"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

ふりかえってみました

暑くて暑くて、夏らしいお天気なのに。

まだ一度もビアガーデンに行けていないのです。

 

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最近ブログを読んでくださる方が増えてきているので、改めてこのブログが何なのか、ご紹介します。

 

(今のところ)小佐野という日本のvSAN 担当が全ての記事を書いています。

今後違う人も登場するかも?

 

(今のところ)大きく分けて4カテゴリあります。

書き続けていたら自然とこうなったのですが、これもまた変わったりするかも?

  • VMware HCI powered by vSAN について
    VMwareのHCI!を作ってくださるパートナー様のパッケージ製品の紹介が中心
  • セミナーやイベントのご案内
    VMware 主催のものだけでなく、パートナー様主催でも私が見つけたものは勝手に紹介(*ぜひ!というかたはFBでご連絡ください)
  • vSAN について
    vSAN の基礎から実際の設定手順、最新情報アップデート、記事紹介など
  • ただのブログ
    おいしかったとか楽しかったとか、個人的なこと

 

2月からはじめて、記事数100個を超えました。

最初の2ヶ月は全部身内が見ているだけなんじゃないかと考えたり、慣れないことを毎日する大変さを感じて見たり。

おそらく5月終わり頃に、HCIはじめました読んで興味持ったからVMware のHCI紹介して?というお客様がいらっしゃったことを営業さんから教えてもらって、一気にモチベーションが上がりました。

今後も続けていきますので、ごひいきのほどを、よろしくお願いします!

 

有用そうなシリーズやよくある質問、イベント/セミナーは目次で随時リンクをアップデート中です!

目次はこちらから

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

 

ではみなさま、Happy Friday and Weekend!!!

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑧ - 構成 アップデート

どんどん増えていく運用管理シリーズ。

いつ、何を、どうやって、運用管理 ① - サマリ

いつ、何を、どうやって、運用管理 ② - 導入

いつ、何を、どうやって、運用管理 ③ - 導入 Easy Installの手順

いつ、何を、どうやって、運用管理 ④ - 導入 Easy Installの構築後の確認

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑤ - 構成 Health Check

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑥ - 構成 Health Checkの番外編

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑦ - 構成 Configuration Assist

 

さて、まだ構成の続きです。

アップデート

 

Firmwareのアップデートをやったことがある方、HWベンダーさんやSIerさんはもちろん普段のお仕事の一つとして行なっていると思います。

エンドユーザとしてサーバを運用されている方も、もしかするとサポートの指示でFWあげるとなおります、あげてください、と言われたことがあるかもしれません。

サーバやネットワーク、ストレージなど機器ごとに手順が違う。

同じサーバでもHWベンダーが変わればやり方も変わる。

1度やってみればそんなに難しくないけれど、2回目があるのかどうか...

2回目のときにはツールが変わっている、なんてことも。

 

vSANに(サーバ仮想化にプラスアルファで)必要なHWコンポーネントとして3つあります。

この3つの中で、IOコントローラのドライバーやファームウェアアップデートをWeb Clientからキックして行うことができます。

 

 

Web Clientからクラスタ>設定>Virtual SAN>アップデート

まずアップデート準備のためのVIBをインストールします。

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次にファームウェアをアップデートするためにファームウェアのダウンロードを行います。

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ファームウェアダウンロードのエンドユーザー使用許諾契約書の確認を行います。

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そしてアップグレードです!

Before

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ローリングアップグレードさせることを選ぶと、仮想マシンがオンラインのまま実施することが可能です。

*FTT=0の場合、仮想マシンが止まる可能性あり。必ずストレージポリシーはFTT=1以上で!

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After

指定されたファームウェアへアップデートされました! 

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このアップデート機能は現時点で、 DellLenovo富士通、Supermicroが対応しています。

 

今回はファームウェアのアップデートでしたが、ドライバも必要があれば更新リストに出てきます。

 

 

ようやく、シリーズ次回はDAY2へ!

