"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー

vSAN という考え方は変わりません。

そこにプラスで、ホストをグループ化するフォルトドメイン、サイトをグループ化するストレッチクラスタ

どれもクラスタはひとつ、vSphere のクラスタ機能が使用できます。

 

ベースの考え方をしっかりと理解した上で、ストレッチクラスタに何か起こったら、仮想マシンにどのような影響があるのかご紹介していきたいと思います。

 

まず復習です。

vSAN クラスタはストレージとしての可用性を仮想マシンのストレージポリシーの許容する障害の数で定義しています。

例えば、8ホストのvSAN クラスタのうち

  • 1ホストが停止したとしても仮想マシンを稼働し続けられるようにする
  • 2ホストが停止したとしても仮想マシンを稼働し続けられるようにする

このように最大の障害単位がホストとなります。

通常のストレージだとLUNを構成するディスクを何本まで壊れることを許容するか、という考え方に相当します。

 

CPUとメモリのコンピュートリソースの観点から、仮想マシンは1ホストが障害にあっても異なるホストで起動が可能なため、自動または手動によって先ほどまで動いていたホストと違うホストで起動することでサーバとしてダウンタイムが最小となります。

異なるホスト(=予備機、スタンバイ機、呼び方は様々ですが)で仮想マシンを稼働させるにはその分のリソースが必要です。

このVMware のHA /vMotion の活用とほぼ同じ考え方です。

 

ストレッチクラスタで出てくるストレージポリシーのご紹介です!

許容されるプライマリレベルの障害の数

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リモート保護のためのルール

サイトにまたがって仮想マシンのデータを保持するかしないかを決定します。

リモート保護無効:PFTT=0の場合はサイト間に同じデータは配置されません。

リモート保護有効:PFTT=1の場合は2サイト間の可用性が担保されます。

 

ここで混乱しがちなのですが、通常のvSAN クラスタ(1サイトに閉じているもの)の場合はプライマリレベルの障害の数がローカル保護(サイト内保護)のための設定項目です。

ストレッチクラスタを使用していない場合はこのプライマリレベルの障害の数が可用性を決定する唯一のルールです。

 

 

許容されるセカンダリ レベルの障害の数

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ローカル保護のためのルール

サイト内でどのように仮想マシンのデータを保持するか決定します。

通常のvSAN クラスタと同様にサイト内に所属するホストが最大何台障害にあっても仮想マシンを稼働し続けるかを決定するルールです。 

 

公式マニュアルはこちらから

vSAN ポリシーについて

 

 

まとめると、ストレッチクラスタならではのポリシーはこの2つです!

サイト間のためのルール:許容されるプライマリレベルの障害の数 

サイト内のためのルール:許容されるセカンダリレベルの障害の数  

 

 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー

StorageHubに日本語登場!第2弾!!!

 大変お待たせしました...! 

 

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VMware® vSAN™設計とサイジングのガイド

Sizing and Design Guide こと、PoCガイドと同様に分厚い100ページ級のガイドです。

vSAN 6.6ベースの最新情報となりますので、ぜひご活用ください。

 

PDFが一時的にダウンロードできないようです。(2018/4/10時点)

まずはブラウザからご確認ください。

 

 

このガイド、一番詳しい設計ガイドとして情報が網羅されており、ずーっと前から日本語訳されないのかとリクエストをしていました。

ようやく!ですが、一度日本語で読むと英語で読むときもわかりやすいと思いますので、まずこの日本語、最新情報は言語を変更して英語で確認していただくと今後出てくるだろう差分もわかりやすくなります!

 

つぎは、ネットワークデザインガイド待ちですね。

 

日本語への変更手順はこちら

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

 

他の日本語化されているドキュメントはこちら。

VMware vSAN 6.6 の新機能

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VMware vSAN 6.6 の技術概要

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VMware Evolve カンファレンス 2018 - セッションまとめ

みなさま、VMware Evolve カンファレンス、ご登録はお済みでしょうか。

 

VMware のハイパーコンバージドインフラ関連のセッションと、個人的に気になるセッションを一覧にしてみました。

 

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BS-023

【お客様事例講演】HCIパネルディスカッション:実際どうなの??導入ユーザーが明かすvSAN HCIの導入効果 - VMware Evolve カンファレンス 2018

本イベントのHCIセッションの目玉と言っても過言ではないと思います。

よく事例セッションあるあるですが、本番これからですという話か、もしくはあれ?この事例去年と同じ...?という話もありました。

VMware HCI を導入いただき、すでに稼働開始済み、そんなお客様たちのパネルディスカッションです...!

