"HCI" はじめました。

vSAN担当小佐野舞です。VMwareのHCIを広めるため日々活動していきます。

VMware Conference 2017 Spring - HCIプログラムサマリ③

先週に引き続き、4/19 イベントのプログラム内容紹介です。

資料のDLもできるようになっていますので、登録済みの方はイベントサイトのマイページから!

vm-conf.jp

 

 

 

15:00-15:30

  • 富士通と実現する「かんたん」なHCIソリューションのご紹介
富士通株式会社
 
富士通さんのVMware HCIソリューションを紹介するプログラムでした。
以前もご紹介した通り、VMware HCI としてアプライアンスがあります。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

富士通さんならではの差別化というとやはり、ISM(ServerView Infrastructure Manager)。

運用、保守、増設までハードウェアのライフサイクル管理、ハイパーバイザまで管理することができる、統合管理ツールです。

 
富士通さんというとETERNUSが仮想化環境と合わせて使っていることも多いかと思いますが。
印象に残ったのはもちろんこの3つ。
覚えて帰っていただきたい三つのこと
  • 富士通にもHCIがあります
  • 名前は「PRIMEFLEX HS」といいます
  • かんたんに導入し、運用いただけます

 

アメリカ本社の会社(VMware もそうですが、外資系ベンダー)は日本法人があり、そこで営業活動や保守を行なっていることが多いです。
国産ベンダーさんは日本企業の海外進出を完全サポートするという考え方もできます。
このPRIMEFLEX HSはヨーロッパを中心に大手旅行会社様、大手電話会社様、大手自動車会社様、多数の導入実績があるそうです。
 
 
ハードウェアの選択をするとき、何が決め手になるでしょうか?
VMware のHCI を選ぶときに、富士通さんのPRIMEFLEX HSもぜひご検討ください。
 

VMware Conference 2017 Spring - HCIプログラムサマリ②

イベントプログラムサマリですが、セッションが記事になりましたのでご紹介します!
17:15-17:45
  • ハイパーコンバージドインフラ徹底比較! HCI Powered by vSANの魅力
ヴイエムウェア株式会社
 
 

イベントでは競合比較(?)プログラムとしてVMwareとしては珍しい形でお話させていただきましたが、ハイパーコンバージドインフラを選ぶとき、何を基準に決めるのかというメッセージとなります。

 

VMware のハイパーコンバージドインフラは、サーバ仮想化はvSphere、ストレージはvSAN(=vSphere)、統合管理はvCenterでとにかくシンプルに!

vSAN 6.6 その2

本当に少しずつしか書いていないので、ある程度ためられたらカテゴリごとにしてしまおうと思います!

 

地味な変更点ですが、ついに、Vitual SAN 改め、vSAN になりました...!

仮想SAN の時代からVirtual SANを経て、ようやく。

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しかし、設定タブのところは変わらず...

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この画面でわかるいくつかのアップデートとしましては。

ネットワークモード:ユニキャスト

vSAN 6.5(vSphere 6.5c)まではクラスタサービスで使用するためマルチキャストが必須でしたが、ユニキャストになりました。

スイッチ側での設定やグループの設定は不要となり、アップデートを行うことで自動的に変更されました。

 

オンディスクフォーマット:バージョン5.0

5.5時代は1.0、その後2.0、3.0と変わっていき、4.0はどこに消えたのでしょうか...今回は5.0です!

 

ストレージへのディスクの追加:手動

オールフラッシュ構成、重複排除・圧縮有効となっている環境なのですが、手動/自動を選択する部分がなく、手動となっていました。

 

暗号化

データストアの暗号化が追加されました!

鍵サーバと連携し、キャパシティデバイス(データ層)の暗号化を行います。

 

 

では、また明日〜!

 

 

vSAN 6.6 シリーズ

vSAN 6.6 その1

vSAN 6.6 その2

vSAN 6.6 その3

vSAN 6.6 その4

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 その6

vSAN 6.6 その7

vSAN 6.6 その1

GW明けてから一気に書き物をしており、ようやくvSAN 6.6 へのアップグレードに着手できました!