 

 

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑦ - 構成 Configuration Assist

回数が増えてきてしまっているのでアーカイブリンクを先に。  

いつ、何を、どうやって、運用管理 ① - サマリ

いつ、何を、どうやって、運用管理 ② - 導入

いつ、何を、どうやって、運用管理 ③ - 導入 Easy Installの手順

いつ、何を、どうやって、運用管理 ④ - 導入 Easy Installの構築後の確認

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑤ - 構成 Health Check

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑥ - 構成 Health Checkの番外編

 

運用管理、構成編の続編です。

構成の部分には構成管理、ライフサイクル管理があり、の2つの中で、前者を担当するのが

Configuration Assist

です。

vSAN 環境を作るにあたり、必ず設定や確認が必要な項目についてが出てきます。

正しい構成テストという形で実施します。

大きく分けて5カテゴリあります。

汎用クラスタ(vSphere クラスタの可用性):vSphere HA や DRSの有効化

vSAN の構成:vSANの有効化、vSAN で使用するディスクの要求

書き込みテストプロアクティブテスト

ネットワーク構成チーミング、vDSの使用

ハードウェア互換性:コントローラ、コントローラFW/ドライバ、デバイス設定(パススルー or RAID0)、HCL DBの更新

 

全てが緑色に輝いていれば全く問題ございません。

黄色になっていてもAsk VMwareをクリックするとKBに飛びますので、ワークアラウンドを確認し、迷わず解決することが可能です。

 

 

例えば、物理NICの項目に警告が出ています。 

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これはこの環境の物理NICが1個しか接続されていない機材のため、チーミングをしておりません。

 

 

 

例えばハードウェア互換性、コントローラファームウェアが認定済みでないものが適用されている警告が出てきます。

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ファームウェア適切なものが適用されていません!と。

 

 

健全性チェックと何が違うと?となると、vSAN のソフトウェアよりHWに近い部分でのチェックができます。

導入後、構成変更後、クラスタとして構成を確認する場合にはConfiguration Assistで!

頑丈そうな、HCI。

アメリカならでは、だとは思いますが。

こんなところにもvSAN!という変わり種をご紹介します。

 

ANY MISSION...Anytime, Anywhere

どこかで聞いたことのありそうなAnyの3連発。

 

M3-SE-VSAN-P

http://www.dtechlabs.com/wp-content/uploads/2017/02/M3-SE-VSAN-P_Datasheet_3.0.pdf 

http://www.punchingclouds.com/wp-content/uploads/2016/04/smallformfactor.jpeg

キャリーケースにすっぽり。

持ち運び可能な小さなサーバ、1つあたり、10cm x 26cm x 17cm 2.67kgです。

手のひらサイズより少し大きい片手で持てるサーバです。

 

http://www.dtechlabs.com/wp-content/uploads/2016/09/M3-SE-VSAN-P.jpg

おもちゃのように見えますが、立派なサーバです。

データセンタにサーバやストレージがいなければならないという考え方ではなく、ユースケースとしてはミリタリーセクターの移動式システムとして活躍しています。

 

 

http://www.punchingclouds.com/wp-content/uploads/2016/04/VSAN-DTECHLABS-LOGO.png

 自宅に1セットいかがでしょうか?

 

 

 

参考

blogs.vmware.com

変わり目、新しい世代へ!

vSAN のReadyNodeに新しい世代のサーバ、Intel Purleyを搭載した物理サーバが仲間入りしました! 

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blogs.vmware.com

 

ラインナップとしてあげられているHWベンダーさんは下記となります。

Dell 14G   R740,R740XD,R640

HPE Gen10 DL380,DL360

Cisco M5  C240,C220

Supermicro Ultra 2U

最新のハードウェアで、構成を検討いただく際は、まずHCLをチェック!

VMware Compatibility Guide - vsan

 

 

続きを読む

【求む】VMware HCI発信している人、これからしたい人【仲間】

お客様、パートナーさん、ベンダーさん、そして社内的にもこのブログの認知度が上がってきたような気がしています。

 

 

きっとそろそろ私だけではなく、vSAN のTipsまとめたよ〜とか。

日々VMware に関するブログ書いているんだけどたまにはvSAN のことも書こうかな〜とか。

そんな人がきっと増えているはず!

 

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ということで。

情報発信しているブログをお持ちの方

情報発信しているブログを知っている方

コメント欄でもFacebookのメッセージでも直接メールでも、手段は問わないのですが小佐野までご連絡を!

お願いします!