 

BS-062

よくよく見ると意外に違う!他社と HCI Powered by VMware vSAN の比較 - VMware Evolve カンファレンス 2018

商品を並べて比較してというパートナーさんではないので、あまりVMware として競合比較 を表立ってしていませんでした。

世の中にまだまだ散らばっているvSAN の古い間違った情報を回収するのと、正しい他社との比較をお話させていただきます。

 

 

 

12:15 - 12:45 昼食付きセッション

【ランチセッション】どこまで明かす?KEL HCIマスターが語るHCIの真実 - VMware Evolve カンファレンス 2018

【ランチセッション】HCI本格導入までの道のり - VMware Evolve カンファレンス 2018

【ランチセッション】ついに!ネットワークに強い日商エレクトロニクスが語る vSANの活用術(仮) - VMware Evolve カンファレンス 2018

 

 

ベンダーさん

「Dell EMC VxRailが実現するビジネスの俊敏性」(仮) - VMware Evolve カンファレンス 2018

 

パートナーさん

ネットワールドが伝えるvSAN環境バックアップのメソッド! - VMware Evolve カンファレンス 2018

バックアップ製品をひとつ取り上げて、というよりはvSAN が使われている環境にぴったりあった手法をお話いただきます!

 

HCIをすべての人に - VMware Evolve カンファレンス 2018

日本のキャプテンvSAN こと大塚さんのパワフルなvSAN 愛あふれるセッションになることでしょう...!

 

VMware vSANを早く、賢く、安心して構築、運用する方法 - VMware Evolve カンファレンス 2018

パートナーさんの様々な製品を取り扱う豊富な経験は、vSAN の導入から運用までをスムーズに迅速に行うためにも活用されるのでしょうね!

  

気になるセッション

来る、きっと来る。Feel like a Cloud - VMware Evolve カンファレンス 2018

タイトルが気になります。VMware Cloud on AWSの最新情報アップデートです。

ただし、同じ時間にHCI競合比較があるので、HCI好きーな方はHCI のセッションを選択ください!

 

 

VMware HCI、特にvSAN で気になるキーワード

ブログを始めてからもう1年以上経ちました。こつこつ。
おそらく、パートナーさんが多いのかな?
エンドユーザさんにもたくさん見ていただけている!と実感しております。

 

1記事だいたい1-2分でさらっと読めてしまうので、まとめ読み、流し読み、拾い読み、お好きなように、お気軽に!

 

Google アナリティクスをながめていて、発見したランキングをご紹介します!

ブログ内キーワード検索結果

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どんな単語が検索されたのか見ることができました。

(本当は今まで投稿した記事のタイトルを抽出して資料化していないものを整理しようとしていただけなのですが…)

はてなGoogleも無料ユーザ&ページビューを見る程度の初心者なのでこんな項目があるとは知らなかったです。

 

期間はブログ開設から昨日までの時点です。

やはり上位は気になるvSAN の動き/機能

  1. リバランス
  2. ネットワーク
  3. ストレッチ

 

リバランス
6.0から手動実行可能になりました、6.5からはWeb Clientの健全性からもできるようになりました。

https://kb.vmware.com/kb/2152028

 

ネットワーク
vSphere の世界はやはり仮想化導入後早10年、その間のナレッジも蓄積されています。
SANの世界ではファイバチャネルも同様(仮想化よりももっと長い)、iSCSIは最近と思いつつもかなり年月が経っています。
HCI のネットワークはまだまだ新参者なので、どのような構成がベストプラクティスなのか迷うことも多いかもしれません。
ネットワークガイド、もうすぐ日本語化されたものがリリースされますので、しばらくは英語ページをご確認ください!

https://storagehub.vmware.com/t/vmware-vsan/vmware-r-vsan-tm-network-design/

 

ストレッチ

2ノードよりもストレッチが上位に食い込んできているのは、最近の流行りですかね!

まだ完結していませんが、こちらを参考にしていただれば。

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

 

4位以降も実際どうなんだ!と思うキーワードを検索されているのでしょうねというラインナップです。
パフォーマンス、重複排除、2ノード...

 

 

引き続き、こつこつ書いて行きますのでよろしくお願いします!