 

すでに試してみた方もいらっしゃるとは思いますが手順とその内容を。

  1. 物理コンポーネント(サーバ、コントローラ)のアップデート
    HWベンダーさんにより異なる手順となります。

  2. vCenter のアップグレード
    6.5.0dに上がりました!

    f:id:vmwarekkHCI:20170510191232p:plain

  3. ESXiのアップグレード
    Upgrade Manager でも通常のVIBのインストールでも、ESXiをアップグレードします!

    f:id:vmwarekkHCI:20170510191705p:plain

  4.  

    vSAN オンディスクフォーマットをバージョンアップ
    10分程度で完了していました。

    f:id:vmwarekkHCI:20170510191923p:plain

 

これでこの環境はvSAN 6.6になりましたので、短いですが今日はここまで。

明日からはアップデート情報と合わせてUIをみて行きたいと思います!

 

vSAN 6.6 シリーズ

vSAN 6.6 その1

vSAN 6.6 その2

vSAN 6.6 その3

vSAN 6.6 その4

vSAN 6.6 その5

vSAN 6.6 その6

vSAN 6.6 その7

VxRAILのお客様事例!

みずほトラストシステムズ様の事例がリリースされました!

4/19に行われたVMware Conference にて事例講演にご登壇いただきましたが、リーフレットも出来上がりました。 

株式会社みずほトラストシステムズ

ハイパーコンバージドインフラの基盤としてVMware vSANを採用し、ストレージ環境の柔軟なスケーラビリティを確保顧客提案の価値を高める最新ノウハウも蓄積

VMware ESXiに組み込まれたシンプルなアーキテクチャを採用しているvSANを導入したことで、コストを抑えたシンプルなハイパーコンバージドインフラ(HCI)の構築に成功し、グループの金融機関へのサービス展開の足がかりとすることができました」

- 株式会社みずほトラストシステムズ 執行役員 システム技術部 部長 小林 啓二 氏

 

 

詳細な内容についてはPDFをご覧ください!

http://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/ja/pdf/customers/vmware-mizuhotrust-17q2-jp-case-study.pdf

VMware Conference 2017 Summer -春の次は夏!

ゴールデンウィークあっという間に終わってしまいました。。

ブログは私の営業日計算で毎日更新を目標にしていますので、しばらくぶりです。

長めのお休みの方はリフレッシュできましたでしょうか?

お仕事の方、休日にしかできない作業、ありますよね。振替でお休みゲットしてください!

 

 

 

春はSDDC、夏はEUC(エンドユーザコンピューティング)、秋はvForum!

 

夏イベントのご案内となります。

登録は5月中旬からとなりますので、もう少々お待ちください。

 

vm-conf.jp

ここ最近、働き方改革が何かと話題になっています。

長時間労働サービス残業、子育て、介護、有給消化できていない、このような現状を変えて人生をより豊かにしていくための改革、です。

メリハリをつけたワークライフバランスを実現するために、働き方を変えていこう!という改革。

お仕事で絶対に会社に行かないとできないことってどんな内容でしょうか。

  • 社内の誰かと一緒にする仕事
  • 話した方が早い内容の打ち合わせ(電話口では足りない)
  • 意思決定がその場で必要
  • 会社に行く=仕事をするためのルールだから

もちろん、工場や配送センターなど物理的になモノ作りに関わる仕事はその場所でしかできないことがありますが、デスクワークの半分くらいはもしかするとひとりで行なっている仕事かもしれません。

社会人歴の中で、自席を持ったことがほぼないのとお客様訪問や作業で外出が多かったので、毎日同じ場所に、決まった時間にいなければならない、というのを1年以上続けたのは高校生の時が最後ですね... 

数年前、ある大学でバーチャル入学式をVRを使って行ったというニュースを思い出しました。

最近CMでも学習塾の講座をオンデマンド配信、いつでも人気講師の授業が受けられる!というものもリアルタイムと録画どちらもあるようで、デジタルだからこそ後から見られるというメリットも出てきました。
 

直接目をみて話す、もちろん大切なことではあるのですが、これだけ便利なデバイスが増えた世の中を、より過ごしやすく、よりセキュアに、デジタルを使って作り上げていく。

このようなテーマでVMware のテクノロジーを知っていただくイベントとなります。

デジタルワークスペースに興味をお持ちの方はぜひ、5月中旬からご登録をー!

 

 

ハイパーコンバージドインフラ関係ないじゃないか、と言われそうですが、インフラを支えている仮想化基盤にハイパーコンバージドインフラたくさん使われています。

特にデスクトップ仮想化では性能も容量もスケールアウトが求められるのでVMware のHCI のユースケースにも多く登場します!

VMware Conference 2017 Spring - プログラムサマリ①

4/19当日参加いただいた方も、別のプログラムを見ていた!という方にも。

ハイパーコンバージドインフラ関連のプログラムのサマリをしていきます!

