラフで確認できます。

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監視対象とする範囲を大きく分けると3つのパフォーマンス情報が取得できます。

  1. クラスタ
    仮想マシン全体、vSAN 全体
  2. ホスト
    ホストのローカルディスク単位、ディスクグループ単位、ネットワーク物理アダプタ
  3. 仮想マシン
    個々の仮想マシン

クラスタの部分だけ見て、全体性能しか監視できないのかと言われることがありますが、個々の物理デバイスももちろん見られます! 

vSAN 6.6からはネットワークも監視できますので、vCenter でできることがどんどん増えていっています。

 

 

各グラフの詳細な項目については下記KBを参考にしてください。

vSAN Performance Graphs in the vSphere Web Client

https://kb.vmware.com/kb/2144493

 

日本語KBはvSAN 6.2版となります。

vSphere Web Client の vSAN パフォーマンス グラフ

https://kb.vmware.com/kb/2148730