 

 

 

 

思わず吹き出しちゃったキーワードベスト3

  1. 強制プロ美女人部
  2. ディスク厚生
  3. マグロ

タイプミスである一つ目と二つ目、わかるのですがジワジワきました。

美しい女流棋士のような集団が強制的に何かを実施する部活動ってどんなのだろう...とか。

マグロの記事探している方がいるのにも驚き。

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

本日プレミアムフライデー

多くの会社さんでは年度末でしょうか。

桜が咲いてもう散り始めているので、新年度始まっている感もあります。

 

CPU、メモリ、フラッシュデバイス、ハードディスク等のネットワーク以外の要件は通常のvSAN と同様です。

要件がわかったところで構築はどうやってするのでしょうか?

  • 2ノードクラスタと手順がほぼ同じであること
  • ハンズオンラボにストレッチクラスタを作ってみようモジュールがあること

上記2点よりこのブログにはあっさり目にご紹介します。

 

 

・準備するもの

vCenter サーバ

ESXi ホスト

ウィットネスアプライアンス(ウィットネスホスト)

 

ウィットネスアプライアンスはストレッチクラスタに使用するホストとは別のサイトに配置をしてください。

 

・手順

ウィットネスアプライアンスのデプロイ

参考: 2ノードクラスタ その1

 

ストレッチクラスタの作成

参考:2ノードクラスタ その2

参考では2ノードクラスタを選択していますが、ストレッチクラスタを選択します。

 それだけです!

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ここまででvSAN クラスタとしてのストレッチクラスタが完成です。

手順が2ノード クラスタと同じ、ですね。

ウィットネスアプライアンスを選択して、ホストを選択して、クラスタを作成する。

まったく同じですね。

 

では、ストレッチクラスタって何が違うのでしょうか。 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

第1回に戻るのですが、台数の違いではありません。

プライマリとしてのローカルとリモートとしてのセカンダリをひとつのクラスタにする、アクティブ-アクティブなデータセンターを作ることができるのがvSAN ストレッチクラスタです。

構築手順は同じ、中身で使われているvSANという技術も、もちろん運用管理もvCenterからということは変わりません。

ですが、全く違う目的のもとクラスタとして稼働しますので、次回はクラスタの中に作成された仮想マシンの挙動や障害時の挙動について書いていきたいと思います。

 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー

VMware Evolve カンファレンス 2018

生まれてこのかた住むところは変わってもずっと小田急ユーザです。
起きている時間の中で、会社の次に過ごす時間が長いのが通勤なので、改善や短縮と聞くと嬉しくなります。
先日複々線化とダイヤ改正が行われましたが、改正のおかげなのか春休みなのか、空いていて快適でした...!

 

 

さてさて、イベントのご案内です。

まだブレイクアウトセッションの一部が近日公開となっているものもありますが、サイトオープンしました!

今年もやります、VMware Conference 2018 Spring 改め VMware Evolve カンファレンス 2018

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vm-event.jp

 

2018年5月16日(水)@ANAインターコンチネンタルホテル東京 


テーマは「THIS IS HOW TOMORROW IS BUILT 」

デジタルトランスフォーメーションを推進する上で求められる次世代のITインフラをどのように作り上げて行くのか、ご検討のきっかけもしくは検討が進んでいる方はより事例やユースケース/お客様の声により実感していただければ幸いです。

 

 

 

昨年は4/19に開催されたため、3月の上旬に告知がありました。

今年は1ヶ月ほど遅いのですが満席になるセッションも多いので、ご登録はお早めに。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

去年どんなんだっけ?というのも見返してみると、繋がっていることがわかるので面白いかもしれません。

vExpert をお持ちのみなさま

ちょっと前に出ていたのを見逃していました。

先日vExpert 2018 が発表され、国内でも一部のみなさまの間で盛り上がっていたかと思います。

これからもVMware を広める情報発信よろしくお願いします!

 

vExpert vSAN になりませんか?

登録フォームができていました。

vSAN の冠がついたvExpert になれるようです!

 

 

 

2月もあっという間に終わって、3月もう終わりが見えてきて...1本だけポツンとある近所の桜は5分咲きです。

卒園式や卒業式には早く、入園式や入学式には間に合わなそうな2018年なので来週あたりにお花見ができると良いですねー!

VMware Cloud とvSAN

暖かすぎるので、最高気温10度前後の寒さの日が怖いです。

この時期になると毎年思うのが、桜までもあともう少し!

 

 

VMware Cloud on AWSをヨーロッパに展開 アプリケーションの移行と保護を強化する新機能を提供 | Japan

プレスリリースの通り、VMware Cloud on AWSにアップデートがありました!