(スポンサー様やお客様事例については文字のみとなります。

 

VMware Conference 2017 Springにご登録いただいている方にはプログラム資料のダウンロードが開始されました!

 

まずは、自分のプログラムから。

  • VMwareだからできる、VMwareのハイパーコンバージドソリューション

 

広くハイパーコンバージドインフラに興味をお持ちの方々に、VMware のハイパーコンバージドインフラを知ってもらう!がテーマです。

 

ハイパーコンバージドインフラとは

共有(外部)ストレージのサーバに提供する、事前準備を行いサーバさんどうぞと差し出す、"LUN"という考え方がサーバ仮想化のメリットを生かしきれていないのではないかという課題があります。 

そこで登場してきたのがハイパーコンバージドインフラ。

一般的なHCI の考え方をシンプルにまとめると、

サーバの仮想化 + ストレージの仮想化 + 物理サーバ、そしてそれらを統合管理可能

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

VMware のハイパーコンバージドとは

VMware が提供するソフトウェア群、統合管理はvCenter、サーバ仮想化はvSphere、ストレージ仮想化はvSAN。

そして、HWベンダーさんの物理サーバを組み合わせてHCI ソリューションを実現します。

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HCI Powered by vSAN

最新技術、新しいモノを取り入れることによって、ITインフラがさらにより良いものになっていくだろうことはわかっていても。。

運用管理が今までとがらりと変わり、時間もお金もかかるようになってしまった、となると今まで通り従来型で同じようなものを買いれば...チャレンジしなければ良かったとなります。

vSAN を中核とするVMware のHCIは

 

  • vSphere の世界で今まで貯めてきた知識、使ってきた手法がそのまま活かせる
  • vCenter という使い慣れたツールでのストレージの管理ができる
  • 今後伸びていくであろう、クラウドネイティブにも対応している

 

ユースケース

あらゆる業界で様々な用途で使われている VMware のHCI。

仮想デスクトップやテスト開発環境はもちろん、ビッグデータ系で飛行機のセンサーログ解析、ミッションクリティカル系で飛行機の予約システムの基盤としてvSAN が使われています。

 

最新情報 !

4/18にvSAN 6.6がGAとなったので、これも伝えなければ!と直前でリリース日を反映させるというギリギリまで粘りました。

 

 

このブログを読んでいただいている方には、いつも通り同じことを話したプログラムだなと思われるかもしれませんね...

その通りなのです!

このVMware のハイパーコンバージドインフラの考え方が一般常識になるようにお伝えし続けます!

最近セミナー増えてきています。

ハイパーコンバージドインフラ人気でしょうか。

各地でセミナー開催が増えています!

 

気づくのが遅くて4/27(木)明日のセミナーのご案内です。

しかも2つ!

 

Dell EMCさん

Dell EMC | VMware共催 ハイパーコンバージドインフラ セミナー

4/27(木)15:00 - 18:00@ 東京ミッドタウン

http://www.info-event.jp/dell/vmware/q1/schedule/

 

日立システムズさん

www.hitachi-systems.com

4/27(木)15:00 - 17:30@日立システムズさん大崎

 

どちらもハイパーコンバージドですが、VMware の技術+それぞれの付加価値のあるソリューションを知る機会となりますので、ぜひご登録を〜!

ビフォーアフター、そして6.6へ

こんばんは。
もう4月も最終週、ゴールデンウィークへのカウントダウンが始まりそうです。
 
 
先日、vSAN 6.1(当時 Virtual SAN 6.1)の環境をご存知のお客様に再訪いただき、vSAN 6.5 環境のアップデート説明をさせていただきました。
明日!6.6 へのアップデートを予定しております。
 
いつも触っているからアップデート差分は自分自身のイメージが上書きされていて意識できないことでもあるのですが、随分と使いやすく変わったね〜というお言葉をいただき、日々vSAN が進化していたことがはっきりとわかりました!
 
ということでリリース当初からどのような機能追加があったのか、比較してみようと思います。

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ベースとなる技術は変わっていないのですが、3年も経つと大きく変わっています。
vSAN 5.5 完全にただの仮想ストレージですね...!
 
管理機能としての操作も、作る/変更する/消すといった基本操作のみでした。
 
比べてvSAN 6.5 もちろんストレージ機能として容量効率性の向上やDR対応なども挙げられますが、管理機能が充実していることがわかります。
サーバ、スイッチ、ストレージどこにボトルネックがあるのか、色々な観点で見る必要がありましたが、仮想マシン-ホスト-ストレージ(vSAN)でのパフォーマンス監視ができるようになったことはかなり大きな進歩です!
 