 

 

続きを読む

New!!! for All-flash!!! ③

その他番外編ということで。

 

Simpleを選択しても、3種類のワークロードがあり、昨日はGeneral purposeを選びました。

明確な用途が決定している場合には、他を選択してサイジングを行ってください。

 

VDI

Horizonでの仮想デスクトップの作成方法、フルクローンとリンククローンの2つから選択します。

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Relational Database

OracleMicrosoft SQLサーバから選択します。

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もう一つTipsとして。ライセンス見積もり関連です。

2.Data Service Selection では使用するvSAN ライセンスのエディションが異なります。

Yes:仮想マシンのストレージポリシーのデータ保護レベルにおいてイレイジャーコーディングを使用、重複排除・圧縮有効

No:仮想マシンのストレージポリシーのデータ保護レベルにおいてミラーリングを使用、重複排除・圧縮無効

 

vSAN のライセンスエディション全てにオールフラッシュ使用権がありますが、その内容は異なります。

Standardの場合

ハイブリッドと同様のライセンス、仮想マシンの保護はミラーリングでのみ可能

Advancedの場合

容量効率性を向上させる機能であるイレイジャーコーディング(RAID5/6)や重複排除・圧縮機能が使用可能

 

ここでYesを選択した場合にはvSAN エディションはAdvancedとなりますので、HW+ライセンスの見積もりを出す場合にはお気をつけください。

New!!! for All-flash!!! ②

さて、昨日リリースされました、オールフラッシュサイジングツールの使い方を見て行きましょう。

 

まずサイトにアクセスします。

https://vsansizer.vmware.com

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上キャプチャのSing Inからログインします。

My Learn もしくは Partner Centralのアカウントでログインできます。

登録していない場合にはSing upをしてください。

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SimpleとAdvancedの2つがあります。

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Advancedを選択すると、仮想マシンのプロファイルや重複排除など自分で細かく設定してサイジングすることが可能です。

既存のTCO Calculatorに近いです。

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今回はSimple、ざっくり概算サイジングをするための手順をおっていきます。

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1.Slect Workload

サイジングを行いたい環境、VMware HCIを導入しようと考えている基盤のワークロードを選択します。

VDI(仮想デスクトップ)、Relational Database(DB系)、General purpose(一般的なサーバ仮想化)の3種類から選択できます。

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2.Data Service Selection

YesもしくはNoを選択します。 

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*ちょっとここが何を決めれば良いのかわかりにくいので補足です。

Yes:仮想マシンのストレージポリシーのデータ保護レベルにおいてイレイジャーコーディングを使用、重複排除・圧縮有効

No:仮想マシンのストレージポリシーのデータ保護レベルにおいてミラーリングを使用、重複排除・圧縮無効

 

3.Select VM Profile Information

仮想マシン数と仮想マシンのディスク容量を入力します。

個々の仮想マシンの容量ではなく、トータルのストレージ容量を入れたい場合はDon't Know~~~をクリックし総容量を入力ください。

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4.Customize Inputs

Not Intrested を選択します。 

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5.Recommendations

サイジング結果が表示されます。

今回の結果は下記となりました。

ReadyNode プロファイル:AF-4が最適

ホスト:5台 (各40台の仮想マシンが稼働)

ストレージ容量:24TB (仮想マシンが使用する容量)

物理ストレージ容量:25.27TB (ホストに搭載される物理ストレージ総容量)

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Click to Downloadで全ての情報が記載されたPDFをダウンロードすることができます。 

またClick to View Server Configurationを選択すると、ホストごとのハードウェアコンポーネント一覧も確認できます。

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以前より、直感的にわかりやすくサイジングできるようになりましたね...!

ぜひお試しくださーい!

New!!! for All-flash!!! ①

本日リリースされました!

新しいサイジングツールです!

https://vsansizer.vmware.com

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オールフラッシュ環境において

  • ハードウェア構成
  • ディスク構成
  • どのReadyNodeプロファイルが最適か

などなど、簡単に計算できるサイトです。

 

使い方は明日お届けします。

 

 

 

 

本当はもう少し書こうと思っていたんです。。金曜の分までも...

今日はオフィスで健康的なコールドプレスジュースをもらいました。(飲み終わっているので空ですが

ビーツが入っているので飲み終わった後もほんのりピンク色。

これで、筋肉増強されたはず!

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いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑥ - 構成 Health Checkの番外編

健全性チェック項目をスキップして赤くしない方法、ありました。

 

実際に試してみました。

本当に必要なものをスキップしないよう、お気をつけください!