 

1週間ほど前に発表した内容になりますがカッコイイ写真が載っていたので、こちらの記事も。

japan.zdnet.com

 

vSAN はストレージです。

仮想マシンとしてのデータを格納するストレージです。

オンプレでの活用となると従来型ストレージの運用と同様に、ストレージとしてどうしてどのような技術なのか、運用についても今までと何が変わるのか、検討が重ねられ導入に至る傾向があります。

 

ただ、同じ技術を使っていたとしても、クラウドとなると一気にインフラの根底の部分は動いて当たり前、じゃあ何ができるのか?が重要視されますよねぇ。

 

もちろんこのVMware Cloud の中でvSAN は活躍しています!

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それぞれインフラの基盤の一部として使われています。

VMware Cloud on AWS

こちらは言わずとも、AWSです。

日本リージョンでのリリースが待ち遠しいですねー!

VMware Cloud on AWS の中のオプションも増えてきています。

DRaaS

クラウドへのDRをサービスとして提供しています。

blogs.vmware.com

 

アベイラビリティゾーンをまたぐストレッチクラスタ

今回(2018年3月)のアップデートで追加されました!

 

 

VMware Cloud Verified

こちらはIBMさん、NTTコミュニケーションズさん*、富士通さん*といったパートナーさんがVMware Cloud 認定として提供しているパブリッククラウドサービスです。

*2018年開始予定 

 

 

VMware Cloud Foundation

ハイブリッドクラウドを実現するプラットフォームです。

プライベート/パブリッククラウドをデプロイするために必要なVMware のインフラソフトウェアスタックを、3つのオプションから選択!

ソフトウェアのみ(ハードは自分で選ぶ)、ハードウェア込み(アプライアンスっぽいもの)、サービスとして使う(クラウドサービス)

 

 

機能実装もクラウドならではのスピードで行われていきますので、今後の動きにもご注目ください!

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

春らしい暖かいお天気になりましたね。

マカオから帰ってきて月曜が始まり火曜になりましたが、季節があまり変わらないので冬はもう終わっちゃったのかなー?

また今年もやります、春イベントのご案内もそろそろできるのでもう少々お待ちください。

 

 

ストレッチクラスタ、vSAN のいち機能のなのでvSAN でのサーバとしてのハードウェア要件がクリアされていることは前提ですが。

アクティブアクティブのデータセンタではやはり一番重要となるのが、ネットワークです。

 

まずネットワーク構成から。

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データを配置するプライマリサイトとセカンダリサイト間の通信をデータサイト通信と呼びます。

データサイト間通信はL2を推奨

遅延と帯域は5msec RTT以下、10GbE以上

 

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第3サイトに配置された仮想アプライアンス(ウィットネスアプライアンス)と各データサイトの通信をウィットネス-データサイト間通信と呼びます。

データサイト-ウィットネスサイト間通信はL3を推奨

遅延と帯域は200msec RTT以下、2Mbps以上(構成に依存)

 

 

よくある質問

・距離に制限はありますか?

ありません。
距離ではなく各サイト間のネットワーク ラウンドトリップタイム(RTT)の推奨値があります。

 

・データサイト間/ウィットネス-データサイト間の推奨構成は?

データサイト間がL2、ウィットネス-データサイト間はL3となります。
全てL2の場合ループを防ぐためスパニングツリーの設定が必要となります。データサイト間の通信が切れてウィットネスサイトを経由した場合、帯域が異なる通信回線が準備されている可能性が高いためパフォーマンスが大きく劣化することから、全てL2での構成は推奨されません。

(切り替わっても問題ない環境であればもちろんサポートはされます)

 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー

富士通さんのお客様事例!

ハイパーコンバージドインフラという言葉が定着して。

VMware もハイパーコンバージドインフラのソフトウェアを提供していると認知してもらって。

VMware のHCIって何ですか?と聞かれなくなってきたここ1年。

ブログのタイトルも「はじめました」から次のフェーズに移行した方が良いかなーと思う最近です。

 

 

HCI市場の拡大、やはり国産のベンダーさんの影響は大きいと感じています。

富士通さんの事例として戸田市様が動画、リーフレットとしてリリースされていました。

アプライアンスだからこそ、納品から構築、そして使い始めるまでの時間がとても短縮されますね! 

 

事例ページはこちら

www.fujitsu.com

 

 

動画はこちら 

www.youtube.com

 

 

StorageHubに日本語登場!