さらに6.6では...という期待が高まりますね!

オールフラッシュ→スーパーオールフラッシュ?

NewなReady Nodeのプレスリリースです!

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デルとEMCジャパン、仮想化したインフラの高負荷ワークロード向け ハイパーコンバージド インフラストラクチャ 「爆速vSAN ReadyNode」を提供開始 

https://japan.emc.com/about/news/press/japan/2017/20170418-1.htm

 

NVMeは本当に速いです。

SSDだって速いと思っていましたが、NVMeのパフォーマンスには驚かされます。

専用ストレージのハードウェアの変更って数年に1回レベルです。

しかし、サーバに搭載される様々な最新技術がより早くストレージの世界で使うことができる、箱物ではなくReady NodeとしてHWベンダーさんと作るVMware のハイパーコンバージドインフラならではですよー!

vSAN 6.6 !!! - GA

Twitterで呟いただけでした...

 

vSAN 6.6 一般発売(GA)しました!

 

発表から1週間、2017/4/18 (2017/4/19 日本時間の明け方)にリリース!

ダウンロードはこちらから↓ 

my.vmware.com

 

vSAN 6.6 はESXi 6.5 の一機能のアップグレードとして提供されます。

VMware Virtual SAN 6.6 Release Notes

まだリリースノートが翻訳されていないので、アップグレードのご案内を。

vSphere 組み込み=vSphere のアップグレードがvSAN のアップグレード です。

  1. まずvCenter をVMware vCenter Server 6.5.0d へ
  2. 次にvSphere (ESXi) をVMware vSphere Hypervisor (ESXi) 6.5 dへ
  3. 最後にvSAN オンディスクフォーマットを5.0へ
    暗号化が実装されたことによりvSAN ファイルシステムのアップグレード(再フォーマット)が必要となります。
    この点が内蔵ディスクをvSAN として使用していることによる+αです。(ディスクグループ単位のローリングアップグレード)

*vSAN 6.6 はvSphere 6.5 なのでvSphere 6.0 uX からは直接アップグレードはできません。

 

これから使ってみようと思っている方は、ぜひ!vSAN 6.6 (=vSphere 6.5.0d )を!

 

VMware Conference 2017 Spring - ありがとうございました!

4/19(水) VMware Conference 2017 Springに ご参加いただきありがとうございました!

お天気にも恵まれ、かなりの混雑でなかなか時間ごとのセッション部屋移動が満員電車のようでした...

イベントのテーマはデジタルトランスフォーメーション。

オンプレでの仮想化が標準的に利用されるようになり、IT部門がよりビジネスへの貢献を求められる時代になって来ています。

パブリッククラウドの必要な時に必要なだけのリソースを、さらに簡単な払い出しが可能な世界へだんだんと変わって行く中で、SDDCが架け橋になっているということを少しでも知ってもらえたら嬉しいなぁと思いながらイベントに参加していました。

 

General Session ではConference恒例、ロールプレイもあり。

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HCI関連としては、講演プログラムと展示を行なっていました。

開始直後のブースの様子

まだ空いていますが、だんだんとごった煮状態に。

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HCI 講演プログラムの内容はセッションごとにサマリを書いていきたいと思います!

ほしいモノはなーに?

 

今日はゆるめにちょっとだけ。

はてなブログを自分で書いている方はご存知だと思いますが、アクセス解析ができます。

1日にどれくらいの人が見に来てくれたのか、リンク元はどこなのか、などなど。

 

 

 

自分の記録のためにもざっと集計してみました。

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最近のアクセス(過去1000件分らしいです)の傾向として、Google検索によりたどり着いている方が半分近くいらっしゃいます。

何を検索して来ているのか、というと。

1位 VMware Conference 2017 Spring - デジタルトランスフォーメーション
2位 ブログトップ
3位 vSAN 6.6 !!!
4位 VMware Conference 2017 Spring - HCI プログラム

 

4/19(水)開催 VMware Conference 2017 Spring の紹介ページがトップでした!

vmwarekkhci.hatenablog.jp

もう、明日ですね!

多くのお客様にご登録いただき、満席のプログラムがほとんどとなりました。

ありがとうございます。

検索しても登録サイトがなかなか出てこなかったというウワサを聞いたり聞かなかったり...