 

本当にできるのかをを見たいので、まず失敗マークが付いているものを確認します。f:id:vmwarekkHCI:20170706180221p:plain

vSAN 6.6で追加された再同期の調整(Resync Throttle)に赤色の失敗が出ています。

 

vCenter にSSHでアクセス、RVCにログインします。

rvc username@localhost 

健全性チェックをオフにするためのコマンドを実行します。

vsan.health.silent_health_check_configure -i

インタラクティブモードなので、一覧がリストされます。

0: Controller utility is installed on host
1: Controller with pass-through and RAID disks
2: Customer experience improvement program (CEIP)
3: Disks usage on storage controller

13番目の再同期の調整を選択するため、13を入力します。

13: Resync operations throttling

設定が完了しました。

 

もう一度、健全性のチェックをして見ます。

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先ほど赤色になっていた再同期の調整がスキップ(緑色)となっています!

Nestedで検証している場合等、必要に際してお使いください。

 

 

 

参考ブログ:

vSAN Health Check fails on vMotion check - Yellow Bricks

How to silence VMware vSAN Health Checks | Virten.net

いつ、何を、どうやって、運用管理 ⑤ - 構成 Health Check

ポリシーばかり話していたり、記事紹介ばかりだったので、また運用管理を復活させます。

全XX回と決めていないのでどんどんリンクが増えていきますが、運用管理とは、導入3部作はこちらから!

いつ、何を、どうやって、運用管理 ① - サマリ

いつ、何を、どうやって、運用管理 ② - 導入

いつ、何を、どうやって、運用管理 ③ - 導入 Easy Installの手順

いつ、何を、どうやって、運用管理 ④ - 導入 Easy Installの構築後の確認

 

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Day 0で導入は完了しました。

初期設定が完了しただけで、日々の運用管理はここから始まります!

 

vSAN 6.1(vSphere6.0 update1) ではvCenterプラグインという形でリリースされてから現在はvCenterに組み込まれており、徐々にWeb Client からの運用管理性が上がってきました。

ホストや仮想マシンが健全であるかは、vSphere に慣れ親しんでいるみなさま、どこを見れば良いのか、というポイントを長年の経験や情報も多く公開されているため判断がつくと思います。

では、vSAN についてはどのようになっているのでしょうか?

 

Health Check(健全性)

vSAN の健全性の確認を一覧で行えます。

クラスタ、ネットワーク、ハードウェア互換性などなど、8カテゴリ、59項目をチェックします。

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詳細な各項目に関するKBはこちら。kb.vmware.com

 

 

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 グリーンが正常な状態、黄色もしくは赤の場合には内容の確認と何らかの対処が必要になります。

もし緑以外の場合、はまずAsk VMware

vCenterがインターネットに繋がって入ればそのままKBのページへ。

繋がっていなければURLからKBのIDをメモしてご確認ください。

Ask VMware なので、サポートリクエストをあげる、関連づけるものではないか、と思われがちなのですが、各現象に対してのKBへのリンクに直接飛ぶことができます。

 

 

これで日々のよくわからない不安、ではなくはっきりとした健全性の結果がわかります!

本日はここまで、で、また明日ー!!!

いちばん!

本日は記事紹介です。

なぜかというとまだ他のお仕事が終わっていないからです。。

 

数として8000社以上のお客様にお使いいただいているVMware HCI powered by vSAN ですが。

ヤンビンプレス記事のタイトルがとても嬉しい!

vSphere が一番使われているハイパーバイザと同じようにvSAN も伸びております...! 

techon.nikkeibp.co.jp

 

安心してお使いいただくために。

外資ベンダーのサポートはすぐ英語になりがちですが、国内で専任チームが発足されました!

itpro.nikkeibp.co.jp

 

 

続きを読む

強制プロビジョニング - ポリシーベース管理⑥

やっと基本のオブジェクト、コンポーネントの配置の話ができたので。

ポリシーの詳細に入っていきます。

 

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今回は「強制プロビジョニング」です。

前回コンポーネントの配置についてお伝えしました。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

コンポーネントは異なるホストに配置されることから、必要最小ホスト数が決まってきます。

VMDKのサイズにより必ずしも1ホストに格納されるわけではないですが、最低限、これらのポリシーを使用する上で必要な台数は決まっています。

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右端の列が最小ホスト数です。

このことから例えばFTT=1でもMirroringとRAID5では作成されるコンポーネントの数が異なるため必要な台数が異なります。

 

強制プロビジョニング

ポリシーのルールとしては、有効化or無効化です。

無効化した場合、最小ホスト数がなくとも、展開可能なコンポーネントを作成し配置します。

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例えばFTT=1の場合、RAID5を使用すると4ホスト必要ですが、3ホストしかない場合は一度FTT=0(多重化なし)で作成します。