本日からTechSummitとAPJ WWKOです。
昨年はラスベガスで全世界決起集会でしたが、今年は地域ごとに開催されるのでマカオです。
アジアはご飯がおいしいのでついつい食べ過ぎてしまうのがダメですねぇ。
 
大変お待たせしました!
vSAN の技術資料がまとまっている、StorageHubに日本語が追加されました!
言語選択のボタンが出てから早数ヶ月。
中国語しかありませんでした。
日本語が!追加されているじゃないですか!

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これで英語よりは少しはわかりやすくなってでしょうか。

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ただですね、中身が翻訳されているのは現時点で、2種類となります。

VMware vSAN 6.6 の新機能

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VMware vSAN 6.6 の技術概要

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他のものも現在翻訳を進めているところとなりますので少々おまちください。 
英語のまま、他のものを読むときは言語を日本語からEnglishに変更してください。
日本語のままだと中国語で一部分だけ表示されたりと何かおかしいところがあります。
 
 
WWKOの思い出話は戻ってからまとめようと思います!
 

vSAN とカスタマーエクスペリエンス向上プログラム

Remote Support Insight だけすぐに書いてしまったので、今回はCEIPをきちんと整理してご紹介したいと思います。

 

CEIP カスタマーエクスペリエンス向上プログラム

VMware のカスタマーエクスペリエンス向上プログラム (CEIP) は、製品とサービスの改善、問題の修正、製品の導入と使用の最適な方法についてのアドバイスを行うために必要な情報を収集することを目的としています。

今後お客様が使いやすくなるように、早期解決できるようになど、製品改善/開発に役立てるために、顧客情報やデータは一切含まれていない環境情報やログをVMware に自動的に送っていただいています。

 

では、vSAN は?

vSphere の一部なので上記が含まれます。

それ以外に2つのvSAN ならでは、があります。

前提:インターネットに接続されていること、CEIPが有効になっていること

  • オンライン健全性チェック
  • vSAN Support Insight

 

Support Insight はすでにこのブログでもご紹介しました。

Humbug、声に出すとどうしてもおかずに聞こえてしまいますが、オンラインで構成情報、環境情報、一部ログを収集し、リアクティブなサポートの解決までの時間を短縮します。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

もうひとつが、オンライン健全性。

健全性はvSAN 6.1 (2015年初夏)のときに健全性プラグインというものをvCenter サーバにインストールすることで、vSAN クラスタの健全性をセルフチェックできるという機能から始まりました。

現在はVCSA(vCenter Server Appliance)に組み込まれており、デプロイしてvSAN が有効になるとデフォルトで健全性サービスが有効となります。

VCSAのバージョンの中に組み込まれているチェック項目となるため、6.1、6.2、6.5とvCenterのバージョンアップがされると必要な項目は追加され、不要な項目は削除されています。

項目の追加はこのバージョンが変わるタイミングとなるのですが、もっと適時に!ということで、オンライン健全性の登場です。

オンライン健全性

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通常のローカルにとじた健全性チェックに加え、リアルタイムで項目が追加されたり、その項目に対するKB(Knowledge Base)が連携されます。

最近では3つほど新しいKBが出されました。

vSAN Online Health checks: New KBs now available - Virtual Blocks

 

 

CEIP って意外と何に使われているんだろうと思うことも多かったですが、CEIPを有効にすることでvSAN の場合は嬉しいことがありますよ!というご紹介でした。

 

 

このほかにもインターネットに接続されている場合は下記のような機能もオンラインで情報の自動更新、ダウンロード等を行うことができます。

  • vSphere Update Manager
  • パフォーマンス診断
  • Configuration Assist

 

ぜひこのCEIPに参加していただきたいと考えております。

HCL の パートナーソリューション

バックアップのベンダーさんが増え、AWSのサービスも追加されていました!

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 KBだったり、Solution Exchangeの紹介ページがありましたので、vSAN 環境のバックアップ製品をこの中でご検討の方は一度ご確認ください!

COMMVAULT FOR VSAN ON PREM

Actifio Sky support to backup and restore virtual machines hosted on vSAN (52043)

Druva Phoenix KB articles (52498)

KB articles for Veeam backup and replication with vSAN datastores

 

 

そもそもパートナーソリューションって何だろう?と思っていたのですが、vSAN と連携したサービスを提供している、もしくはバックアップソフトウェアを提供しているという一覧を確認できます。

ここに掲載されていないベンダーさんも多くいらっしゃいますが、バージョン互換を確実に知りたい!すぐに知りたい!というときに役立つかもしれません。

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

2/22!