 

続いて、ブログトップ。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

検索キーワードがなぜか見られないので、想像ですが冷やし中華はじめましたのノリが検索しやすいのでしょうか。

もしくは本文の単語に引っかかって来ているのか。

 

そして、4/12に情報解禁となったvSAN 6.6

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

まずはサマリを簡単にお知らせしましたが、これだけ瞬間的にリリース情報にアクセスが集中しました。

USブログには詳細が上がってきているのでこれは日本語サマリを作っていこうと思います!

 

どうやって可用性を担保するのか - ポリシーベース管理③

前回はポリシーの考え方のvSAN で使用可能なルールの一覧をご紹介しました。

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

データ保護に関するポリシーのお話をします。

一般的な外部ストレージは物理的なデバイスで組むRAIDで、ここからLUNを切り出し、このLUNがESXiに提供されると共有データストアとなり仮想マシン置き場となります。

vSAN はvSphere クラスタに対して一つのストレージプール=共有データストアを提供します。

この共有データストアは一般的な外部ストレージを使用したデータストアとは異なり、データ保護がされていません。

サーバ内蔵ディスクがそのままプールとなっているので、仮想マシンを中心に考え、仮想マシンのサービスレベルを決定することで、ストレージリソースを払い出します。

そこで出てくるのが下記2つのストレージポリシー、vSAN のデータ保護ルールです。

  • 許容する障害の数
    仮想マシン オブジェクトで許容できるホストおよびデバイスの障害の数を定義します。 
    クラスタ内のホストまたはデバイスいくつまで障害が起こっても仮想マシンが止まらないようにするか?を決める数です。
    例えば、4ホストでクラスタを構成し、許容する障害の数を1とすると、1ホストの障害では仮想マシンは止まりません。多重障害に対応するためには2以上にします。
    もし障害にあったホスト上で仮想マシンが稼働していた場合はHAにより再起動されます。f:id:vmwarekkHCI:20170417152800p:plain
  • 障害の許容方法
    パフォーマンスまたは容量についてデータ レプリケーションの方法が最適化するかどうかを指定します。
    [RAID-1(ミラーリング) - パフォーマンス] を選択した場合、Virtual SAN がオブジェクトのコンポーネントを配置するために使用するディスク領域は増えますが、オブジェクトにアクセスするパフォーマンスは向上します。
    [RAID-5/6(イレージャ コーディング) – キャパシティ] を選択した場合、Virtual SAN が使用するディスク領域は減りますが、パフォーマンスは低下します。
    →デフォルトではミラーリング(vmdkの多重化)での保護ですが、vSAN 6.2から容量効率性を向上させるためオールフラッシュ構成でのみパリティを使用するRAID5/6を設定可能です。

 このようにデバイスレベルでストレージの保護をするのではなく、仮想マシンレベルでの可用性の担保を行う方式を仮想マシンのポリシーベース管理と呼びます。

もともと外部ストレージを使用する場合、仮想マシンの重要度やサービスクラスを検討/決定し、ストレージの選定/設計を行った上でストレージの導入を行いホストに提供、仮想マシンを格納していました。

しかし、VMware のハイパーコンバージドインフラ vSAN のストレージ機能を使用する場合はクラスタに割り当てたストレージプールから仮想マシンのサービスレベルを決めると、要件にあったストレージが自動的に割り当てられます。

異なるサービスレベルでも共有データストアとしては一つで

 

ストレージのリソースプールはひとつ

その中で仮想マシンをどう守るかをポリシーで決める!

性能重視の多重化:2重、3重、4重

容量重視のイレイジャーコーディング:RAID5/6

 

まずはポリシーベース管理、データ保護編でした〜!

 

ポリシーベース管理シリーズ

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

vmwarekkhci.hatenablog.jp

リマインドと暗号化

みなさま、ご登録はお済みでしょうか?

vmwarekkhci.hatenablog.jp

 

4/19(水) VMware Conference 2017 Spring @ 目黒雅叙園

お待ちしております!

 

vSAN 6.6 の目玉アップデート、暗号化のデモがYoutubeで見られます。

www.youtube.com

vSAN クラスタへデータストア暗号化をする設定動画なので地味ですが、これだけセットアップが簡単で、高価な暗号化ドライブがいらないのです。

またHA/vSAN クラスタ = vSAN データストアということで共有ストレージ全体を暗号化できます。

もちろんソフトウェアとして暗号化処理が走るため、暗号化していないものと比較するとパフォーマンスへの影響はあります。

 

vSphere 6.5 の仮想マシン単位の暗号化は、仮想マシン本体を。

vSAN 6.6 の暗号化は、ストレージとしてvSAN データストアを。

要件にあった暗号化ソリューションをお使いください!