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ホスト台数が4ホストとなったタイミングでRAID5としてのコンポーネントを作成します。

 

どんな時にメリットがあるかというと、ポリシーで定義したルールに必要なホスト台数がなくとも仮想マシンの作成が可能です。

例えば障害が発生しているときでも仮想マシンを展開したい、その時に最小ホスト数がない場合でも新規仮想マシンの展開を行う際にはこのルールが必要となります。

 

3ホストで構成された クラスタにおいて、FTT=1、Mirroringで展開したい場合、コンポーネントx2、ウィットネスx1の3ホストがなければデプロイできませんが、1ホストの障害時、2ホストでも仮想マシンを展開する際にはこのルールが必要となります。

 

このように、強制プロビジョニング、コンポーネントの配置に必要なホスト台数が足りなくても、とりあえず作って、ホスト数が満たされた時にそのポリシーを遵守する形でできるのが、強制プロビジョニングということをご理解いただければ嬉しいです!!

 

遅くなりましたが今日はここまで。 

コンポーネントの配置 - ポリシーベース管理⑤

お客様先からを出るのが遅くなって帰りがけにつけ麺を食べただけなのに、この時間。

金曜のプレミアムフライデーなのに、一滴も飲んでいないこの時間。(22:06)

 

 

ではvSAN のことを。

共有ストレージと言われるものの多くはブロックアクセスのストレージもしくはNFSストレージとなります。

VMware のHCI、共有ストレージであるvSAN はオブジェクトベースのストレージです。

仮想マシンを中心にストレージ要件を払い出すポリシーベースの考え方を元にオブジェクトをデータストア(ストレージリソースプール)に格納します。 

オブジェクト(VMDKを含む5種類のvSAN のオブジェクト)はポリシーが適用されてデータストアに格納されるとコンポーネントと呼ばれます。

 

以前ポリシーベース管理の中で可用性の担保をどうやって行うのか書きました。

許容する障害の数 (FTT):
クラスタ内のホストまたはデバイスいくつまで障害が起こっても仮想マシンが止まらないようにするか?を決める数です。

障害の許容方法 (Mirroring or RAID5/6):

デフォルトではミラーリング(vmdkの多重化)での保護ですが、vSAN 6.2から容量効率性を向上させるためオールフラッシュ構成でのみパリティを使用するRAID5/6を設定可能です。

 

5ホストからクラスタを構成した環境で、仮想マシンのストレージポリシーを3パターン、コンポーネントがどのように配置されるのか描いていきます!

Cはコンポーネント、Wはウィットネスです。

 

FTT=1,Mirroring

データが2重化され、VMDKが固定的ではないホスト間のミラーリングされています。

この場合、5ホストのうち1ホストの障害を許容します。

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FTT=2,Mirroring

データが3重化され、VMDKが固定的ではないホスト間のミラーリングされています。

この場合、5ホストのうち2ホストの障害を許容します。

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FTT=1,RAID5

4つのコンポーネントが異なる4ホストに分散します。

RAIDといってもディスクで組むものではないので、パリティコンポーネントの内部のチャンクレットに分散して作成されます。

パリティが1つなので、1ホストの障害を許容します。

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このように、可用性の担保に関わるポリシーでコンポーネントの配置が変わってきます。

コンポーネントを配置するためのホスト数が最小構成台数となります。

同じFTT=1でもMirroringの場合は3台、RAID5の場合は4台がそれぞれの最小構成台数です。

 

 

 

オブジェクトの予約の説明がしたいのに、まだたどり着きません。

ギリギリ本日中に投稿できたので、今日はここまで!良い週末をー!!!

VMware Docs+ヤンビン記事

ヤンビンが来日したのはもちろんお客様先への訪問もありますが、幅広いお客様、パートナー様向けにはプレスという形でVMware のハイパーコンバージドインフラを直接お話してもらう機会がありました。

記事を3つ並べてみます。

news.mynavi.jp

cloud.watch.impress.co.jp

japan.zdnet.com

 

一番上がとてもヤンビンらしさが出ていると勝手に思っています。

 

 

記事共有だけだと寂しいので。

マニュアルやリリースノートが配置されていた、ドキュメントセンターが変わりました! 

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早い!見やすい!わかりやすい!

のですが、プルダウンで日本語に変更しても出てこないことから、まだ日本語対応はしていないようです。。

vSAN の直リンクはこちらから↓

VMware vSAN

 

では、引き続き101回から始まる、"HCI"はじめましたをよろしくお願いします。