猫の日で流れてくる画像に癒されます。

大分の動物園にいる虎とライオンの赤ちゃんに最近ハマっています。

猫(動物)アレルギーなので見るだけで満足します...

 

 

ライセンス

vSAN にはStandard/Advanced/Enterpriseの3種類のライセンスがあります。

Standard   :共有ストレージとして使いたい 

Advanced  :オールフラッシュ構成の容量を節約したい

Enterprise :データストアを暗号化したい、2サイトをアクティブアクティブ(メトロクラスタ/ストレッチクラスタ)で使いたい

上記のようにシンプルです。

ストレッチクラスタを使う場合はEnterpriseの最上位のエディションをお使いください。

フォルトドメイン/2ノードクラスタはStandardから使用できます。

 

規模(台数)

ひとつのサイトに、最小1ホスト以上15ホストまで

最大、1クラスタとして30ホスト(+ウィットネスアプライアンス)で構成可能です。

 

構成コンポーネント

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vCenter サーバ
ウィットネスホスト(仮想アプライアンス)
ESXi ホスト

 

バージョン
vSAN 6.1以上
vSAN 6.6以降、ローカル保護あり
ハイブリッドはミラーリングのみ、オールフラッシュはミラーリングまたはイレイジャーコーディングがローカル保護として選択可能

 

 

ネットワーク話を始めるとちょっと長くなるので、ネットワークの要件は次回に紹介と思います。

データサイト間の通信

ウィットネスとデータサイト間の通信

距離の制限などなど...

 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

キャンパック様の事例で出てきたこのストレッチクラスタ

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

どのような機能なのか、詳しくご紹介していきます。

 

  1. ストレッチクラスタとは?←このポストで
  2. ストレッチクラスタ構成の要件は?
  3. ストレッチクラスタの挙動、通常のvSAN クラスタと変わるところ、変わらないところ

 

まずストレッチクラスタとは。

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ストレッチ クラスタを使用すると、vSAN クラスタが 1 つのサイトから 2 つのサイトに拡張され、より高度な可用性とサイト間のロード バランシングが実現できます。

 

2つのサイトを1つのvSANクラスタに!

データはサイト間で完全同期によりRPO 0分、クラスタだからその中でHAできるので仮想マシン起動までは5分以内、RTO もできるだけ短縮。

 

メトロクラスタと呼ばれる、クラスタのフェールオーバの範囲をサイト間に広げ、アクティブ-アクティブなデータセンターを実現する機能です。

 

重要となるのはやはり仮想マシンが格納されているストレージとなり、vSAN のストレッチクラスタが担当するとお考えください。

 

 

 

続きを書いていきたいのですが、先にvSAN のアーキテクチャについて復習を下記リンクから。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

vSAN の場合、コンポーネントを異なるホストに分散させることにより可用性や性能をストレージとして実現しています。

ここでキーワードとなるのは異なるホストです。 

一番大きな障害、ホスト障害が発生しても仮想マシンを継続稼働させるために異なるホストにコンポーネントが分散配置されています。

 

では、ラック障害、サイト障害などより大きな範囲の障害にはどのように対応しているのでしょうか。

 

フォルトドメインという機能です。

機能というと仰々しいですが、ホストをグルーピングしてドメインという考え方を作り、コンポーネント異なるドメインに分散配置します。

シャーシ障害やラック障害に対応可能です。

2U4ノードのタイプですと、電源は4ホストで共有となるため、フォルトドメインを使っている方も多くいらっしゃいます。

 

さらにその延長にあるのがストレッチクラスタです。

隣のラックではなく、異なるサイトにあるホスト群をグルーピングします。

コンポーネント異なるサイトに分散配置します。

クラスタはひとつ、サイト障害時には自動的にフェールオーバを行うことができるアクティブ-アクティブなデータセンターを実現できます。

 

vSAN の機能をそのまま生かすことで、x86サーバだけでメトロクラスタを構成できることが強みと言えます。

 

要件や中身についてはまた次回!

 

vSAN ストレッチクラスタ①:ストレッチクラスタとは?

vSAN ストレッチクラスタ②:ストレッチクラスタの要件 そのいち

vSAN ストレッチクラスタ③:ストレッチクラスタの要件 そのに

vSAN ストレッチクラスタ④:ストレッチクラスタ構成方法

vSAN ストレッチクラスタ⑤:ストレッチクラスタの仮想マシンのストレージポリシー